義経道 〜 丹上山系縦走(596.3m) 〜 鰻ノ手池
コース概念図 コース断面図
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2006年06月01日 (木曜日)晴れ メンバー:単独
歩行距離 17.6q/歩行時間 6時間18分 (休憩時間 0時間38分) 所要時間 6時間56分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:41 新開地で神鉄三田線に乗り継ぎ、さらに箕谷駅で神戸市営バス・衝原(つくはら)行きに乗り換えて終点の衝原で降りる
バス停の背後にはこれから歩く丹生山系の峰々が青空に覆われて大らかな山容で「早くこい!」とばかりに手招きして見えるので、気温27℃(快晴・無風)と少し暑さが気になるが準備を整えてスタートする
09:45 バス道に付けられた神出山田自転車道の案内板に誘導されて志染(しじみ)川に架かる丹生前橋を右岸に渡るが、登山道コースの道標がないようなので←神出山田自転車道の表示に従って左折するというミスを犯してしまう
09:48 志染川沿いに満願寺方面へ進むと車止めが現れるので、右手に見える浄蓮寺の墓地横に見当を付けて山道を探して見るが
09:53 ふと見ると細いヤブ道があるので、「ひょっとしたら、ここかも・・・・」とひとまずこの道に足を踏み入れて2〜3分辿ると目の前に急な岩場が現れるので取りあえず登ってみるが、その先には全く踏み跡も見つける事は出来ない
どうやら取り付き点ではなかったのだと分かり、先程の車止めまで戻ってさらに満願寺方面に足を進めて見るが50m程進んでも山側に道らしきものが見あたらない
どうやらこちらも間違いだったようなので丹生前橋まで戻って仕切り直す事とする
10:16 橋まで戻る途中、右手に水を湛えた呑吐(どんど)ダムで知られるつくはら湖が静かな水面を見せて癒されるが、橋まで戻ってそのまま川沿いを直進すると衝原サイクリングターミナルの門扉に突き当たるが、扉には鍵が掛かっているようで中には入ることが出来ないようだ
すぐ左手方向に舗装された道が伸びていいて、この道をよく見ると右手奥に丹生山登山口と書かれた標識が遠慮気味に建てられているのが目に付く

ここまで約30分のロスタイムで、何とか取り付き点を踏み出す事になった

10:18 右手の黒いフェンスが途切れて右に曲がるといきなり50p幅の地道が迎えてくれる
細い道だがよく踏まれているようで、この道を鵯越の奇襲に向かう義経の軍勢が通ったのかと思うと何か不思議な気持ちで、緩急の入り交じる竹林の坂道を伝い始める
10:31 登山口を登り初めて15分、右傾斜した急なつづら折れを辿ると道標はないが右手から同じような細い道が合流してくる
手元の地図にも載っていないが坂本から登る表参道途中の四つ辻から分かれた道ではないだろうか
ここでは左への急な道に足を進める
10:39 露岩の飛び出した足場の悪い急傾斜のジグザグ登りが続くが、先程の合流点から5分程で尾根のコブに登り着いたようだ
樹木もなく少しザレた広場になっているので、東南東方面を見やると山間に広がる山田町集落が静かな広がりを見せてくれる
10:42 尾根筋を右方向に少し辿ると右手道脇から八丁石が遠慮気味に出迎えてくれる
10:47 しばらく樹間の平坦な道を辿ると赤い固定ロープの付けられた3mばかりの岩場が待ち構えている
10:55 岩場を越え、相変わらず急な尾根筋をノンビリ辿ると道脇から小さな石仏(六地蔵?)の出迎えを受ける
秀吉の軍勢が三木城攻めに際して焼き討ちにしたという明要寺(平清盛により復興されたといわれている)の墓所が道の左右からひっそりと見送っている
11:00 さらに急な道は樹林の中を登ってゆくが、汗の臭いに誘われたのだろうかブヨや蚊のような小さな虫が耳元や目の前をうるさく飛び回り、手で追い払っても次々に波状攻撃を仕掛けてくる

墓所から5分程で少し勾配が緩やかになると再び尾根筋に出て、丹生神社前バス停からの表参道が合流してくる
道は2m幅に変わってすぐ左からは三丁石が迎えてくれるが従丹生山三丁と刻まれた書体は私でも判る親しみ易さだが、本当に当時に付けられた丁石かどうか、却って疑問を覚える

※地元の案内サイトではこれらの丁石も清盛によって建てられたものだと紹介されているのだが・・・

11:03 緩やかな尾根筋を暑さと相変わらず目の前に付きまとう虫に辟易しながら、迎えてくれる二丁石を見やり山頂を目指して足を進めると
11:05 三丁石から5分で、突然開けた広場に飛び出す
杉の根本に建つ石標には史跡 丹生山城 丹生山明要寺跡と記されているので、この平坦な場所に山城と寺院が建っていた情景を思い浮かべようとするが悲しいかなボキャブラリの乏ししさでイメージする事すら出来そうにないまま、右手に建てられたミニ社殿?に、今日の山歩きの無事をお願いする
11:10 - 11:15 広場の奥(=北)には山頂部に建てられた丹生神社に続く石の鳥居が、そして右方向には丹生山系縦走路が伸びているがまずは鳥居を潜って山頂をピストンすることにする

※神域に配慮したのかやっと目障りな虫にも見放されたようで目の前が清々しく感じられる

正面から出迎えてくれる石段を上がって丹生山(515.0m)山頂へ足を進めると、平坦に整備されて丹生神社の本殿が静かな木立に囲まれるようにひっそりと迎えてくれる
境内を一巡りしてみるが神域ということでお馴染みの山頂を示す山名板などは一切見あたらないが
11:17 石の鳥居まで戻って丹生山系縦走路をシビレ山・帝釈山→と書かれた道標に従って神社の東側を北に辿ると、神域を避けていた手造りの山名板が幹に付けられいるのを見かける
ほんの少し歩くと広い分岐が現れるが、右は裏参道で丹生神社前バス停に続いているのでここは左の縦走路に足を進める事になる
11:18 流石に整備された従走路ということでしっかりとした道標に誘導されて帝釈山→方向に足を進めるが、先回りしていたように再び目(耳?)障りな付き添いが目や耳元で賑やかに囃し立ててくれるので手で振り払いながらの鬱陶しい山歩きになりそうだ
11:19 さらに50m程進み、シビレ山への分岐を左に見やって右への丹生山系縦走路を忠実に伝う
11:32 快適に続く尾根道は軽いアップダウンを繰り返し少しずつ東方向へと稜線伝いに曲がり、やがてコモノ辻に着く
直線気味に伸びる右の道は裏参道・表参道と合流して丹生神社前バス停へ続くようだが、今は左へ折れて帝釈山を目指す
11:52 - 11:54 前方右手に六甲の山並みが木の間越しに見え隠れするが、相変わらず目の前を飛び回る虫に悩まされて景色を楽しむ気分も半減する
コモノ辻から20分で展望の開け、帝釈天の石祠が3基祀られた帝釈山(585.9m)山頂に着く
広い山頂には二等三角点(点名:帝釈山 標高:585.93m)が打たれ、南方向が大きく開けて展望がある
遠景は靄っているが、今日のスタート地点(=南西)方向にカメラを向けて見ると、右端の丹生山越しにかすかに見える街並みが明石のワインぶどう団地あたりだろうか?取りあえずシャッターを押してみる
11:57 帝釈山からはトラロープの固定された露岩混じりの急な下りが始まるので、浮き石など足下に注意して足を運び降ろす
12:06 相変わらずのお邪魔虫に辟易しながら尾根から山腹を捲いて稜線の小さなコブに着くと、道は丁字状の分岐に出合う
右への道は帝釈鉱山跡を経て坂本バス停に至るルートなので、ここは道標に従って左への縦走路(太陽と緑の道)を数分辿ると次の分岐が待ち構えている
ここでも整備された道標が七社前→と案内しているので左への縦走路に足を進めてみると、10m程先でトラロープの固定された急坂の下りが出迎えてくれる
やがていつの間にか虫も諦めたようで、改めて快適な山歩きに集中できそうだ
12:07 一旦下った後再び登り返す事になるが、ここで今日初めて単独行の男性とすれ違う
このあと2〜3回小さなアップダウンが続くが、1m幅の縦走路と所々に現れる“丹生山系縦走路”の道標に全く不安を感じる事はない
12:12 5分程でまた次の分岐が現れるが、道標は見あたらない
右には“通行止め”を意味する枝が渡されているので、ここでも左の緩やかな登りに進む事になるが4〜5m先に縦走路の標識が現れ正しいルートであることを確認する
12:25 10分少々で北東に伸びる稜線上に現れる495m独標に着くと紛らわしい道標が建つ分岐が現れる
右は少し荒れた急な下りなので、やや広い左の道を下るが2分程で右の道と合流する

※分かり難い道標だが、どうやら右はショートカットのようだ

12:30 5分で四つ辻のある鞍部に着くので、稚子ヶ墓山・無道寺→と示された道標に従ってこの辻から少し抉れた右へ伸びる道をくだる
12:33 自然林の前方が明るくなってくると国道428号に飛び出す
振り返ってこちら側からの取り付き点を確め、車道の端を右(=東)方向へ緩やかに下る
正面にはこれから訪れる丹生山系の盟主稚子ヶ墓山が見下ろしている
12:41 少し飲料が気になってきたので車道沿いの自販機で500mlのボトルを調達する
国道に出てから10分近く足を進めると左手に道標の付けられたガードレールと細い道が目に付き、←稚子ヶ墓山の道標に案内されて車止めのある左への舗装路を進む
12:43 大きく右へ回り込むところで道は地道に変わり、すぐ左手に分岐が現れると←岩谷峠/双坂池→と書かれた道標が松の幹に掛けられているので、木立に覆われた右への静かな周回道に足を進める
12:46 右手の樹木が途切れると静かに水を湛える双坂(ふたさか)池が姿を現す
少し遅くなったがそろそろ空腹を感じて来たので適当な昼食場所を探してみるが、日当たりが良すぎるのでもう少し先へ進むことにする
12:48 すぐ左手に稚子ヶ墓山への取り付きが見えてくるので昼食場所を探しながらこの道に足を進めることにする
12:57 - 13:19 水のない沢沿いの道は石ころだらけの歩きづらい道で、浮き石や濡れた苔付きの石ころに気を付けてノンビリ登る事になると日本庭園を思わすような少し広い雰囲気の良い場所に着くので、一面に緑の苔に覆われた岩石を眺めながらここで遅い昼食タイムとする
13:35 食後は急勾配の照葉樹に囲まれた薄暗い谷筋を、浮き石に注意しながら10分程で尾根筋に登り着く
平坦な尾根道を道なりに右に折れ、自然林に挟まれた静かな縦走路をノンビリ辿ると分岐に着く
道標には岩谷川・無道寺(危険)→と書かれているのでここは丹生山系縦走路・稚子ヶ墓山↑と記された前方へ真っ直ぐ伸びている道に足を進める
13:45 - 13:47 5分も平坦な道を進むとトラロープの固定された1m幅の急登に変わる
2〜3分で坂を登りきるとまた平坦な道になるが、ここでも小さい虫が目や耳の周囲にまとわりついてくるので振り払う手も疲れるが、目に飛び込まれるのだけは防がなければと振り払いながら進むと、程なく樹林が途切れて小さな広場に飛び出す
双坂池横の取り付き点から40分ほどで丹生山系の最高峰稚子ヶ墓山(596.3m)に着くが、周囲には樹木が茂り展望はないので山名板横に打たれている三等三角点(点名:稚子ケ墓 標高:596.33m)をソッと踏んで、次のピーク花折山に向かうこととする

傍に打たれた案内板には秀吉の三木城攻めの際の“千殺し”に纏わる伝承が書かれている

13:50 相変わらず顔の周りに纏わり付く虫をお伴に平坦な樹林の稜線を伝うと、山頂から3分で石詰みの中に稚子墓山伝説遺跡と書かれた柱が建てられた稚子の墓に着く
南側の展望が開けているが全般に靄っているので遠望は期待できない
南西方向に広がる山田町の街並みやスタート地点のつくはら湖が辛うじて望むことが出来る
13:55 束の間の展望を楽しんだ後はトラロープの張られた急下りが待ち構えているので、滑らないよう東に続く稜線に足を進める
14:01 5分も稜線を下ると丁字の分岐に突き当たり、箕谷グリーンスポーツホテル→と書かれた道標を右に見やって左の←丹生山系縦走路へ向かう
14:11 縦走路は尾根筋から一変してやや歩きにくい左の谷筋へ下って行き、5分程ですぐ次の分岐が現れる
道標には←志久ノ峠/原野→と示されているので、どうやらここが肘曲がりのようで丹生山系縦走路の標識が示す左への道を再び稜線目指して登る
14:22 10分程で稜線直下に登り着くと右に花折山への道が分岐している
ここが地図に梨木峠と記されているポイントで、2m幅の縦走路も右を指し示しているのでここは右へ進む事にする

※ここを直進すれば志久ノ峠に続く

14:32 道端に時々現れる丹生山系縦走路の標識に予定通りのコースを辿っていることを確認して、暫くは両側から頭上に架かる緑のアーチを潜って爽やかな道を進むと梨木峠から10分でまたまた分岐が現れる
縦走路は左のやや広い道を示しているが、右へのやや細い道には案内もなく立ち入らないようにロープが渡されているが、地図で見る限り右が花折山への近道なので躊躇うことなくロープを潜って右へ進む
14:42 - 14:44 道はしっかりとした踏み跡が樹間を縫って、赤や黄色のテープを伴って確実に花折山方向に伸びて行く

分岐から10分で予想通り花折山(573.8m)山頂に着くと控えめな山名板四等三角点(点名:花折山 標高:573.77m)が静かに迎えてくれる

山頂からは僅かだが南方向を望むことが出来て、近くの青葉台から遠くの鈴蘭台まで、そして背景には六甲の山並みまでがウッスラと視界に広がっている
14:50 下りは北に伸びる細い踏み跡を辿って5分程歩くと、鹿見(ししみ)無線中継所への舗装路に合流するので右方向へ足を進めると改めて従走路に合流する事になり
14:53 ほんの2〜3分で左手に兵庫カントリークラブの芝生が見えてくる
15:05 ゴルフ場の南側に沿って続く舗装路(=縦走路)をノンビリ辿ると、10分程で右手に下る細い分岐が見えるが右手の小枝に遠慮気味に付けられた標識には柏尾谷→と記されている
今は分岐を右に見やって舗装路をそのまま進む事にする
15:10 さらに5分で左に続く緑のフェンスの切れ目にウッカリすると見落としそうな道標のない細い道が付けられているが、ここが金剛童子山への取り付きになる
15:23 - 15:28 10m程進んだところで道は2方向に分かれるが、右のヤブ道を忠実に登り詰めるとすぐ展望のない金剛童子山(565.3m)を踏む事になる
山頂には三等三角点(点名:山田 標高:565.29m)がひっそりと打たれているので、ここでもソッと踏んで来た道を取り付きまで戻る
15:40 取り付きからさらに舗装路を西に10分少々辿ると、右手(=南)方向に真っ直ぐ伸びる細い道が誘うように分岐している
予定ではまだ少々余裕があるのでこの道に足を進めてみる
15:42 ほんの少し歩くと静かに水を湛えた池畔にでる
今伝った道は柏尾谷池への道だったのだ
道は池の東側をかすめてさらに南に見える小高い稜線方向に伸びているが、地図にも書かれていないルートなので山に続くルートを諦めて縦走路に戻ることとする
改めて舗装路を東に5分程辿ると黒甲越への分岐に着くので、ここは縦走路を示す標識に誘導されて右への道を緩やかに下る事にする
15:52 舗装された道を10分程伝い下ると車道左手(=東)から鰻ノ手池が静かに見送ってくれる
16:06 池から5分で車道の左手に次の分岐が神鉄大池方面へ分かれるのを見やり、代わり映えのしない舗装路の両側に続く若緑の木々に目を癒されながら谷山川沿いの舗装路を10分も辿ると右手(=西北)方向から快適そうな谷筋のルートが合流してくる
ひょっとして柏尾谷池の畔に伸びていたルートかも・・・(チョッピリ悔いが残る)
16:15 さらに10分近く足を進めると谷山川の左岸沿いに続く小トレへの分岐に興味を惹かれるが、飲料水が残り少ない事が気になってここは後ろ髪を曳かれる思い?で通過するが・・・ここでもチョッピリ悔いが残る
16:37 その後も谷間を流れる谷山川沿いの車道を15分も下ると谷上駅が正面に見えて、無事神鉄・谷上駅にゴール
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