寂光院道 〜 天ヶ岳(788.0m) 〜 薬王坂
コース概念図 コース断面図
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2006年10月28日 (土曜日)晴れ メンバー:3名
歩行距離 11.7q/歩行時間 4時間18分 (休憩時間 0時間53分) 所要時間 5時間11分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:09 京阪電車・出町柳駅からほぼ満員の京都バスに揺られて終点の大原バス停に降り立つが、バスから降りた乗客はほとんど皆さん三千院に向かわれたようだが今日の大原は紅葉にはまだ間があるので観光客も疎らのようだが、頭上に広がる青空は予報では夏日が予想されているのでこの後人出が増えてくるのではないだろうか

※手元の温度計では早くも30℃を示している

10:10 バス停横の綺麗に整備されたトイレを拝借し、出発準備を整えた後寂光院参道へ足を進める
10:10 すぐ西側を流れる高野川の左岸沿いを南に伝い
10:11 舗装路脇でコスモスが爽やかな秋風を受けてノンビリと揺らいでいるのを見やって軽快に足を進める
10:13 やがて高野川を渡って3m幅の車道を横切ると、道角に右:寂光院/左:京道と打たれた道標が現れるので右に伸びる寂光院道へ足を進める
10:21 すぐ右手に現れる焼杉山(717.6m)への取り付きを見やって長閑な里山風景を眺めながら2m幅の舗装路を西へ辿る
10:24 大きく左に曲がると南側を走る府道108号・草生上野線に合流して右折して
10:28 すぐ大原温泉を左手に見やると間もなく左手にこんもりとした森が見えてくる
この辺りまで来るとチラホラと観光客も目立ってくる
10:29 程なく右手から建礼門院陵の出迎えを受けるとすぐ寂光院前に軒を並べる京漬け物のお店で物色中の観光客が見受けられる
10:30 続いて平成12年の火災から復帰して目新しい寂光院の見送りをうけて、陽当たりの良い舗装路から森の木陰に入ると30℃もあった気温が忽ち22℃まで下がり、少し肌寒く感じる
10:32 草生川沿いに足を進めると左に翠黛山(577m)への登山口が現れ、さらにすぐ先に巡らされた獣よけのゲートを潜って緩やかな坂道を登ると道の両側から植林された桧が迫ってくる
10:35 暫くは木漏れ日を浴びながら陽当たりの良い植林帯に続く快適な林道を、小鳥のさえずりに耳を傾けながらノンビリ勾配を上げてゆく事になり
10:45 右手に焼杉山から伸びる稜線に駆け上がる切り開かれた明るい谷筋を見やりながら快適な林道を伝い進むと
10:47 寂光院から凡そ20分で林道から左へ別れる2m幅の道が迎えてくれる
分岐に建てられた手作りの道標には「大原の里10名山」への登山口であることが案内されているのでこれに従って左へのやや急な坂道に足を進める
10:49 すぐ左手にU字に抉れた露岩の飛び出した溝状の道が現れますので幹に付けられた道標に従ってここで左への荒れた山道を伝うことになる
10:51 途端に足下には飛び出した岩や浮き石が散らばっているので躓いたり捻挫に気を付けて足を運び上げる
10:54 右下が崩れ落ちた不安定な所や溝状に抉れたジグザグの急勾配も待ち構えているのであまり景色を楽しんで歩くという訳にはいかないが、一歩一歩確実に高度を確かめながら足を進め
11:01 土石が流出して腰の高さ程もある段差の歓迎にも逢いながら、荒れた山道は目線近くに見えてきた鞍部を目指すと
11:05 寂光院から35分、荒れた山道に手こずりながらも最初の難関を登り切り鞍部に登り着く
ここは翠黛山への分岐と焼杉山への分岐が左右に分かれる峠になっているがシッカリとした道標の示す天ヶ岳・百井峠→への平坦な中腹道を進む
11:11 - 11:18 峠から中腹道を100m程進むと左(=南)側が切り開かれた眺望のいい斜面に着くのでまず1回目の休憩を摂ることとする
開けた南側にはパノラマが広がり形の良い金毘羅山と翠黛山が大きく存在を誇示するように姿を覗かせる
11:20 切り開きを過ぎるとそれまでの桧の植林から緑の眩しい自然林に変わる
焼杉山の中腹を捲いて陽光で鮮やかな緑を浮き上がらせる樹間をノンビリ進む
11:35 木々が少し疎らになり緩やかな登りに変わってくるとハッキリとした分岐が現れる
道脇に打たれた道標には右へのルート案内がないが、岩尾谷から国道477号を経て小出石へ抜ける点線の道への分岐点なので今は当然道標の案内通り、ここは左への細い道を辿る事になる
11:50 続いて緩やかな起伏を繰り返して辿ると休憩を摂った切り開きから30分程でシャクナゲ尾根分岐に到着する
右へ進むと展望の良い尾根筋から北山有数のシャクナゲに迎えられて快適な尾根道から岩尾谷に下り着くが、今は←天ヶ岳・百井峠と記された道標に従って分岐を左への捲き道に足を進める
11:52 やがて道が左(=西)方向に大きく回り込むと北山らしい快適な捲き道も切り立った岩場を伝い天ヶ岳の東側を捲き上がるこのコース最大の急勾配にさしかかる
12:09 一部に捨て縄も張られているが滑らないように注意しながら今までの快適なペースから一気に小刻みなペースにスローダウンする事になるが、それでも呼吸が乱れて汗も噴き出してくる
12:20 天ヶ岳の東斜面に付けられた平坦な道が現れると急登は終わり、再び快適な山道に戻るので森林浴を楽しみながら歩みを進める事になると、シャクナゲ尾根分岐から30分程で左手に←天ヶ岳と書かれた道標が現れる
ここが天ヶ岳への取り付きだが山頂は眺望が期待できないので左に見やってさらに20m程北へ足を進める事にする

上空を右手から送電線が横切る手前でうっかりすると見落としそうな小さな道標が左の幹に付けられて「展望台」と書かれているので、ここで左手の斜面を伝い上がると

12:23 - 13:02 尾根を少し北へ辿ると送電鉄塔の建てられた見晴しの良い展望台に出るので、ここで東西に広がる眺望をオカズに昼食を楽しむこととする
気温は18℃を示しているが日当たりがよく風もないので少し暑く感じる

東側には少し靄に覆われて静かな水面を見せる琵琶湖が、そして木立に遮られて北東方面に横たわる蓬莱山こそ写すことが出来ないが西側には遠く愛宕山・地蔵山が、そして鉄塔に隠れるように桟敷ヶ岳が頭を覗かせてくれる

13:04 食後は山道まで戻らずに尾根上の雑木を縫って南に伝うと、すぐ左に先ほど見やった山道に合流する
13:06 ここからはシットリとした北山独特の雰囲気を味わいながらノンビリと桧の植林帯に続く柔らかな土道を南に進務事になる
13:12 展望台から10分でこのコース最高地点の天ヶ岳山頂(788.0m)に着くが、見晴しは利かないのでここは証拠写真を写してすぐ辞する事とする
13:13 山頂を直進するルートは道標には案内されていないが南尾根西俣から静原へ下る道で、今は道標通り右へ折れるように鞍馬駅方面へのルートに足を進める
14:05 快適な尾根道を辿る事になるが、地図上の622m独標を過ぎると地図に載っていない分岐が現れる
道標もないがコブを通る道と捲道なのでどちらを進んでも大差はない
同じような分岐をもう一度通過すると地図上に三叉岳(560m)と記された辺りを通過するが、不明瞭なピークが分からないまま通り過ぎることになる
14:12 クッションの良い樹林帯を辿ると天ヶ岳から1時間で戸谷峠に着く
3方向を示す道標の左前方から小さなピークに見送られて右に伸びる鞍馬駅方面へ足を進めるが、ここを真っ直ぐ進めば静原へ下ることが出来る
14:14 視界には真っ直ぐ幹を伸ばす手入れされた桧しか目にすることは出来ないが、明るい植林帯に続く柔らかい道で退屈することもなさそうだ
14:19 戸谷峠から5分少々で最後のピーク、展望のない戸谷山(525m)に到着する
山頂にはこのコースで唯一の三等三角点(点名:戸谷 標高:525.02m )が打たれているのでソッと踏んでみる
14:29 気持ちの良い尾根道を10分程緩やかに下ると肩に自転車を担いだ青年とすれ違う
自転車はMTBではないようだが、この歩きやすい尾根道もいずれ轍で荒される事になりそうで少し複雑な思いで見送る
14:54 戸谷山から35分、いつまでも続く代わり映えのしない尾根道に少しウンザリしかけた頃、目の前に白土峯経塚が現れる
ので早速地図で確かめてみるが手元の地図には何も記載されていない
14:57 - 15:00 道は左旋回しながら急坂を下ると、すぐ目の前で少し広い道に合流する
ここが峠になっている薬王坂(やっこうざか)分岐で下から振り返ってみると結構急な下りであることが窺える
そして横には薬王坂の由来が書かれた案内板が打たれている
15:01 この峠を右折して西へ伸びる平坦な道を暫く辿り
15:03 やがて急な下り坂にさしかかると右手に大岩が姿を現し、上に小さな祠が祀られている
祠には寝小便地蔵が祀られているのでチョット立ち寄って見る
15:09 急坂の下りが暫く続くと車道を走る車の音が少しずつ大きさを増してくる
15:13 最後は急な階段をジグザグに下ると朱色の八幡宮が左下から出迎えてくれる
今日の山行の無事に感謝を述べて右手に延命山・地蔵寺を見やって階段を下りきる
15:17 鞍馬川を渡って鞍馬街道(府道38号・京都広河原美山線)に出て左折して
15:20 車道をノンビリ2〜3分辿り、鞍馬寺の仁王門に右から見送られてやがてゴールの叡山電車・鞍馬駅に到着する

駅には既に30人近い観光客が電車の到着を待っておられるので簡単な着替えを済ませた我々も最後尾から乗り込み、反省会場へ移動する

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