蓮華温泉 〜 白馬三山(2932.2m) 〜 猿倉
コース概念図 コース断面図
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2006年09月22〜23日 (金〜土曜日)晴れ/快晴 メンバー:4名
歩行距離 24.5q/歩行時間 16時間25分 (休憩時間 3時間05分) 所要時間 19時間30分

12:53 《プロローグ》
大阪から5時間10分かかって山間の無人駅・大糸線平岩駅に降り立つが、流石にウィークデイと言うこともあってこの駅で降りたのは私たち4人だけ

駅を離れてゆく2両編成の列車を見送って初めて、はるばる遠くまで出てきたことを実感する 12:56 駅舎を出ると駅前のバス停横には既に45gのザックが二つ置かれている
この先客は松本方面からテント泊の予定で廻ってこられたものだと思うが、周囲を見回しても姿を見ることが出来ないのでバス待ちの時間を利用して付近の散策をされているのだろう 13:00 今日の宿、蓮華温泉へのバスは既に駅前に停車中だが、やはり14時10分の発車時刻まで1時間以上もあるので運転手も何処かで休んでおられるようだ
我々も列車の中で昼食を済ませたのでバスの発車までノンビリとした一時を過ごす事にする 15:19 やがて定刻通り動き出したバスは曲がりくねった谷間の道を1時間程かけて緩やかに登って行くが、途中で工事中のために10分近く足止めされる
運転手も特に急ぐ理由もないのでノンビリと工事中の車両が道をあけてくれるのを待っているようだ
視界が一面のガスで遮られる中、標高1500mに湧く蓮華温泉前のバス停に到着して今日の乗客総勢9人が蓮華温泉ロッジに向かって足を運ぶ 16:08 バス停から2〜3分でガスの中から蓮華温泉ロッジが顔を出す
夕食まで時間もあるので荷物を下ろして早速蓮華七湯を巡ってみる事にする
建物の裏から黄金ノ湯・新黄金ノ湯跡・仙気ノ湯・蒸湯跡・薬師ノ湯三国一ノ湯と野天風呂を巡るが、このガスでは展望を期待することが出来ない
それでも薬師ノ湯に浸かって周囲を見回してみることに・・・
七湯の仕上げはロッジの内風呂・総湯に入って明日の山行に備え21時の消灯時刻前には全員布団に潜り込む
07:04 《第1日目》
頭上には薄い雲が懸かっているが今日は予報通り晴れてくれそうで、蓮華の森自然歩道案内図の背景に開けた南西側から小蓮華山〜鉢ヶ岳〜雪倉岳〜朝日岳と連なる稜線に見送られて気温14℃と少し肌寒さを感じながら蓮華温泉ロッジをスタートする 07:13 ロッジ裏の蓮華七湯案内板横から昨日巡った野天風呂への道を途中まで足を進める事になり 07:15 道脇から天狗の庭〜白馬大池〜小蓮華山〜白馬岳と書かれた道標に見送られて、少しガスに烟った道を緩やかに登り始めると 07:22 数分で分岐に着く
ここで昨日巡った七湯・黄金ノ湯への道を左に見やって、足下から見上げる道標に従って右への道に足を進める 07:23 昨晩に雨でも降ったのだろうか? 足下には小さな水溜まりが出来ているが空には刷毛で掃いたような薄いすじ雲と青空が顔を覗かせているので雨の心配はなさそうだ 07:34 道は山肌の中腹を緩やかに捲きながら高度を上げてゆき、樹林が途切れ右手が開けてくると昨日辿った蓮華七湯の源泉付近(左上が薬師ノ湯・中央やや左に仙気ノ湯)を一望に見下ろす事が出来る 07:41 薄く取り巻いていたガスも上がったようで源泉の北側には昨晩お世話になった蓮華温泉ロッジが、更に北側にはバス停までもクッキリと見えてくる 07:44 程なく小さな尾根に着くと右手から蓮華の森と書かれた標識の出迎えを受ける
道は樹林のやや急な傾斜をジグザグに巻きながら辿り、露岩の階段を境に様相が一変してくる 08:18 土砂が雨に洗い流されたためだろう、ガレキの散乱する歩きにくい山道に変わるので浮き石を踏まないよう足下に注意しながら足を進める 08:45 目の前に現れる風景はコロコロと目まぐるしく入れ替わり目を楽しませてくれるが、やがて右手の崩れ落ちた急な崖道を通過すると白い石畳の落ち着いた雰囲気のよい針葉樹林帯にさしかかり 09:15 - 09:21 暫く針葉樹林に囲まれた趣のある捲き道を進む事になるが、少しずつ樹林が疎らになって来ると見晴しの良い天狗の庭に辿り着く ※天狗の庭からは南西方向にこれから辿る小蓮華山と、更に西に連なる鉢ヶ岳〜朝日岳の山並みが目に飛び込んでくる 10:10 西側の展望が開けた快適な道は傾斜地を横切るようにして高度を徐々に上げてゆくが、土砂崩れの跡と思われる悪路も時折顔を覗かせるので展望に気をとられ過ぎないよう慎重に通過する事になる 10:58 - 11:05 ロッジを出発してそろそろ3時間半、白馬大池のある台地が広がる稜線がすぐ間近に迫ってくるが慌てることはないのでここで2回目の休憩を挟む事にする
休憩を終えて30分程緩やかに斜面を登ると前方に白馬大池山荘の赤い屋根が見えてくる
やがてT字路に突き当たり、右すれば小蓮華山、左は白馬大池なので改めて今は改装閉鎖中の大池小屋に立ち寄って休憩を兼ねてトイレを拝借する 11:07 ※大池を取り囲む山肌には草枯れの黄色い絨毯が少し広がっている
もうすぐ一面の草モミジと真っ赤なナナカマドに彩られる事だろう 11:18 何組かのパーティーが少し早めの昼食を始められているが、まだまだ登りが続くので昼食は正面に見える小蓮華山近くで摂ることとして目の前に拡がる展望を楽しみながら雷鳥坂への登りに取り付く 11:39 3年前に一度下りに辿ったルートだが、薄れかけた記憶を少しずつ呼び起こしながらややきつい雷鳥坂のハイ松帯を縫って登る事にする
坂の途中で振り返ってみると静かに水を湛えた白馬大池が薄い雲に覆われた空を映している
2度目となる雷鳥坂だが今回も晴れているので雷鳥の出迎えは期待できそうにない 12:25 - 12:44 雷鳥坂を登り切って小蓮華山北稜のコブ・船越の頭に着く頃には風景が一変する
稜線の信州側はガスが駆け上って視界が遮られるが越中側はガスもなく相変わらず好展望に恵まれている
20分程の休憩を挟んで白いバラスを敷いたような稜線を小蓮華山目指して足を運び上げる 12:51 小蓮華山への最後の登りにかかると、ここでも土砂が雨水に流されてむき出しになった露岩が足下を覆い尽くしているので浮き石に気を付けながら急坂を伝い登る 13:10 - 13:45 蓮華温泉ロッジをスタートして6時間、予定通り小蓮華山(2769m)に到着する 気温は16℃
標高差にして1300mを登り切った充実感と眺望を楽しみながらの昼食タイムとする
山頂には三等三角点(点名:小蓮華 状況:亡失)と剱が打たれているが崩落寸前ということで近づくことが出来ない

※2006年9月22日現在、山頂はロープが張られて立ち入り禁止となっている 13:50 小蓮華山からはせっかくここまで稼いだ高度を少し下げることになるが、馬の背状の細尾根を一旦鞍部まで緩やかに下り 14:26 鞍部から少し登り返したところが富山・長野・新潟3県の境界がある三国境で、ここを右へ分岐すると蓮華温泉から見上げていた鉢ヶ岳〜雪倉岳〜朝日岳へ伸びる稜線歩きを楽しんで蓮華温泉へ下る周遊コースとなるが、今は標高差僅か200mの目前で到着を待ちわびている白馬岳を目指して今日最後の登りにとりかかる

※画像は先程辿ってきた小蓮華山を振り返ったところ 14:42 一見雪の様に見える白いザラザラした砂地の急坂を登り終え、ガレた箇所が現れると船窪地形の二重山稜に迎えられる 14:46 ここから暫くは通称馬の背”と呼ばれる狭い稜線を登ることになるが、やがて最後の関門である急峻なガレ場と小さな岩場が手ぐすねを引いて待ち構えている
危険はないが滑りやすい小石が敷き詰められたような道なので十分注意してこの細尾根を上り詰めると 15:15 - 15:41 小蓮華山から1時間半、スタート地点の蓮華温泉ロッジから8時間で自身2度目となる白馬岳(2932m)山頂に登り着く
手元のGPSナビによれば累積標高1785mを登った事になる
山頂には一等三角点(点名:白馬岳 標高:2932.24m)が打たれているので例によってソッと踏んでみるが、オンシーズン中の人出もこの季節ではひっそりと数名の登山客が思い思いに360度の大展望を楽しんでおられる程度だ 15:44 北アルプスの峰々が幾重にも重なり、それぞれが特徴のある山容で自己主張している景観をノンビリ楽しんだ後は前回泊まった白馬山荘の間を通り抜けて今夜の宿村営頂上宿舎への坂を下る 16:13 今夜の部屋割りは満室時には32人収容可能な広い部屋だが、なんと我々4人の貸し切りとなった
昼食が遅かったので山小屋の夕食は16時〜のスケジュール通りには食欲が湧かないが、とりあえず食卓に着き1日目のコースポイントを想い出しながら夕食を済ませる
06:54 《第2日目》
雲一つない快晴で村営頂上宿舎の朝は始まった
気温13℃と言うことで上衣を1枚多く着込んでのスタートとなる
空はまさに“抜けるような”という表現が相応しい青空で、都会などでは絶対にお目にかかることの出来ない深い青色を見上げて縦走路へのガレた坂道に足を進める 07:01 青や赤・黄色のテントを左手に見て縦走路に出ると、右手後方には巨大な要塞を思わす白馬山荘に守られるように白馬岳の尖峰が青空に突き上げている

※こちらからみる白馬岳は左(=黒部)側は緩やかで右(=信州)側が山頂から切れ落ちた急な崖でこの山域独特の非対象山稜の姿を見せてくれる 07:07 - 07:12 旭岳から祖母谷温泉に下る分岐を右に見やって南に向かうと丸山の小さなピークに着く
丸山からは澄み切った秋の空気を通して南に見える槍・穂高・針ノ木・蓮華から南西に続く薬師・立山・剱・毛勝三山の峰峰が競い合うように素晴らしい広がりを見せてくれる 07:32 - 07:38 少し露岩の飛び出した道を下ると白いバラスを敷いたような急な坂道に変わるので、グングン下って最低鞍部に降り立つ
左足下には痩せ細った大雪渓が一望出来るがちょうど雪渓を登る数人のパーティーも米粒のように小さく望む事が出来る 07:56 緩やかに登り返すと杓子岳への急なザレ道が左手に別れるので、捲き道を離れて稜線伝いに小さくジグザグを繰り返しながら石積みの急坂に取り付く
急坂の途中から左手方向を見やると穏やかな表情で見守ってくれている白馬岳が目に入る 08:03 急斜面に張り付くようにして迎えてくれるハイマツを目にとめながらユックリと山頂を目指し、左手方向を振り返ってみると丸山から続く稜線と旭岳〜清水(しょうず)岳の稜線が地形図の通り伸びやかに広がっているのが確認できる 08:23 - 08:33 捲き道から離れて凡そ30分、頂上宿舎から1時間半で気温12℃の杓子岳(2812m)頂上に登り着く
右手正面にこの後立ち寄る白馬鑓ヶ岳と山名標柱の間に遠慮気味に顔を覗かせている鹿島槍ヶ岳と五竜岳の姿がまず目に入る 08:36 充分眺望を楽しんだ後は細長い山頂部を南にノンビリ辿り、捲き道との合流点目指して滑りやすいザレた右下がりの斜面を横切るように下る
目の前には今日のコース中の最高地点となる白馬鑓ヶ岳が静かな佇まいを見せている 08:53 やがて捲き道と合流して狭い杓子沢鞍部に着くといよいよ最後のきついジグザグの登りが始まる
暫くは山頂を見ることが出来ないがまずは北東に張り出した尾根尻までの急勾配を登る 09:08 尾根尻は小さな台地になっているのでここで少し呼吸を整えながら後方を振り返ってみると、白馬岳と先刻立ち寄った杓子岳が荒々しい岩肌を見せてくれる 09:23 もう一踏ん張り急な岩場をよじ登ると前鑓とも小鑓とも呼ばれる広い肩に登り着く
ここまで来ると白馬鑓ヶ岳は目と鼻の先から出迎えてくれる 09:30 背後から、今回辿ってきた小蓮華山〜白馬岳〜杓子岳と続く稜線に見守られながら、小さな岩屑が撒き敷かれたようなザレた傾斜を伝って山頂をめざす 09:38 一登りで鑓ヶ岳頂上への分岐に着くのでここは予定通り縦走路を離れて左手に見える頂上へ向かう 09:40 - 09:55 穏やかな陽射しを浴びた鑓ヶ岳(2903m)山頂には既に数人の登山者が思い思いの一時を楽しまれているので、一角にザックを下ろして我々も今回最後のピークで寛ぐこととするが、山頂には三等三角点(点名:鎗ケ岳 標高:2903.11m)が打たれているのでソッと踏む事も忘れない 09:58 いよいよ素晴らしい眺望に恵まれた尾根歩きも終わりに近づいてきた
山頂から南方向には先程まで遠慮気味に見えていた後立山の連なり、天狗の頭〜不帰嶮〜唐松岳〜五竜岳〜鹿島槍ヶ岳が一同に整列して姿を見せてくれるのでご機嫌な絶景を目に焼き付けて下り始める 10:03 真っ青な空の下、雪原を連想させるような白い小さな岩屑が敷き詰められた斜面を横切るように鞍部まで下り 10:15 緩やかな起伏を繰り返す稜線を暫く辿ると山頂から20分で鑓温泉への分岐に到着する 10:17 稜線からの眺望をもう一度目に焼き付けて、分岐から左(=東)側に切れ込んだ谷筋を細い急な山道が下るので今はこの道をユックリ辿ることになる
今まで天気の良すぎた反動だろうか?谷底から湧き上がってくるガスに眼下の見晴しはどんどん遮られてゆく 10:30 振り仰ぐと先程までと変わらない青空を背景に稜線がクッキリと対照的な姿を見せてくれるが、そろそろこの青空も見納めになるのだ 10:51 分岐から急な谷筋を30分程下ると平坦な台地に着くと、ここは案内書にも大出原(おおでっぱら)と書かれたお花畑だが勿論この季節では咲き乱れる高山植物にお目にかかることはありえない 11:02 再び急な坂を下り続けると先程まで眼下に拡がっていた雲海が間近に迫ってくる
そろそろ抜けるような青空ともお別れする時が来たようで、改めて青空の色を目に焼き付ける 11:42 谷を覆うガスの中に潜り込んだ途端周囲の様相は一変し、上空は乳白色のベールに包まれて青空を望むことは出来なくなってしまうので、この辺でそろそろ気持ちを引き締めて緊張モードに切り替える事にする

もうすぐこのコース唯一のクサリ場が出迎えてくれるようでこの先滑りやすい岩場(鎖り場)ありストックをたたんで慎重に!と書かれた注意標識が目にとまる 11:47 道は谷筋を左から捲いて下る事になるが谷筋を真っ直ぐ下るルートもあったのか、通行止めのテープが張り渡されている 11:49 すぐ道は左側が崩れ落ちたような岩壁を伝うようになるので、足場を確保しながら慎重に通過すると 11:55 やがて最も注意を要するクサリ場の通過となるが、運良く?ガスに覆われて視界が利かないので標高2000mを越える位置にいるという高度感もない 12:05 クサリ場が終わると次は急なハシゴが待ち構えているので踏み外さないよう気を付けて確実に足を運び下ろす 12:06 そしてさらに急なジグザグ階段が右に左に向きを変えながら谷川の流れに沿って下ってゆく 12:31 - 13:24 その後道は谷を離れて左(=北)へ向かうが、なだらかな捲き道に変わると分岐から2時間少々でガスに烟った乳白色のベールを通して鑓温泉小屋が姿を現すので予定通りここで温泉&昼食休憩を挟むこととする 小屋の表に回ってみるとこの時間の割には食事中の方は3名程で、鑓ヶ岳で出逢った登山者を考えれば妥当なところかも知れないと納得する
まず食事に先だって軽く温泉に浸かって汗を流すこととするが予想外に熱いのでまさに“烏の行水”で済ませて、早速缶ビールを奮発して昼食タイムとする 13:29 お楽しみの温泉&昼食タイムは見る見るうちに予定の1時間を費やしてしまった
ここから谷を挟んだ小日向のコルまではあまり高低差がなく山肌を大きく左に回り込んで歩くと言うことだが、温泉小屋からは少し急な下りでスタートすることになる 13:43 ゴツゴツとした岩の飛び出す鑓温泉下の台地に着くと一面に黄色い花(シロウマタンポポ?)の絨毯を敷いて見送ってくれる 13:44 すぐ下を流れる沢を渡り山腹に沿って秋道は続くが、右手にはまだ分厚い雪にベンガラのコース表示が残った雪渓が夏道の名残を見せてくれる 13:51 10分近く雪渓に沿って秋道を辿るとなにやら賑やかな話し声が聞こえてくると、次の小さな沢を渡ったところで数名の外国人のパーティーとすれ違うことになる
「コンニチワ モウスグデスカ?」流暢な日本語に驚きながら
「お疲れさま あと30分くらいです。頑張ってください」と言葉を返す 13:55 さらに5分も谷沿いを伝うと今回のコースで初めて残雪の上を横切ることになる 14:14 突然目の前に通行止めのテープが現れる
急造で切り開かれた道が笹原の中の急斜面を駆け上って行くので取りあえず案内されるままに上へよじ登るが2〜30mも登るとやっと水のない沢を対岸に渡り、今度は登っただけ急坂を下り返すと通行止めの理由が判る
沢を横切る道が崩落しているための迂回ルートだったのだ
一汗かいた直後に着いた杓子沢出合では雪解け水も多く、急造された橋?を渡らせて戴く 15:16 ガスに覆われた代わり映えのしない捲き道を1時間も辿ると右手下方に広がる湿原(=三白平?)が目にとまり、雷岩と書かれた標識に出迎えられる
手元の地図には記載されていないポイント名だが、そろそろ双子尾根の鞍部・小日向のコルに近づいた事が読みとれる 15:27 そして10分程足を進めると温泉小屋を出てほぼ予定通り2時間で平坦な台地上の鞍部、ミズバショウの葉が茂る小日向のコルに到着する 15:49 ここからは中山沢を北に捲いて長走沢との間の尾根筋を一気に下る事になるので腰と膝に気を配りながら下ることとするが、いきなり小石の散らばる歩きにくい斜面が迎えてくれるので浮き石に乗らないよう足下に神経を集中させて足を進める 16:44 捲き道から尾根道に変わり次々に姿を見せるダケた階段状の道や石ころだらけの道がなりを潜めて平坦な歩きやすい道に変わると、道の左右に現れる小さな湿地にミズバショウの葉が目立って名前の通りミズバショウ平の出迎えと見送りを受ける 17:08 再び石ころだらけの道に足下を掬われないよう気を付けながら樹林の中に続く尾根道を緩やかに下ると、20分程で突然林道に飛び出す

ここまでくると猿倉までは15分程なので待ち時間を減らすため早速携帯電話で事前に調べておいたタクシーの手配を済ませる 17:24 今回のゴールまで山歩きの余韻を楽しみながら林道を離れて登山道をノンビリ歩くと猿倉荘に到着すると、丁度タイミング良く手配しておいたタクシーも到着したので待ち時間ゼロで今夜の宿白馬五竜・ペンション樹里家まで移動して恒例の反省会で締めくくった

※山荘の画像は2003年10月に撮影したものを流用した ページの先頭へ