二ノ瀬ユリ 〜 滝谷峠(682.0m) 〜 貴船神社
コース概念図 コース断面図
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2006年04月19日 (水曜日)曇り一時晴れ メンバー:4名
歩行距離 10.9q/歩行時間 3時間58分 (休憩時間 0時間54分) 所要時間 4時間52分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:49 メンバーの昼食を調達するため、予定より25分遅れて京阪電車・出町柳駅で叡山電車に乗り継いで、今回のスタート地点二ノ瀬駅に降り立つ

※大阪方面から京阪電車で出かける場合、乗車駅の案内所で貴船・鞍馬1Dayチケットを購入しておけば往復の料金が格安になる

10:50 準備が整ったところで早速線路を横断してジグザグに付けられた階段を下り二ノ瀬集落へ向かい
10:52 階段を下りきると二ノ瀬川の流れが現れ、小魚を追いながら憩うアオサギを見やって橋を渡り、集落が連なる車道(鞍馬街道)に出る

※二ノ瀬川右岸に伸びる私道を通らせて貰えば近道だが、今回は手元の案内書通り少し遠回りして鞍馬街道を辿ることにする

10:55 ウィークデイの朝と言うこともあって、殆ど車に出逢うことがないまま車道を北(=左)方向へ2〜30m進むと左へ緩く下る道が別れるのでここを左へ入り、先程渡った二ノ瀬川の上流を右岸に渡り返す
橋を渡ったところで東海自然歩道の道標に案内されて右への「夜泣峠」方向に川沿いを進む
10:59 すぐの辻を左へ折れると前方に電車の線路が見えてくるので、道標に従って線路沿いに伸びる舗装道路を右に辿ると叡山電車の踏切が現れる
正面には悲運の皇子と伝えられる惟喬親王の生母紀静子を祀った富士神社が目に付き、さらに踏切を渡ると東海自然歩道は真っ直ぐ夜泣峠へ登って行くが、今は右へ緩やかに登る二ノ瀬ユリへ足を進める

※「ユリ道」とは丹波地方の言葉で山腹を絡むように緩やかに付けられた捲き道の事で、緩い道→ユリ道と訛ったと伝えられている

11:01 富士神社のすぐ右隣からは樹林越しにひっそりと佇む惟喬親王を祭神とする森谷神社が見送ってくれると
11:19 - 11:23 桧杉の鬱蒼と茂った樹林を縫って急な九十九折りが20分近く続き、やがて平坦な場所に着くので最初の休憩を挟み、服装と呼吸を少し整える
11:49 なだらかに中腹を捲きながら少しずつ高度を上げてゆくと、25分程で大岩分岐に着くが、ここは峠の四つ辻になっていて後方からは夜泣峠からのルートが尾根伝いに、左は大岩へ、そして右手には二ノ瀬尾根コースが尾根伝いに伸びているがここは広いユリ道を忠実に伝う事にする
11:50 樹林の切れ目からは右手(=東)方向に横たわる双耳峰の竜王岳が顔を覗かせてくれ
12:00 尾根ルートを右手に見上げながら、昔の人が北の村落・広河原から京の都へ炭を運んだ道と言われる二ノ瀬ユリを北へ辿ると
12:11 大岩分岐からシットリとした樹林に囲まれ、広いユリ道を20分程で開けた樋ノ水(ひのみ)峠分岐に到着する
左方向へは広い道が続き、設置された公設道標によると樋ノ水峠へ続いていると案内されている
12:13 分岐を境に道は山道の様相を呈して来るが、よく踏まれてまだまだシッカリと踏み固められているので足元への注意はあまり必要ないようだが
12:17 それも束の間、雨が降れば沢に早変わりするのではと思われる道は露岩の飛び出した歩きにくいU字状のダケ道に変わるが、歩きにくい道はすぐに間伐された明るい樹林を縫う道に変わり
12:28 やがて緩く右に曲がり前方が開けてくると、大岩分岐で別れた二ノ瀬尾根コースが合流してくる
ここで少し遅めの昼食を摂ることにして、右手に続く見晴らし良好と書かれた道標に従って二ノ瀬尾根コースを少し戻る
12:29 道端に張られた鹿除けのネットに沿って20mも歩くと東(=左)側が大きく開けた明るい斜面に出るので
12:30 - 13:13 眺望を楽しみながらの昼食タイムは、たまに爽やかなそよ風がススキの穂先を揺らして通り過ぎて行く
ここからの眺望は申し分ないが、黄砂の所為で遠望は2〜3qしか効かないようで比良山系が何とか望める程度だが、それでも左端の蓬莱山から右端の大比叡まで雄大なパノラマをユックリ楽しむ
13:19 食後は先程の二ノ瀬尾根コースとの分岐まで戻って、明るい貴船山の中腹道をノンビリ進むが・・・
13:21 今まで明確だった山道が突然切れ落ちたところに着くが恐らく昨年の雨台風の爪痕ではないだろうか
仕方がないので5〜6m戻って状況を確認することにする
13:22 よく見ると支尾根を伝う踏み跡が貴船山目指して登って行くので、少し迂回するために赤いテープが付けられたこの踏み跡を辿ってみると
13:25 やはりあった!
10m程登ったところで右方向に細い踏み跡が下っているので、この踏み跡を辿ってみると先程の崩落していた道の続きに降り立つ事ができた
13:28 再び貴船山の中腹を辿る右下がりの道が迎えてくれるので、山肌を横切るように少しずつ高度を上げて行くと
13:41 道は想い出したように広さを取り戻し、快適な道が少し下り気味になってくるとまもなく目の前に滝谷峠が姿を現す
13:58 - 14:00 手元の地図にはまっすぐ伸びている道は記載されていないが、実際の滝谷峠は四つ辻になっていて尾根通しの道は恐らく芹生(せりょう)峠への近道だと思われる
今回の予定では右へ下る滝谷を歩いて貴船にでる事になっているので道標に案内されてここを右に下る
14:00 鬱蒼とした谷筋の樹林を下る事になるので、積もった落ち葉に隠れた小石や木の根っ子に気を付けながらの急坂下りが始まる
14:21 やがて滝谷の源流付近に近づくので、水の流れにも注意しながら沢沿いの不安定な道をユックリ下るが、道が少し沢から離れると進路を遮る倒木が門番のように出迎えてくれる
14:23 - 14:28 倒木を潜り抜けるとロープの固定されたコース中唯一の岩場があるので、昼食後初めての休憩を挟んだ後右側の切れ落ちた岩場を慎重に下る事になるが切れ落ちた岩場の下には落差7m程の滝が岩肌を伝い落ちている
14:34 最後の急坂を降り切ると少し水量の増えた滝谷を徒渉し、ここからは暫くシダ類の茂みに見送られて右岸の平坦な林道を辿ることになるが
14:36 すぐ左下から落差4m程の小さい滝に見送られて
14:40 開けた滝谷の流れを左に見て静かな谷沿いの右岸道を辿ると、やがて左手の中腹に芹生峠から貴船に続く車道が見え隠れしてくる
14:45 林道がハッキリとした広さになってくると前方から奥貴船橋に迎えられて車道に合流し、芹生方面と滝谷方面の分岐を示す道標がひっそりと出迎えてくれる
14:51 この地点で滝谷とアソガ谷が合流して貴船川に変わるので、道端には貴船川起点と書かれた標識が建てられている
14:52 舗装された車道が貴船川の左岸に渡り貴船神社の領内に入ると橋の右手からドッシリとしたカツラの巨木が出迎えてくれるが、道端には京都市指定天然記念物だと書かれた案内板が立てられている
14:55 竜宮橋を右岸に渡り兵衛茶屋の前を通過するとすぐ右手前にこぢんまりとした貴船神社・奥社(おくのやしろ)の迎えを受け
南側に回って見るが全く参拝客の姿を見ることができないので、何か近寄り難い雰囲気を感じて門の外からソッと拝観する
14:56 車道と並行して続く参道をノンビリ辿ると右手から樹齢1000年と言われる相生大杉が堂々とした迫力で見送ってくれる
14:57 続いて右手から背丈4m程の大岩(つつみヶ岩)の見送りを受けるが、この岩は前に建てられた案内板によると高さ4.5m・重さ45d以上あって貴船の名石と言うことだが思わず首を傾げてしまう
でもよく考えれば当時には45d以上もの巨石を計量する仕組みがなかったのだとすれば曖昧な表現にも納得させられる
14:59 続いて右手の広場に朱色の欄干が付けられた和泉式部縁の思ひ川橋を渡り
15:03 右手の小高い広場に貴船神社・中宮<結社(ゆいのやしろ)>の小さな鳥居を見やると
15:08 程なく道路の左右に料理旅館が姿を現すと、貴船神社参道が右手から見送ってくれる
15:11 やがて左手に鞍馬寺西門から鞍馬山越えで鞍馬寺に通じる赤色の奥ノ院橋の見送りを受けて
15:38 貴船川右岸沿いの車道を進むと25分程で平安時代の女流歌人・和泉式部が詠んだという歌に因む蛍岩を左手に見やるが、岩の傍に建てられた案内板には蛍の名所であると書かれている
15:39 なおも緩やかに車道を下ると前方に叡山電車の高架が見えてきて
15:41 貴船神社・奥社から55分で今回のゴール貴船口駅に無事到着するが、この後は一旦出町柳まで出て久々の反省会で盛り上がる事になる
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