大明神道 〜 伊那佐山〜つるつる岳(636.9m) 〜 墨坂神社
コース概念図 コース断面図
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2006年11月01日 (水曜日)晴れ メンバー:2名
歩行距離 8.1q/歩行時間 3時間46分 (休憩時間 1時間07分) 所要時間 4時間53分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:07 今回は古くから雨乞いの山として信仰を集めた伊那佐山からワイルドさが残るつるつる岳までを縦走することにした

近鉄大阪線・榛原駅で奈良交通バスに乗り継いで比布バス停に降り立ち、ここが今回のスタート地点となる

頭上には薄く掃いたような雲が見られる以外雲は見あたらない
温度計は24℃を指しているが爽やかな空気はヒンヤリと感じる

10:11 ノンビリとバスの進行方向に進むが、すぐ現れる分岐で伊那佐文化センターへの道標に案内されて左へ伸びる広い舗装路を辿る
10:21 芳野川(ほうのがわ)の左岸沿いを辿ると、長閑な田園風景の背景にこれから訪れる伊那佐山のこぢんまりとした佇まいが前方に見えてくる
10:24 バス停から15分程で芳野川に架かる竹橋を渡ると左への道が別れるので、道角に付けられた「←伊那佐山」の道標に案内されてここを左折する
10:25 道がコンクリートの坂道に変わると、右脇から「式内都賀那岐神社」と掘られた石標の出迎えを受けて緩やかに上ってゆく
10:28 間もなく左手から恥ずかしそうに十七丁石が出迎えてくれると、少し山手に入った事で気温も22℃と少し快適さが増してきて
10:30 すぐ目の前に分岐が現れる
「伊那佐山→」と書かれた道標に守られるように?打たれた十六丁石に見送られてこの分岐を右に進むと
10:32 引き続いて分岐が現れ、「←伊那佐山 あと1300m」と書かれた道標の横から十五丁石と大明神道と掘られた石標が迎えてくれるので、道標に従って左へ足を進める

※この丁石が打たれた参道は大明神道と呼ぶのが正式なコース名のようだ

10:34 舗装路が山路集落に近づくと右手の薄暗い植林を潜るように道が分岐するので、伊那佐山→ あと1,180mと書かれた道標に案内されて右への急なコンクリート舗装の山道に取り付くと
10:35 すぐ山道らしくない舗装路に変わるが、程なく左手から何やら曰くありそうな石灯籠と石碑の出迎えを受けて
10:36 すぐ丁字状の分岐に突き当たる
ここで道は地道になって「←伊那佐山 あと1100m」の道標と十三丁石に見送られて左へ進む
10:37 道はU字状に抉れているがシットリとした自然林に囲まれた中を緩やかな斜度で登って行き
10:39 やがて左手に山ノ神の石標を見やるとすぐ十二丁石の出迎えを受ける
明るい杉の植林の中、木漏れ陽を浴びながら快適な山道をノンビリ辿ると
10:46 やがて行く手前方に小さな石の鳥居が目に入る
すぐ手前に「あと750m 伊那佐山→」の道標と十丁石、そして小さな分岐があって「左:嶽大明神/右:やたき」と掘られた趣のある自然石の道標に見送られて鳥居を潜り抜ける
10:52 どんどん傾斜も急になってくる頃右手から七丁石の見送りを受ける事になり
10:54 すぐに左への分岐が現れる
「あと500m 伊那佐山→」と書かれた道標の横に「左:自明檜牧/右:嶽大明神 是より五丁」と掘られた石標に案内されて左手には桧、右手には杉に挟まれた樹間を緩やかに登る
11:07 右手から三丁石の出迎えを受けると再び急坂の露岩帯をジグザグに登る事になるが、左手に二丁石が見えると勾配も幾分緩やかになって植生も自然林に変わってくる
11:08 竹橋を渡っておよそ45分、猿岩展望台への分岐に着くので50m程右方向に下ったところにある猿岩展望台に立ち寄ってみることにする
11:09 せっかくここまで登ったのだが、気持ちよさそうな道に誘われて右への坂を下る気持ちになったのかも・・・
11:11 - 11:14 ほんの一歩きで猿岩展望台に着くが、残念ながら見えるはずの大峰の山並みは靄って望むことは出来ないが眼下に広がる長閑な風景を少し楽しむこととする

※この麓にキリシタン大名・高山右近の居城だった沢城跡があるのだがここからでは確かめる事が出来ない

11:20 先程の分岐まで戻って大きく左に回り込むように一登りすると山頂部の石段と社殿が見え始める
11:23 - 12:20 猿岩分岐から10分足らずで都賀那岐(つがなぎ)神社の社殿と休憩所の建てられた伊那佐山(637.2m)山頂に到着する
社殿の脇からは真新しい?神武天皇に由来する歌碑の出迎えも受ける
※少し早いようだが社殿裏の広場を拝借して昼食タイムとする

すぐ横には三等三角点(点名:山路岳 標高:637.15m)が打たれているので記念にソッと踏んでから、小さな木の幹に付けられた比較的新しい山名板の下にシートを広げるが山頂までの道中でもそして山頂に着いても他にどなたもいらっしゃらないので貸し切りの山頂でユックリすることとする

12:21 日当たりの良い社殿裏でのユッタリとした食事休憩も終わったところで、赤いテープが付けられた北側の植林を縫って50p幅の急なジグザグ坂を伝い下ると
12:22 道は少し緩やかになってササ原から桧の植林を縫うように北へ下って行き
12:27 5分程で1m幅の林道・奥の森線に飛び出すが、これから辿る井足岳(いだにだけ)方面はハイキングに不向き(榛原町観光協会)の旨の注意書きが建てられている
しかし、奈良県発行の「奈良百遊山健康づくり50選」にはハイキングコースとして明確に紹介されているのでなにか奈良県と榛原町(現在は宇陀市)の意識が揃っていないことに疑問符を持ったまま左(=西)方向に足を進めると
12:30 すぐ右手(=北)に樹間を下る細い道が別れるが、大きく左へ曲がり下る林道との間を樹林に沿って登るさらに心細い踏み跡程度の道(画像では車の左後輪横)がこれから辿る道で、その道に足を進める
12:30 細い道だがシッカリと踏み跡も付いているので足下に気を付ければ迷うことはなさそうだ
静かな尾根沿いの道をノンビリ辿るが
12:35 手入れが行き届いていない踏み跡は倒木を跨いだり潜ったりしながら赤や黄色のテープを頼りに足を進める事になる
12:47 小さなアップダウンを繰り返して尾根上に付けられた踏み跡を辿ると林道から15分程で不鮮明な四つ辻に出る
勿論道標はなく、手元の地図では尾根筋を縦走する事になるのでここは直進して樹間の中を前方のピーク目指して急登する
12:50 ピーク近くまで登るとゴツゴツとした岩が目立ち始めるが踏み跡とテープを見失わないよう注意してピークに登り着くと
12:51 踏み跡が直角に左へ続くが幹の目の高さに付けられたテープにも←がハッキリ見えるように示されているので左への踏み跡を辿る事にする
12:53 すぐ1m幅の林道に飛び出すが、林道は右へ下って行くのでここでもテープに誘導されて尾根筋を通る細い踏み跡に足を進めると、右側が少し開けた樹間からは正面に大平山が、少し右手に高城山や三郎岳の姿を垣間見える
12:57 ほんの少しで右後方から1m幅の林道が合流してくるのでここから暫くは尾根筋に伸びる林道を左(=北)方向へ伝う
13:03 5分程で林道は尾根筋を離れて左へ曲がるので林道から別れて赤のテープに誘導されて尾根筋を辿る踏み跡に足を進めると
13:03 植林で覆われた尾根筋なので微妙な季節の移ろいを感じることは出来ないが、木立の長い影に秋の深まりを感じながら爽やかな木陰を伝う
13:05 やがて殺風景な植林帯から下草の茂る雑木帯に変わると、足下がササに覆われて見づらくなって来るので少し足探りで道を確かめながら踏み跡を辿る事になるが
13:11 足下の茂みが疎らになってくると平坦な鞍部に着く
ここには共同受信アンテナが建てられているがその脇に四等三角点(点名:西谷 標高:478.94m)がひっそりと打たれているのでソッと踏んで通り過ぎる
13:13 数十メートル進むと左手後方から1本、左右から尾根を横切るように1本、踏み跡程度の細い道ばかりだが五差路に出る
手元の地図に479mと示された地点で、ここ分岐も尾根筋に沿った真っ直ぐの道を進む事にする
13:16 少し先で背丈程のササ原が出迎えてくれるのでルートを外さないよう足下に注意しながら少しずつ高度を上げてゆくが
13:19 ササ原が途切れると道は広くなり林道らしさが戻ってくる
やがて林道は尾根筋から左へ下って行くようになるので、林道を離れて真っ直ぐ30度近い急斜面の尾根を登る
13:24 東へ張り出す尾根を左へ捲き上がり稜線の鞍部に登り着いたところで右へ足を進める
13:29 - 13:32 なだらかな稜線を5分程伝うと今日二つ目のピーク、井足岳(550.5m)に到着する
山頂からの眺望は殆どないが心地よい木漏れ日を受けながら、久しぶりに充実したルートファンディングの余韻を少しノンビリと楽しむ

※あまり感心できる事ではないが木の幹に付けられた山名板に井足岳(いそぐだけ)と面白い落書きが書かれている

13:39 山頂からは北北東方向と西方向に下り道が付けられているが、今回はもう一つのおもしろい名前のピークに立ち寄ってみるつもりなので西方向に下る急な尾根筋を選んで足を進める事にする
13:42 - 13:46 一旦鞍部に下って再び急な尾根道を登り返すと井足岳から10分で今日最後のピークで、南北にやや長い「つるつる岳(538m)」に到着するがここでも樹木に遮られて展望は期待出来ない
特に滑りやすい岩肌でもないのに、どうしてつるつる岳と名付けられたのか由来に興味が湧くが今は分からないまま山頂を後にする
14:00 最後のピークからは黄色のテープに案内されて真北に伸びる尾根筋を下ってみるが、相変わらず強烈な歓待で倒木に帽子やザックを引き戻されながら潜り抜けたり跨いだり、時には回り込んだりしながら少しずつ高度を下げていく
14:03 下り坂から502m独標に登り返して平坦な台地を西に周り込むと数本のアンテナが建てられた地点に到着する
このアンテナにはTVN榛原TV中継放送所と書かれていて、開けた北西方向には鳥見山の美しい山容を背景にシットリとした榛原の街並みが眼下に広がっている
14:05 道は中継所前から北へ下って行くが2〜3分の所に四つ辻が現れる
左(=西)への道がやや広く赤と黄色のテープが目に付くのだがここでルート選択を間違えたようで直進してしまう

ここを左に伝えば法清寺に降り着くようだが、この時点では間違っていることに2人とも気が付かずに北へ足を進めてしまった事になる

14:18 どんどん道らしい踏み跡は細くなってやがて消えてしまうので、仕方なく途中まで引き返すと同じように細い踏み跡が北西方向に伸びて行くようなのでこの踏み跡を辿ることにするが、先程まで目に付いていたテープが全く見あたらない
この時になって中継所近くの道が正解だったのかと気づくが、このまま踏み跡を辿ることにする
14:35 案の定踏み跡も心細くなってきてついにはヤブに進路を塞がれてしまうが、車の排気音がすぐ近くに聞こえるので踏み跡らしき所を探して足を進めると突然50pほどの道に飛び出す
14:37 道なりに辿ってみると宇陀川沿いの道に飛び出す
正面には鳥見山から貝ヶ平山、額井岳、戒場山の連なりを背景に赤い橋・宮橋がすぐ近くに見ることが出来る
地図で確認するとどうやら墨坂神社の西側に下り着いたようだ
15:00 仕上げはゴールのみはる温泉美榛苑まで足を伸ばしてユックリ汗を流し、反省会を兼ねて3時間程ノンビリとした時間を過ごした後送迎バスに乗せて戴き榛原駅へ・・・
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