船坂谷 〜 白水山〜ゴロゴロ岳(771.7m) 〜 甲山大師
コース概念図 コース断面図
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2006年05月21日 (日曜日)晴れ メンバー:単独
歩行距離 14.9q/歩行時間 5時間51分 (休憩時間 0時間35分) 所要時間 6時間26分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:58 宝塚駅から阪急バスに揺られて25分、3ヶ月ぶりに船坂バス停から歩き始める
前回と違うのは、この時点で既に気温が23℃となっていますので充分な飲料が必要ということで荷物が500CC分重くなっていることくらいか
10:07 バス道を西へ5分程で船坂橋に着くのでここを左折する
舗装された船坂川沿いの道をさらに5分程で桂山荘を右手に見やる
10:15 山荘からは少し勾配が増して左手から船坂砂防堰堤の見送りを受け、いくつかの分岐が現れるがすべて舗装された左の道を進む
川を右手に見て広い林道を辿ると10分足らずで左の舗装路に通行止めのロープが張られた分岐に着く

分岐位置には松の木があって、このコースで初めての道標(=幹に捲かれたテープ)には船坂谷 白水山→と案内されている

10:18 ここで初めて右に分岐してコンクリートの橋を船坂川左岸(=右側)に渡り、広い地道を2〜3分辿るとやがて右手の樹木に付けられた水場→の標識が目にとまる
右手には通行止めの賑やかな標札に隠れるように冷たい水が出迎えてくれるので立ち寄って少し喉を潤す
10:19 - 10:21 さらに10m程先で道は左に曲がるが、そこに細い道が右手に分岐している
右手の幹にウッカリすると見落としそうな所に赤と黄色のテープが捲かれていて、小さく白水山→とかかれているので、ヤブ歩きの準備を兼ねて少し休憩を挟んで取り付く
10:22 右手の傾斜はすぐ水場から延びている山道に出るので左へ足を進める
10:25 すぐ道が不明瞭になるが、よく見てみると右手の松の幹に↑白水山と書かれた小さな道標が打たれているので右上への細いヤブ道に取り付く
10:41 しばらく急登に喘ぐとやがてよく踏まれた樹間の山道に変わり木漏れ日を浴びて登ることになるが、野鳥の囀りや若緑に輝く木々の葉に癒されてヒンヤリと乾燥した空気に汗もあまり気にならない
10:44 少しずつ標高が上がって来ていることを実感しながら前方を見ると、樹林越しに461mのコブと思われる稜線の頭が目前に見えてくる
10:48 はっきりした踏み跡も露岩混じりのヤセ尾根になってくると道なのか水の流れた跡なのか判断が難しくなるが、ひたすら尾根筋を忠実に辿り取り付きから20分程で目の前に5m近い岩稜のコブが立ちふさがるので、滑らないよう注意してコブの上に出る
10:52 しばらくは急登が続くのでペースを守りながら、野鳥の囀りにも耳を傾けてノンビリ足を運び上げる
ほぼ目の高さに樹林を透かして空の青さが見えるので、稜線に登り着いたことがわかる
取り付き点から25分で461mのコブに到着したようで、気温は18℃だが息も弾んでいるので通り過ぎるそよ風は丁度快適な涼しさに感じる
10:58 ここからは少しアップダウンを繰り返して白水尾根を辿り、やがて足下にササ原が広がり出してルートも分かり難くなってくるが適度の間隔で小枝等に付けられた赤や黄色のテープが導いてくれる
11:01 数分でササ原が途切れると南南西に伸びる馬の背状の尾根が迎えてくれる
所々に現れる岩場からは西北西方向に静かな有馬の街並みを垣間見ることが出来る
11:19 - 11:21 再びササに覆われた平坦な台地が見え出すと白水尾根の最高点・白水山(771.7m)に登り着く
展望は利かないが思いのほか風の流れは良く17℃の気温は少し肌寒さを感じる

山頂には手作りの山名板が3箇所も付けられて、ローカルなヤブ山には似つかわしくないがササ原に埋もれるように四等三角点(点名:白水谷 標高:771.69m)が静かな佇まいで顔を覗かせている

11:28 ここからは尾根が2方向(東と南)に伸びているが道標はないので、まず左(=東)へのササ尾根を50m程辿ってみるがさらに左へ曲がって下って行くようなので、手元のコンパスで方向を確かめて山頂部の右手方向の松に付けられた「二人会 3-28」のテープを目印に、右への尾根筋に足を進める
11:32 こちらも緩やかにササ原の中を下って行くが、ほぼ南へ伸びているので、どうやらこちらが正解のようだ
やがて赤や黄色のテープが賑やかに「こっちですよ!」と呼んでくれるのでササ原を足でかき分けながら南へ伸びる尾根を伝い、一旦緩やかに下った後は急な登りが待ち構えている
ササが少ない自然林や小さな岩場の登りでは2〜3m上の岩棚からイワカガミの見送りを受ける
11:44 不意に目の前に↓六甲最高峰 白水山→と書かれた道標が現れると、尾根は真っ直ぐ伸びているようだが踏み跡は左へ直角に折れるのでこの道標に従って左へ緩やかに下る

※地図で確認すると丁度六甲トンネルの真上にいる事が判る

11:46 やがてササ原が途切れるとハッキリとした尾根道が現れ、前方から足音が近づいてくると今日初めてのハイカーとすれ違い簡単な挨拶とコースの状況を取り交わす
11:47 六甲トンネルの上を通過すると一段と急な登りに変わり、まるで人間によって並べられたような自然石の階段が出迎えてくれる
11:55 さらに続く急登を5分少々で少し平坦なササ原の中の丁字分岐に突き当たるが、どうやら手元の地図に838mと書かれた地点に登り着いたようで、左への道には通行止めの小枝が置かれているのでここは右への分岐に足を進める
12:05 踏み跡は緩やかに下って行くが目の前には今回の最高地点、後鉢巻山への急な登り返しが待ち受けているので下りを喜んでいる余裕はなく、今日のコース中最大の急登を登り返すとすぐ上から何やら話し声が聞こえてくる
息が切れるが最後の踏ん張りでササ道を掻き分けて後鉢巻山を捲く旧の道路に飛び出す
太陽も高くなっているのでここでの気温は20℃にまで上がってきた
12:09 旧道では船坂谷から登ってこられた二人連れと出逢い、少し立ち話をして呼吸を整える
お二人の話では「船坂橋に車を止めてきたので下りは白水尾根を伝います」との事なのでコースの概要をお伝えして旧道を右へ進む

旧道からは大きく開けた瑞宝寺谷を通して有馬温泉街から三田市街地までがウッスラと望める

12:11 旧道は何かの工事中のようだが、作業員の方々も今は楽しみの昼食タイムで楽しそうな会話が弾んでいる
食事中の横を通り抜けると金網で進路を塞がれた所に出るので左端から石畳の遊歩道へ通り抜ける
12:12 石畳の打たれた遊歩道は日曜日でも人通りが疎らなようで、昼時だが誰も姿を見ることがないまま縦走路に合流する
振り返ると今歩いてきた石畳の道が緑の木々の中を縫って静かな佇まいを見せているのだが“立ち入り禁止”になっているようだ
12:22 - 12:50 縦走路を左に折れて奥池・宝塚→方面へ向かい、鉢巻山トンネルを通って石の宝殿手前50mにあるおこもり谷への降り口途中にある高台で遅めの昼食タイムとする
高台からは右下に走る黒岩谷越しに霞んだ神戸港を望む事が出来る

食後の休憩を兼ねて展望を楽しんでいると二人連れのパーティーが高台に上がってこられたので入れ替わって腰を上げることとする

12:51 小尾根の東側に付けられた緩やかな下り坂が食後のスタート地点となり
12:56 先程の高台から正面に見えていた見晴らしのよい尾根筋を下る事にする
13:04 すぐ左に広がるササ原を縫って急な階段を下ると高台をスタートして10分程で、多くの石が苔に覆われたおこもり谷の沢に下り着く
振り返れば今下ってきた石の散乱する急な階段道がまるで廃道寸前の様子を見せている
足下に散らばる石が少し大粒に変わってくると沢も心持ち広くなり水量も多くなってくるので、濡れた苔で滑らないよう気を付けながら沢の左右を流れに沿って下流へ辿る
13:08 やがて沢の流れが地中に潜ると、広々とした谷筋に六甲名物の無粋な堰堤が真新しい姿を現す
13:13 堰堤の手前で左岸に着けられた捲き道を伝い、堰堤を高捲くと20m下部に小さなケルンが建てられているが何故か富士山でなくなった(1972.3.20)安藤某氏の慰霊と刻まれているが、何故ここに建てる必要があったのか理解できないまま、10m程堰堤方向に戻り
13:15 左岸に付けられた捲き道を通って次の堰堤をやり過ごし、黒岩谷に合流する
13:18 すぐ次の堰堤手前で通行止めのロープが沢に張り渡されているので、ここでも左岸に付けられた迂回ルートに足を進める
13:20 急造の道は一旦左の山腹を捲いて登るように捲いて谷筋に突きだした支尾根を回り込んだ後、再び急造の階段道を沢筋まで下る
13:23 沢に降り立つと道は右岸を辿るようになるが、適当な飛び石などは見あたらないので水量が多い時には渡渉が困難になりそうだ
13:24 沢沿いの急な傾斜地には、右へ登る急坂と左の沢へ下りるルートが分かれるが今は沢沿いのルートを伝う事になるのでここを左に伝い下って
13:25 すぐ沢を飛び石伝いで左岸へ渡り返す
ここからはやや平坦な露岩混じりの道を進むことになる
13:27 やがて左手から10m以上もありそうな黒岩の見送りを受ける
所々にクライミング用のボルトが散見できるが、傾斜は60度超でもハング状ではないので練習用には打ってつけの岩場に見える
13:30 またまた六甲山の特徴ともいえる大きな堰堤が前方の谷筋を塞いでいるので、ここでも右岸の斜面に付けられた細い道を高捲く
13:34 もう一度左岸に渡り返すと間もなく前方に土樋割林道が見えてくる
13:36 土樋割林道を左に登るとすぐ土樋割峠に着く
ここを左へ採ると蛇谷北山を経て石の宝殿へ、直進すると東お多福山登山口バス停へ続くが今は右に採って東お多福山に立ち寄ることにする
13:41 広く明るい道を緩やかに登って行くと前方から元気な子供の声が聞こえてくるので、たぶん家族連れで山歩きを楽しんでおられるようで、途中で現れる階段道で家族連れのパーティーに道を譲って戴き、少しだけ前を歩く事になる
13:46 - 13:49 土樋割峠から10分で東お多福山(697m)山頂に着く
人気のある山頂広場は多くの家族連れや若い二人連れで賑わっているので、少し展望を楽しむが、まだ時間は十分にあるので目の前に横たわるごろごろ岳にも立ち寄ってみることにする
13:56 山頂から東に伸びるササ原の快適な道を辿るとU字形に抉れたダケ道に変わるので、足下にも気を配りながらやや急な山道を伝い下る
14:03 山頂から10分少々でユートピア芦屋の家並みが見え出すが、団地への直進ルートは通行止めになっているので一旦中腹道を北へ捲き上がるように辿り
14:07 数分で前方に小さな堰堤が見えてくると堰堤のすぐ上流右岸に出て
14:11 少し広い川筋に出るので飛び石伝いで左岸に渡るとすぐ先で土樋割林道に合流するので、舗装路を右へ緩やかに下りすぐユートピア芦屋の外周道路に合流するので車に注意して真っ直ぐ足を進める
14:15 道なりに辿ると東お多福山登山口バス停に着く
芦屋川方面への停留所には10数人のハイカーがバスを待っておられるが、今は道路の向こう側に続く坂道を伝う事にする
14:16 車道下の舗装路を左(=北)方向に進むと、ごろごろ岳への道標が右に曲がるよう案内してくれるのでそれに従って右折して
14:29 奥池の家並みを左に見て緩やかな上り坂を道なりに進むと10分程で丁字状に突き当たるので、右に足を進めてやがて奥山貯水池に行き着く
14:35 左に進み、奥池との間に通る中堤を渡ると正面に小高い丘が横たわるので階段を上り、さらに錯綜した道を直進的に進む
14:41 中堤から2〜3分程で飯盛尾根の556m地点に続く金網が見えてくるので、金網沿いの山道を辿り
14:43 金網が途切れるとやがて飯盛尾根ルートに合流する
14:48 右方向に続く飯盛ルートを道なりに伝うと、右手に三七五と赤ペンキで書かれた大きな石を見やり
14:50 よく歩かれた快適な道が続くので木々の緑と道端に咲く小さな草花に癒されながら緩やかな坂道を登ると
14:53 所々に小さな岩場が現れる
冒険心の旺盛な子供にも大きな危険はなさそうでファミリーコースとしても人気があるのではないだろうか
14:54 平坦な尾根道をノンビリ辿ると右手にタワー状の細長い建物が現れ
14:55 ここで道は茂み等に覆われて少し不明瞭になるが、左に伝う踏み跡を辿ると地図に載っているイモリ谷からの車道に出たようで、ごろごろ岳方向へ少し辿ると金網で封鎖されて山頂方面に進むことが出来ないので、先程のタワーまで戻り改めてもう一筋左の踏み跡に足を進めてみる
15:04 案の定先程の金網の外側を伝う道に出るので金網伝いに山頂を目指すと
15:04 道は“芦屋市水道部”と書かれた金網に突き当たるが、左に付けられた細い道に改めて足を進める
15:10 鬱蒼とした樹林に入るが5分程でごろごろ岳(565.3m)山頂に着くと、三等三角点(点名:剣谷 標高:565.30m)が静かに迎えてくれる
15:13 山頂からは左に苦楽園尾根へのルートを見送ってさらに南に伸びる快適な境界尾根を伝い、道を跨ぐようにNHK北阪神TV中継送信所の見送りを受けて再び樹林に覆われた山道を辿る
15:24 すぐ樹林は疎らになり明るい稜線を辿ることになり、所々で左下に芦屋の街並みを垣間見ながら少しずつ高度を下げてゆくとTV中継送信所から10分程で大きな岩の出迎えを受けて、道は右に曲がるが赤ペンキでハッキリ案内されているので迷うこともない
15:26 樹林が途切れると前方に送電鉄塔(新神戸線#40)が待ち構えているので鉄塔下を通り抜けると
鉄塔のすぐ先で道は二手に分かれてほぼ直進するように右手へ伸びるルートは送電線沿いに尾根の西側を捲いて柿谷へ、今はワイルドな左の前山公園へのルートに足を進める事にする
15:29 道は一旦尾根の東側を伝うがすぐ展望のよい稜線に出て、左手(=東)に西宮市街地を見下ろしながら岩の露出した道を伝う
すぐ道脇には人工の細工が施された?岩の割れ目から松の木が幹を伸ばして逞しさを自己主張しているように感じるが、差し詰め石割り松の称号でも付けるのが相応しいのかも知れない
15:40 やがて露岩の混じる岩稜の下りから南方向がクッキリ見下ろせる岩場に着くので、眼下に広がるパノラマをほんの束の間楽しみ
15:44 この後続く小さなアップダウンを楽しみながら岩尾根を伝い、右手(=西)に横たわる荒地山のひと味違う山容に新鮮さを覚える
15:48 ここまでほぼ平坦に辿ってきた稜線もいよいよ尾根尻に着いたようで、道は自然石の急な階段下りに変わって一気に高度を下げて行く
15:54 展望を楽しんだ岩尾根から15分、心細くなってきた山道に分岐が現れ、尾根を越えて左へ辿る道は前山公園に通じているようだが前山公園は手元の地図に載っていないので、明確な右への柿谷コースを下ることにする
15:55 すぐ鉄塔下で右へ別れた道と合流すると道は姿を消して、石ころが散乱した沢身をを下ることになるがここで単独で下山中の方に追い着く
「足下が悪くて歩くのに苦労しますねぇ」と言うことでゆっくりと下られるようなので先行させて戴き
16:03 10分近く石ころだらけの沢歩きに悪戦苦闘すると石段に辿り着き、飛び出したところにはごろごろ岳ハイキング道 柿谷を経て3`と書かれた奥山付近のバス道だ
16:06 舗装路を左へ2分も下ると水車谷バス停が「お帰りなさい」と迎えてくれるので、街並みを眺めながら芦屋川駅までの余韻をノンビリ楽しむ事とする
16:24 舗装路に出て20分、今回のゴール芦屋川駅に無事到着した後は汗臭さに気遣いながら電車に揺られる
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