仁頂寺 〜 堂床山〜三草山(584.4m) 〜 慈眼寺
コース概念図 コース断面図
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2006年06月19日 (月曜日)晴れ メンバー:単独
歩行距離 14.4q/歩行時間 4時間53分 (休憩時間 1時間06分) 所要時間 5時間59分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:56 能勢電鉄・妙見線の終点日生中央駅で阪急バス・柏原行きに乗り継いで25分、大島小学校前で下りる
現在の気温は27℃だが予報では30℃を越える真夏日になるとの事で、自販機で500tのお茶をもう1本補充して今日は2,000tの水分を準備してのスタートとなる
09:59 100m程進行方向に足を進めると信号のある島交差点に着くのでここを右折する
10:06 片側1車線ずつに整備された舗装路を緩やかにくねりながら猪名川に沿って南へ辿るとバス停を出て10分、左手に洞泉寺の山門が現れるが、今はスタミナを温存させるために立ち寄らずに見上げて通過する
10:08 すぐ正面から形の良い愛宕山が静かに見下ろす仁頂寺の集落に掛かると、道は猪名川を離れ大きく左へ曲がる
3m程の旧道が左に分かれるのでここからは民家の建ち並ぶ旧道を辿ることにする

※道はすぐ合流するのでここはどちらを進んでも時間的に変わらない

10:10 道は2〜3分で橋を介して英字のH状に先程の道と合流る
正しくはここで橋を渡らずに左の山沿いに伸びる道を辿れば良いのだが、手元の地図では右の車道に合流して前に見える旭ヶ丘住宅地方向にコースが伸びているので橋を渡り太い車道を暫く辿る事になる
10:15 急坂の途中で作業中の男性に呼び止められ「堂床へ行くんやったら、こっちはあかんで。 通行止めにしとるから通れへんで」と教えて貰って、先程の橋まで戻り改めて山沿いに続く2m幅のコンクリート道を辿ると
10:19 5分近くであまり歩かれていないと思われる道が右へ分かれるが、ここは左のやや急な上り坂へ足を進める
10:20 舗装が途切れて急坂の地道に変わると右手の木に←丸山・堂床山と書かれた手作りの道標が出迎えてくれるので案内の通り伝う
10:23 右手には傾斜地に建てられた旭ヶ丘住宅地が愛宕山を上下に分断するように拡がって見える
10:24 今まで広かった林道が途切れ、この先は心許ないヤブ道が続くのか?
倒木の出迎えをやり過ごし、右手の細いヤブ道を見送る
10:29 足下は下草に覆われているが轍の跡がしっかりと残っているので、迷うことはなさそうに見える
10:31 すぐ分岐が現れるが道標も見あたらないのでまずは平坦な右の道へ進んでみると
10:33 再び露に濡れて下草に覆われた50p幅の細い踏み跡が右に分岐しているが、どうやらこの道が最初歩こうと考えていた道のようで、右の流れを渡ると男性に教えられた通行止めのロープが渡されているのが確認できる
そこで、左を採るとすぐ先程の分岐を左へ採った場合のヤブ道が合流してくるが、やがて道はしっかりとした林道らしい広さに戻って自然林の山裾を捲き、緩い登りを右の谷川に沿った静かな木漏れ陽の地道に変わる
10:38 やがて沢沿いの自然林から明るい杉の植林に変わり僅か20m程で再び緑一色に衣替えした自然林に覆われると、やや露岩の飛び出した荒れた道になるがここで初めて小さな沢を左岸に渡る事になる
10:40 全く人工の設備に出逢うことのない気持ちの良い道だが、草陰に隠れている石ころでバランスを崩さないよう気を付けながら緑の風景を楽しんで足を進める
10:42 すぐ右岸に渡り返す事になるが、この後も何度か徒渉を渡り返しながら林道の緩やかな坂を登る
10:47 頭上に拡がる青空を見上げると丁度南北に走る送電線が真上に見え出す
手元の地図ではこの近くに堂床山への取り付きが分岐している筈なので、注意しながら何度目かの左岸に渡り返したところで小さな広場に飛び出す
10:49 送電線の下から10m程足を進めると左に関電巡視路と手作りの道標が出迎えてくれるので、道標に従い左に分岐して右岸に付けられた関電巡視路を伝う
10:51 いきなり急登が待ち構えているので、取り付く前に地図で確認すると堂床山の西を走る浅い谷筋を詰めるルートようで
10:53 地図では判り難いが小さな沢は左右に分かれ、道は左俣に沿って相変わらず急な登りが続く上、道には雨水を流れ易くするために溝が掘られているので更に足下への注意が必要になる
10:54 すぐ目の前には小さな岩場も待ち構えていて、短い距離だが目の前に現れる景色は万華鏡を見ているようにコロコロと変わるので見飽きることはない
10:57 やがて幹に巻き付けられた赤いテープが初めて目にとまり、小さな手造りの道標も遠慮気味に沢を右(=左岸)へ渡るように案内しているので迷わずに右へ伝い進み、静かな木漏れ陽の道を沢伝いに緩やかに登って行くと
11:06 再びせせらぎが左右に分かれる
不明瞭だが踏み跡はやや水量の少ない左俣へ伸びているので、ここは迷わずに左の沢筋に足を進める
市街地では30℃を越えている筈の気温も、沢沿いということで25℃とスタート時より2℃も低く快適なのだが依然として汗は止まることなく噴き出してくる
11:09 少し踏み跡が判りにくくなってくるが構わず沢に沿った谷筋を忠実に詰め上がると
11:15 巡視路の取り付きから20分で道は丁字分岐に突き当たる
道標はないが左は堂床山を捲いて北側から登る道のようで、今は赤いテープの付けられた右の道を採って丸山との鞍部を目指す事にする
11:20 堂床山を捲くように少しずつ南方向へ捲き伝うと、丁字分岐から5分程で右前方に鞍部が見えてくる
11:21 堂床山と丸山を結ぶ広い鞍部は四つ辻になっているが、ここは左へ採って堂床山を往復することにする

※画像は鞍部の東側から今辿ってきた道を振り返った所

11:22 ここからは最初は緩やかに、そしてすぐ疎林の急な激登りを直線的に登り詰めると
11:30 - 11:35 鞍部から10分で二等三角点(点名:仁頂寺 標高:584.38m)が打たれた堂床山(584.4m)山頂に辿り着く

気温は更に快適な23℃を示しているので嘘のように汗は退いて行く

山頂からは疎林に遮られて殆ど眺望を楽しむことは出来ないが、樹間を通して北側に微かに山が見える
方角から考えて高岳とナルタキ山の間に位置する700m峰のようだが自信はない・・・・
11:40 山頂を後にして先程登り着いた鞍部まで戻り、府県境沿いの広い防火道を南へ辿る
11:51 道は堂床山への登りのような急坂はないようで緩やかな坂をノンビリ登り返すと
11:52 - 12:23 堂床山から10分程ですぐ山頂に反射板の建つ丸山(571.0m)に着く
展望も北東側が開け、気温24℃の心地よい天然クーラーと木陰もあるのでここで昼食タイムとする
木の間越しに見える北摂随一といわれる秀麗な剣尾山と横尾山の眺望をオカズに至福の一時を過ごす
12:25 食後は急な坂を下ると、左手に植林された檜が視界を妨げているのでこれから辿る三草山を直接望むことが出来ないが、右手にも自然林が立ちふさがるので尖峰で特徴のある大船山も目にすることが出来ない
眺望は三草山までお預けとして木漏れ日の中をノンビリ下る事にする
12:31 5分少々で稜線を辿る道は直角に左(=東)の谷筋へ下る荒れた道に変わり
12:32 雨水の導水用なのか、それとも最近特に山道を荒らし回るMTB対策だろうか、20p程の溝が掘られているので気を付けて急な坂道を下る
12:35 歩きにくい道もほんの少しで目の前にポッカリと開けた日溜まりに飛び出すが、どうやら林道の終点に出たようだ
帰宅して確かめると林道・大谷線のようで、道は左に緩やかに下っているので道なりに伝ってみる
12:43 林道を道なりに進むと作業用の車両タイヤ痕が目立ってくる
すぐ左に作業用の林道が現れるが25,000地形図に載っている堂床山の東面を北に伸びる点線の道のようなので、ここは右に緩やかに下る林道に足を進める事にする
12:43 風に戦ぐ(そよぐ)木の葉と野鳥の囀りに癒されながら爽やかな地道を右に左に方向を変えながら少しずつ高度を下げて行くと
12:59 やがて左手に関電巡視路が現れる
このまま進んで林道・野所長谷線を左に折れても良いのだが、ここで関電道を登って見る事に決めて左の急な山道に取り付く
13:02 予想通り気持ちの良い自然林に迎えられて、知らず知らずの内に高度を上げて行く
13:17 取り付きから15分で送電鉄塔(宝塚線#8)に登り着き、青空を背景に悠然と槻並(つくなみ)の集落を見下ろしている
13:24 さらに10分近く北へ伸びる巡視路を辿ると中腹を捲くように付けられた50p幅の細い踏み跡が交差しているので、ここから右への急坂を下る
13:26 全く人通りもないので当然のようにクモの巣の歓迎を受けながら、自然林の中に付けられた静かな山道を辿ると
13:30 右への細い踏み跡に入って5分で谷筋に降り立ち、朽ちかけた丸木橋の架かる水のない小さな川を渡り
13:31 すぐ目の前を走る2m幅の町道・長谷山田線に飛び出すので、廃屋然の古い建物に沿って右へ進む
今出てきた道を振り返ると、まさかここに道があるとは思えない程細い踏み跡が樹林の中へ伸びている
13:50 町道と名前が付けられてはいるが緑に包まれた静かな地道で、山麓に沿って気持ちの良い山間道を辿ると左に宮峠への分岐が現れる
5分も歩くと右手にコンクリート舗装された林道・野所長谷線が分岐するが、左の地道を滝王山(570m)の麓に沿って左へ大きく捲くように東へ辿ると、ここまで誰とも顔を合わすことなく貸し切り状態の林道歩きを楽しんできたが、突然エンジン音を響かせてバイクが走り去って行くのに驚かされる
14:03 滝王山(570m)の真南まで回り込むと歩いてきた町道は右手に下ってゆくが、林道・裏山線が左へ分岐しているのでここからは左に登る林道に足を進める
14:07 暫く緑豊かな明るい草原歩きを連想しながら緩やかな坂道を伝い上がると、続いて樹林に覆われた静かな道を辿ることになる
14:16 樹間の道を10分も進むと右手に金網の張られた場所に着くが、金網の向う側にはシイタケが栽培されているようで杉の木立を取り囲むように切り揃えられた木枠が規則正しく並べられている
14:17 樹林が途切れると7本の道が集結する才ノ神峠に到着する

※この峠は寛永年間に南で栄えた多田銀山へ行き来する人たちが足繁く通った間道の要衝で人馬の往来が激しかったと説明されている

14:18 - 14:20 道端に建てられた寛文年間当時の石碑があるが、横に立てられた説明板がなければとても文字を読みとる事は出来そうにない
14:21 前方に進んで車止めされた階段道から三草山に取り付く
14:24 今日最後のピークには2m幅の広い道に付けられたやや急な丸木階段から登る事になる
14:38 階段が終わると勾配も幾分緩やかになり、自然林の残る木漏れ日の道が山頂へ導いてくれる
14:40 才ノ神峠から20分で目の前に緑の疎林に覆われた三草山(564.1m)の広い山頂広場が拡がり
14:42 - 14:52 疎林の拡がる山頂からは南西側の展望が大きく開け、六甲山系・丹生山系・大船山・羽束山など北摂山系の豪華な眺望を堪能することが出来る
山頂には角が欠けた三等三角点標石(点名:三草山 標高:564.14m)が埋められているので、恒例にならってソッと踏む
展望の開けた南西方面は残念な事に靄で遠景を望むことは出来ないが、それでも5層、6層に重なって連なる山並みから頭を突きだしている大船山や羽束山がドッシリと貫禄のある姿を見せてくれる
南方面にはウッスラと姿を見せる六甲山を背景に大峰山・検見山・城山・一本松山など北摂の山々が頭を覗かせている
14:52 そろそろ下山予定時刻が迫ってきたので東側に拡がるゼフィルスの森から下ることとする

※この「ゼフィルス」とは“梅雨の時期、年に一度だけ現れる可憐なミドリシジミ”を指しているそうだが、この時間帯では出逢う事はなさそうだ

14:53 急階段を下って自然林に覆われた緑のトンネルに足を踏み入れ
14:55 潜り抜けると木立に囲まれた緩やかな坂道を辿るが、ゼフィルスの森として整備されているので歩道もハッキリと敷かれている
羽化を終えたシジミチョウが自由に飛び回る姿を思い浮かべながらノンビリと足を進める
15:06 山頂を後にして15分程で丁字状の分岐に着くので、今は左のゲートを抜けて森上方面へのルートを下る事にする
15:09 少し荒れたやや急勾配の地道を下ることになるが、明るい植林帯でしっかり踏まれた道なのであまり足下に神経を使う必要はなさそうだ
15:16 ゲートから10分で右手のササ原に群生したササ百合の見送りを受けてコンクリート舗装された農道に降り立つと、道は折り返すように北方向への急坂下りに変わり、沢山の送電鉄塔を冠のように被った高岳(720.6m)の大らかな山容を正面に見る事になる
15:21 農道を慈眼寺に向かって下って行くと今日初めて散策中の3人連れに出逢う
扇状に開けた棚田を見やりながら正面に横たわる横尾山(784.9m)と剣尾山(784m)に向かって急なコンクリート道を下る
15:26 西に拡がる長谷の棚田は相変わらず長閑な情景で心を和ませてくれる
秋に飛び交う赤トンボや上空で輪を描くトンビを重ね合わせてイメージして見る
15:26 やがて豊能自然歩道との四つ辻に出るので、東海自然歩道のルートから外れて慈眼寺方向へ右折する
15:29 神山(こうやま)の集落に入るとすぐ右手から慈眼寺の見送りを受け、能勢町文化財の説明板だけ拝見して真っ直ぐ舗装路を辿る
15:33 5分程で右手に6世紀頃の横穴式古墳・岩坪古墳への道が登って行くが今回は立ち寄らずにそのまま舗装路を進み
15:40 さらに5分程で稲地口に着くのでここは右折して府道603号(能勢猪名川線)を南に向う
15:52 稲地口の交差点から10分ほどで旧能勢街道(国道173号)に合流して右へ辿るとバイパスを潜り抜けたところで森上南の信号下に着く
15:55 合流箇所から300m程で今回のゴール汐の湯温泉に到着するので、ゆっくりと頑張ってくれた足とタップリ2gの汗を吐き出した身体を温泉で労った後は有意義?な一人反省会で仕上げる
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