ツツジオ谷 〜 金剛山(1125.0m) 〜 寺谷
コース概念図 コース断面図
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2006年07月22日 (土曜日)うす曇り後晴れ メンバー:単独
歩行距離 5.7q/歩行時間 3時間42分 (休憩時間 1時間18分) 所要時間 5時間00分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:07 近鉄長野線・富田林駅から金剛バスに乗継いで金剛登山口で下車するが、他の乗客は皆さん終点のロープウェイ前まで乗って行かれるようで降りたのは私1人
頭の上に薄く拡がる雲に今日の晴れを信じ、バス停横のトイレで準備を済ませザックに2gの水分がはいっていることも確かめてバス道を少し戻る

薄曇りの雲間から顔を出す久しぶりの太陽にバス道は明るく照らし出され、現在の気温は26℃を指しているので今日も暑くなりそうだ

10:10 バス道を200m程戻ると右手にシイタケ園への道が分かれるのでここを右折するが、久々に晴れた土曜日というのに全くハイカーの姿が見あたらないが、どうしたことだろう?
そんな疑問を感じながらシイタケ園への道をノンビリと、前方に見える扇形の空間“黒栂谷”目指して足を進める
10:12 すぐ左手から綺麗に整備された登山口さわやかトイレの出迎えを受けるが、トイレ前の駐車場には20台近いマイカーが止められているので既に多くのハイカーが涼しい内に登ろうと早い時間に歩かれているのだろう
ハイカーの姿が見あたらなかったのはそのためだったのだと自分に納得させる
10:14 バス停をスタートして5分少しでT字状の分岐に突き当たる
正面の高城茶屋の左横では早くも下山して来られたハイカーが靴やストックの汚れを落としている

今回はこの分岐を左に続く林道長谷線へ進むことになるが、右への道は山頂へ最も短い時間で辿れる千早本道だ

10:19 T字路から5分で生活科学研究所の前に着くのでここから右手に伸びる鬱蒼とした樹林の中に伸びるほぼ平坦な地道に足を進める
10:22 樹林を抜けると前方に黒栂谷を跨ぐコンクリートの橋・黒栂橋が見えてくるが、橋の手前に車止めのゲートがあるのでここで右への道を伝う

左への林道長谷線はカトラ谷・黒栂谷・わさび谷へ続いている

10:23 分岐から7〜80mで左手から千早配水場の見送りを受けると
10:26 すぐ小さなコンクリート橋が迎えてくれる
橋を渡っても行けるのだが、今はショートカットして手前の右への細い道に足を進める
10:28 狭い道なので足元に充分気を付けて進むとすぐ虎ロープの張られた20cm幅の細い岩場を通過するが、数メートルで平坦な道に出る
平坦になったところで左(=右岸)から先程の橋を回り込んだ道が合流してくる
10:29 やがて道は沢を渡って右岸沿いの樹林を伝う事になるが、沢の手前で右手に登って行く道は千早本道ののろし台跡へ続いている
10:34 何度か渡り返して暫く沢沿いの右岸を進むと長さが数メートルの見事なナメ状の斜瀑が迎えてくれる
ここですぐ後から登ってこられた今日初めて出逢う二人連れのハイカーに道を譲る
太陽は高くなってきたが流石に沢沿いの気温は24℃と少し下がってきたようだ
10:37 斜瀑の左横には道を持ち上げるように、1m程の高さの岩が堰堤状に連なっているので岩場を乗り越えると、右岸沿いに気持ちの良い山道が続く
前を歩かれる二人連れは何度も歩かれているコースなのか、目先に姿を現すビューポイントにも立ち止まることなくどんどん先に進んでゆかれる
10:39 - 10:41 やがて静かな谷筋に水の流れ落ちる音が一際大きく聞こえてくると上下2段に落ちる腰折滝が豊かな水量で迎えてくれますので、沢への枝道を滝下まで下ってタップリとマイナスイオンを浴びる
10:42 元の山道に戻って滝の落ち口を捲くように急峻な岩場を横切るので踏み外さないよう足下に注意して高捲く
10:42 さらに右下に滝の落ち口を見下ろしながら50p幅の捲き道を回り込むが、路肩を庇うように丸木が敷かれているので滑らないよう注意して滝の上部を通過する
10:45 すぐ先で沢が二股に分かれ、左に伸びる谷が高畑谷なのでここは右への丸木橋を渡ってツツジオ谷に足を進める事になる
ツツジオ谷の入口には2mばかりの岩稜が門番のように立ちはだかっているので、岩肌に付けられた捨て縄の助けを借りてこの岩を登ると右足下には先程訪れた腰折滝が爽やかな水音を響かせている
10:46 緩やかに樹間の道を登って行くと右手に最初の堰堤が現れるので右岸伝いにやり過ごし
10:50 再び平坦な樹間の中を辿るが土砂崩れでもあったのか、上部を切り取られた木の株が道を塞いでいるので躓かないように通り抜ける
檜の植林帯を抜けるとすぐ2番目の堰堤が待ち構えているので、滑らないよう注意して右岸の丸太橋を通り抜け
10:52 すぐ3番目の堰堤が現れるので、これも右岸を軽く高捲いて乗り越える
11:00 水の殆どなくなった沢を左岸に渡ると4番目(最後)の堰堤が現れるので左岸(=右)を捲いてまた沢へ降りて、少し荒れた沢沿いの道を辿るとやがてナメ状の小滝が幾つか続いて目を楽しませてくれる
11:02 気温は更に下がって22℃を指しているが湿度が高い所為か汗は次々に吹き出してくる
4番目の堰堤から5分、腰折滝から20分程で右手に水場が現れるので冷たい水で顔や首筋を拭うと見る見る活き還った気持ちになる
11:03 30m程進むと左手の岩肌を伝い落ちる涼しそうな斜瀑が迎えてくれる
11:10 さらに沢沿いを進むと5分少々でツツジオの滝(一ノ滝)が姿を見せてくれるので、ここでも涼しい風とマイナスイオンをタップリ浴びて先に進む
11:11 右岸(=左手)の急斜面では樹林を縫って木漏れ日のスポットライトが岩肌を浮かび上がらせ、見上げる空にはスタート時に見られた薄い雲も姿を消して一面に青空が拡がってきた
11:17 - 11:20 一ノ滝から5分少々で右下から二ノ滝の出迎えを受けるので、滑らないよう気を付けて沢まで下りタオルで顔や身体を拭うとほんの少し爽やかな冷風と細かい水飛沫を浴びた事で汗は退いてしまう

現在の気温は20℃なので、当然の涼しさかも知れないが・・・f(^^;)

11:24 元の道まで戻り樹林に差し掛かると分岐が待っている
右への道は谷川を左岸に渡って千早本道(のろし台)へ続いているようだが、今は左へのジグザグの急坂を辿る
足下に聞こえる二ノ滝の水音や瀬音に混じりヒグラシ(カナカナ)蝉の少し寂しげな鳴き声も聞こえるが、梅雨明けが宣言されていないのに蝉は既に秋の気配を感じているのかな
11:25 樹林の急坂がなおも続くと植林が疎らになったところで大きな露岩に出逢うが、せっかく二ノ滝で退いた汗がまた湧き出るように吹き出してくる
11:31 - 11:33 振り返ってみると樹間の急坂を中年の単独ハイカーが登ってこられる
露岩に腰掛けて休憩されるようなので場所を譲って先に進むが、すぐ吹き出してくる汗にスタミナを奪われてなかなかピッチは上がりそうにない
11:43 先程の露岩から10分でT字状の分岐に着く
参考にさせて戴いた金剛山登山情報サイトでは、ここを左にとって高畑谷ルートと合流する方がいいと案内されているが、もう少し沢筋を歩いてみたくなって尾根を捲くように右へ足を進めて見る
11:46 すぐに水量の少なくなった沢に出るが、足下右横の岩場をなめるような流れもいよいよ急勾配に変わってくる
木立もないので気持ちの良い青空が頭上に拡がっているが、気温も一気に上昇して28℃を指している
ここが水のない尾根筋だったら一体どのくらいの暑さになっているのかと考える岳で余計に汗が噴き出してくる
11:50 - 11:55 ますます水流が少なくなり谷幅も狭くなってくるが木陰も戻ってあるので、沢の冷たい水で火照った体を鎮め
気温もたちまち233℃に下がり、見る見る元気は回復・・・
12:17 T字状の分岐から30分程でツツジオ谷の源流に辿り着く
小石の隙間でチョロチョロと水音だけ聞こえるが目にすることは出来ない
先程まで細いながらも踏み跡程度に見えていた道も判らなくなり、100m程前方には稜線が見え出すが目の前の雑木が視界を遮って足下も見定めることが出来なくなる
12:15 ヤブ漕ぎを強行してまで稜線に出る程の興味もないので、左の岩壁に頼りなげに付けられた捨縄に誘導されて岩壁をよじ登る事にする
12:33 岩壁の上にはササ原が拡がり微かな踏み跡が北に伸びているので踏み跡を辿ってみる
12:34 すぐにササ原が途切れると平坦な墓地横の台地に飛び出すので
12:36 墓地を通り過ぎると見覚えのある高畑谷コースに合流する
すぐ右横から六体の地蔵の出迎えを受けて平坦な山頂部への道を辿ると
12:39 2〜3分で青崩(あおげ)ルートに合流するのでここでも右へ進むが
12:41 ほんの少しで目の前が大きく拡がると行者堂跡の井戸がある広場に登り付く
木陰を選んで多くのハイカーが昼食タイムを思い思いに楽しんでおられるが、食事はいつもの場所で摂ることにしているのでここは左手に進む
12:45 井戸横の階段を伝い上ると展望の良い国見城址広場に着くが、靄っているため眺望はあまり期待できないので右奥の階段から転法輪寺裏の高台に続く丸木階段を登ると
13:48 - 13:55 杉の樹林に囲まれた高台は22℃と快適な気温だが、少し汗が退くのを待って遅い昼食タイムとする
幸いいつものベンチが空いているのでザックを下ろして至福の一時に浸る

※すぐ傍の草花で羽を休めているアサギマダラも美味しそうに昼食を楽しんでいるようだ

13:57 食後の一時が済むと例によって転法輪寺の前を通り抜けて山頂直下を捲く静かな遊歩道をノンビリ辿り
14:05 葛木家の墓所前から文殊岩屋前を通って気持ちの良い緩やかな起伏の遊歩道を辿ると、5分程で右手に文殊尾根コース分岐が目に付く
14:15 更に5分程で道標はないが寺谷コースが右手に下って行くのでここを下ることにする
14:16 植林の中をやや荒れた道が樹木を縫って下ってゆくと、やがて右手から文殊尾根コースからの広い道が合流してくる
14:23 そして5m程下ると、上部から細長いパイプに導かれた僅かな水が流れ落ちる水場がある
14:31 暫く急な谷筋を辿るが、分岐から10分程でやや広い平坦地に着く
再び急で少し荒れた谷下りが始まるが、数本の倒木が道を塞ぐ右隅を通り抜ける
周りは雑木に囲まれているので思いのほか明るい谷道を伝う事になるが、この谷筋で初めてのハイカーとすれ違う
「こんにちわ」、「お気を付けて」
軽く挨拶を交わすが、汗まみれの私とは対照的に殆ど汗もかかずに軽やかな足取りで一歩一歩登って行かれる後ろ姿を見送る
14:41 間もなく平坦な植林帯の中を細い道は緩やかに下って行くと、右手にポッカリと樹林が途切れて支谷を流れ落ちる冷たい水がヒンヤリとした冷風で見送ってくれる
14:44 やがて水の流れる岩場を伝い、左岸に渡るとすぐ下流は小さな滝になっているので左側(=左岸)の岩伝いに捲き降りる
14:47 滝下で沢を右岸に渡り返すと、道は左が切れ落ちた細い捲き道に変わり足下には木の根が露出しているので躓かないよう伝い下ると、ここでも今から山頂へ向かわれる単独行の女性とすれ違う
14:53 すぐ右手の支谷から冷たい水が岩壁を伝い落ちている
ここでもタオルを浸して首筋や顔を拭って生気を取り戻し、文殊東尾根を捲くようにして最後の坂を下る

数分で道は狭くなり、左がそげ落ちたような心細い道が尾根を横切るように捲き下る

14:55 右手に見上げていた尾根を左手に見るように折り返すと、寺谷への分岐から40分ですぐ目の下を通る舗装された細尾谷に降り立つ
15:00 ここを右に5m程下った所で道の右手に水場を見やると、数分で右手に文殊中尾根コースが見えるが、後は面白みのない急な舗装道路をひたすら下る事になり、この時間になっても今から山頂を目指すハイカーとすれ違う
前方や後方には伏見峠からウンザリとする舗装道路を下ってこられたハイカーを散見する事が出来るが、やはり人気のある山であることが窺える
15:05 5分で細尾谷を降りきってロープウェイ前のバス道に飛び出し
15:07 バス待ちの時間を利用してトイレ前の水道を借りて上半身を拭いて簡単な着替えを済ませ、15時25分の南海バスに乗り込み今日もまた無事に山に遊んで貰うことが出来た充実感を味わいながら河内長野経由で自宅に向かう
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