高見峠 〜 高見山(1248.3m) 〜 平野道分岐
コース概念図 コース断面図
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2006年01月29日 (日曜日)快晴 メンバー:3名
歩行距離 8.7q/歩行時間 4時間35分 (休憩時間 1時間19分) 所要時間 5時間54分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:12 “関西のマッターホルン”の愛称で知られる高見山に出かけるチャンスがやってきた!
足回りがないため今まで歩く機会に恵まれなかったが、メンバーのなかりんさんからお声掛けを戴いて思いがけなく登れる事になった
4月上旬並の暖かさとの予報通り、木津トンネルを抜けると白い帽子を脱ぎ捨ててすっかり春の装いに変身した高見山が尖峰を見せているが流石人気の山、高見登山口周辺にはマイカーが既にギッシリ駐車しているので少し離れた道路上に駐車場所を確保して準備が整ったところでスタート
09:23 50m程離れた高見登山口では多くのハイカーが雲一つない青空の下、思い思いの準備を済ませて次々に石段の上に消えて行くので我々も最後尾からノンビリ歩き出す
勿論今回は霧氷を期待してはいたのだがこの季候では諦めざるを得ず、ひたすら素晴らしい眺望に巡り会うことを期待しての山行となる 手元の温度計は2℃
09:25 石段を上がるとすぐ右手から祠(山の神)の出迎えを受けるので、無事に戻れるよう見守って戴く事をお願いして右への捲き道に足を進める
09:27 すぐ傍に建てられた近畿自然歩道の案内図で今回歩くルートを確認して
09:40 やがて植林された尾根筋を捲くようにして紀州徳川家が参勤交代に通ったと云われる旧伊勢南街道を辿り、丸太階段をジグザグに登る頃道端に残る雪が目に付き出す
09:48 暫く鬱蒼とした植林帯を進むと、山の神から20分程の所で左手に老いた撞木松を見上げながら辿る事になり
09:53 - 09:55 更に5分で樹林が途切れて目の前が一気に広がると、上空を覆い尽くした青空と眩い(まばゆい)太陽の光に迎えらるので、最初の休憩を兼ねて上衣を脱いで調整する
09:59 暫くは右手(=南側)に開けた平坦な道が続き、この辺りは金剛山系の中葛城山頂稜付近を彷彿とさせてくれるが南側に大らかな拡がりを見せる台高の山々が見えるが視界には全く雪を見ることが出来ない
平坦な道を5分で、その昔に紀州・大和・伊勢から集まった人々が地元で採れた魚や米等を持ち寄って“市”が立ったと言われる古市跡を通り過ぎて
10:14 左に獣除けネットが張り巡らされた道が暫く続くと再び植林帯が左に現れ、右手方向には相変わらず大らかな山並みが広がって暖かい陽差しと相まって長閑な山裾を辿ると、やがて樹林に囲まれるので山並みを見ながら歩くことは出来なくなる
静かな樹林帯を進むと前方からなにやら話し声が聞こえてくるので、近づいてみると先行の女性パーティが早くもスパッツやアイゼンの装着をされているが、ウッスラと雪が枯れ草に乗ってはいるがまだアイゼンの出番は考えられない
右へヘアピン状に曲がると急な階段道が待ちかまえていて、左手に雲母曲(きららひじ)と書かれた道標が現れるが、残念ながら雲母曲の名前の由来が何処にも説明されていないので命名の由来が判らないまま素通りする
10:33 - 10:35 やがて勾配が緩やかになると少し開けた小峠に到着するが、先行のパーティーが休憩されているので我々も少し呼吸を整えることとするが、陽当たりは良いようだが気温は2℃なのであまり長居は出来ず先行パーティーに続いて早めのスタートとする
10:41 林道を左に見やって右への旧伊勢南街道を緩やかに下り200m程で前方に国道166号との合流地点に着くが、道標に従ってゲートの手前で左の山肌を捲く山道に足を進める
10:56 ウッスラと雪の敷かれた道は50p幅の緩やかなアップダウンを経てやや下り気味に樹間を縫ってほぼ国道沿いに伸び、幾分雪が多くなってくると左手に石畳跡と書かれた道標が現れるが、雪に遮られて石畳は見ることが出来ない
太陽がだいぶ高くなってきた所為だろうか、温度計は4℃を示している
11:09 右下の国道を歩くハイカーの声が大きく聞こえ出すと道はやや下りに変わり、小峠を出て30分程で行く手の小高い丘で寛ぐハイカーが見えてくる
少し右へ回り込むと高見峠(大峠)の道標と丸太組の階段が現れ
11:13 - 11:19 階段を登ると経塚と元大関・高見山の東関親方から寄進された2基の鳥居が出迎えてくれる
11:20 晴れ渡った青空の下、素晴らしい眺望に恵まれて東からは堂々とした三峰山が春装束で迎えてくれ、いよいよピラミッド形の山頂目指して本格的なつづら折れの急坂を辿ることになるので、ペースに気をつけて登り始める
11:26 途中、露岩が飛び出して荒れた所もあるが雪のない道で迷うことはないので足元に気を付けて足を運び上げると
11:34 - 11:39 高見峠を後にして15分程で見晴らしのよい休憩広場に登り着く
目の前には東の三峰山から南に横たわる迷岳、桧塚、薊岳、の台高山脈が流石に素晴らしい眺望を拡げているので、山頂の混雑を予測して素晴らしい山並みをおかずにここで弁当を広げているハイカーも散見される
温度計は6℃を指しているが穏やかな天候なので体感的には15〜6℃というところだろうか
11:59 休憩広場上部から見上げる山頂部は、特徴のある尖峰ではなく透き通るような青空を背景に丸みのある優しい山に見える
山頂まであと10分程だろうか、前を登る小学校1年生の女の子が休憩を挟みながら「ヨイショ、ヨイショ」と鼻歌を交えて自分を励ましながら頑張る微笑ましい様子に引っ張られて、我々も和やかな気持ちで山頂を目指す
12:11 - 13:13 つづら折れの急坂が心持ち緩やかに感じると山頂が見えてくる
予想通り狭い山頂には多くのハイカーが座る場所の確保に苦心されているようだが、私たちの到着と入れ替わるように幾組かのパーティーが下山されるのを見送り南側の斜面を確保して昼食タイムとします。
我々の食事が終わる頃にはさらに多くのパーティーが下山されて山頂にも少しスペースが広がるが、今度は霧氷バスの団体さんだろうか、一団となって登ってこられるパーティーが見えるので我々も下山を開始する
山頂部はサラサラの雪なので取りあえず軽アイゼンは着けずに様子を見ながら下り始めるが、不思議な事に山頂の気温は6℃と麓より4℃も高くなっているのだ
12:47 はるか西方向を見やると大普賢岳の鋭峰が一段と高く聳えて見えるが、既に白い衣は脱ぎ捨てているように見える
13:17 そろそろバスの一団が山頂に到着される頃なので、素晴らしい眺望に後ろ髪を引かれながら尾根道を西に伝い始めると強い北風に耐え抜いたブナの木々もすっかり霧氷を脱ぎ捨てて、春を迎える準備に忙しそうに見える
尾根筋にはまだ白い絨毯が敷かれているので、踏みしめる度にサクサクという音と感触をユックリ楽しみながら快適な尾根道を緩やかに下る
13:24 本来なら北側の斜面に咲く霧氷に大感激しながら辿るところだろうが、ブナの幹にも枝にも凡そ霧氷の欠片すら見あたらないので、黒いブナの幹と白い雪のコントラストや幹から伸びるグレー調の影、素晴らしいモノトーンの世界に暫く見とれてやがて急な尾根下りになり、樹木のトンネルが切れると左手に好展望の笛吹岩が現れるが、山頂からの眺望を堪能してきた後なので岩頭には寄らず足を進め
13:35 笛吹岩から10分、少し荒れた露岩帯を下ると左手から揺(ゆるぎ)岩の出迎えを受けるが特に興味が湧かないようなので通り過ぎる
13:36 隣接するようにすぐ息子岩の案内板が現れるが、“ここから投げた小石が岩に命中”したかどうかを誰がどうやって判断したのか? などと余計な疑問を残したまま、ここも通り過ぎて
13:39 さらに2〜3分で左手に神武天皇が大和を眺めたと伝えられる国見岩が現れるが、見やって先に進む
13:53 10分少々で急下りも一旦途切れ、鞍部から緩やかに登り返しますと平野道分岐に着くので
13:54 ここを下平野方面に直進すればたかすみ温泉への近道だそうだが、駐車場に降りるためにはここを左折して小峠へのルートを辿らなければならないので
13:55 左に折れて30m程先で乳岩の案内板を左に見やって
13:54 やや荒れた道を下るが、やがて左手にクサリの張られた急坂が現れる
14:13 樹林帯の急下りでは露出した木の根を踏み違えないよう注意を払いながら下り、樹間越しに見える鳥居を潜ると後は10数段の階段を下りて小峠に着く
先行のパーティーがノンビリと休憩しながら歓談されているので我々もここでアイゼンやスパッツの取り外しなど、雪山装備から解放される
14:39 ここからは往路を辿る事になるが、前方に大勢のパーティーで道が渋滞しているようなので雲母曲から右手100m程の所にあると書かれた天狗岩に立ち寄って時間調整することにするが、天狗岩への道はどんどん心細くなるが道標に書かれた天狗岩を特定できないまま、仕方なく雲母曲まで戻るが途中にあった二つに割れた岩が天狗岩だったのか? 後味が悪いままこの場を後にして
15:13 往路で最初の休憩を取った見晴らしの良い場所に着くと、正面には幾重にも層を成して見える山並みが目を楽しませてくれる
15:17 最後の階段を下り民家の横に出ると今回のゴール高見登山口に無事降り立つ
16:49 最後は駐車地からなかりんさんのご好意でゴールのたかすみ温泉に立ち寄ってユックリ汗を流した後、近鉄大阪線・榛原駅まで送って戴いて解散
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