客坊谷 〜 大原山〜キノキ山(552.4m) 〜 六万寺谷
コース概念図 コース断面図
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2006年01月21日 (土曜日)薄曇り メンバー:単独
歩行距離 9.5q/歩行時間 3時間55分 (休憩時間 0時間51分) 所要時間 4時間46分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:12 今日予定していた例会が無粋な天気予報(雨か雪でしょう)のお陰で中止となったのだが、朝起きてみると予報と大きく食い違って薄日が射しているので予定通り生駒山系へ出かけることにした
予定と違っているのは同行メンバーがいないこと位だが・・・?

近鉄奈良線・瓢箪山駅で下車してひとまず山頂に送電鉄塔の建つ大原山を目指すことにして

10:12 まず駅前から右(=南)方向に続く商店街を少し歩く事になるが、途中で食料品を調達してのスタートとなる
10:16 そのまま商店街を抜けると左手に瓢箪山稲荷の鳥居が現れるのでここを左に足を進めると
10:21 5分程で瓢箪山稲荷の大鳥居に突き当たるが、ここで右の駐車場を横切って社務所前を通って
10:22 左手奥に瓢箪山の地名の由来と云われる瓢箪形に連なる鬼塚大塚、二つの墳丘を見上げながら社務所東側に並ぶ朱塗りの鳥居を潜り抜ける
10:28 東に伸びる舗装道路を直進すると四つ辻に出るが、電柱に付けられた↑郷土博物館の案内に従ってここも直進すると
10:30 稲荷神社から10分近くでY字状に道が分かれるので左への急な上りに足を進める
10:35 道なりに200mも辿ると左からの道が合流するので、右前方へのやや緩やかに登る舗装路を伝う
10:36 すぐ左手に石垣と竹藪が見えるので正面右手に取り付けられた←私立郷土博物館の標識に誘導されてここを左に折れると
10:37 すぐ左手前方に東大阪市立郷土博物館の薄緑色の可愛らしい建物がみえてくる
10:38 - 10:43 今回歩く客坊谷コースへは真っ直ぐ辿ればいいのだが、左手に見える博物館の前を抜けて久しぶりに東側に広がる山畑古墳群に立ち寄ってみる事にする
10:39 博物館の東向かいにある駐車場から古墳群散策路に入るが
10:41 入口では横穴式石室の山畑22号墳が出迎えてくれる
10:42 後方に広がる樹林帯の周辺には30基程の横穴式墳墓群があって、古墳時代後期にこの一帯に居住していた渡来氏族の墓と考えられているようで
10:46 元の道に戻り客坊谷ルートを少し登ったところにもポッカリと口を開けた墳墓と説明板を道脇に見ることが出来る
10:50 やや急な坂を2〜3分登って行くと右手に円柱形の東大阪市貯水場が見えるが、ここに客坊谷コースへの入口ゲートがあって舗装道路から地道に変わる
10:53 2〜3分でやや急な階段登りの分岐が現れるが、コースはこの階段を緩やかに右方向へ登って行く

※左方向への踏み跡程度の細い道はすぐ先で沢に出て堰堤に遮られてしまう

11:00 やがて2m程の広く平坦な左岸沿いの捲き道になり、楽しそうな野鳥の会話を聞きながら足を進めると、次の分岐が現れて突然急な階段が右手に登って行く
本来の登山道は真っ直ぐ伸びる左の道だが、ご他聞に漏れずすぐ上流に付けられて遮断された堰堤を高捲くために造られた不自然な道を伝うと
11:03 2分少々で左下に殆ど水のない堰堤を見下ろす事になる
11:09 客坊谷の左岸に沿って野鳥の囀りに癒されながら辿ると、木々の隙間を縫って前方にらくらく登山道の橋脚が見え隠れしてくるので、一旦客坊谷から別れて一気に急階段を上がると右手に現れるらくらく登山道・せせらぎ広場への分岐を見やって真っ直ぐ支谷を詰めるように石詰みの階段を登ると
11:10 すぐ上部で支谷から別れて左手の尾根を捲く道に変わる
11:11 尾根への取り付きからこのコースで唯一の岩場が現れるので、露岩を踏み外さないよう注意しながら尾根尻めざして急登する
11:14 岩場を越えるとコンクリート製の偽木丸太階段と整備された自然林に迎えられるが
11:26 やがて尾根尻に登り着くと、再び尾根筋から離れて左へ中腹を捲く平坦な道を辿ると植林帯に変わって右脇の偽木のコンクリート製ベンチを見やりながら植林の中を辿る
11:32 2〜3分も平坦な道を辿ると石混じりの歩きにくい急な階段に変わるので注意しながら足を運び上げ、目の前が開けると府民の森なるかわ園地を通るらくらく登山道に合流して遊歩道を横切りさらに左前方に続くハタタテヤマの路への階段に足を進める
11:36 整備された階段道だがこの手の階段が苦手なので、よく踏まれた階段脇の吹き積もった落ち葉のカサカサという乾いた音を楽しみながら脇道を伝い登る
11:43 階段が途切れると一面にササの広がる小広場になり、やがて屋根のある休憩所が見えてくる
丁度昼食中の方と挨拶を交わして山歩きを続けるが
11:46 ほんの少しで右脇からベンチの見送りを受けると、間もなく階段の先に旗立山との鞍部が見え出す
鞍部はT字路になっていて正面の案内板をみて左が旗立山で右が目的地の大原山だが慌てる必要はないので旗立山に立ち寄って見ることにする
11:47 左にはすぐ30段程の階段が迎えてくれるので整備された階段を登り切ると
11:48 見晴らしの良い旗立山(484m)山頂で、かつて米相場などの情報伝達に重要な役割を果たしたそうだが今は立ち寄る人も疎らなようで、春先や秋の行楽シーズンに石のテーブルを囲んでゆっくりするには案外穴場なのかも知れないなどと思いながら
東方向を見上げると、今回歩く最高地点の大原山が特徴のある送電鉄塔を突き上げて「もう少しだからノンビリおいで」と言っているようだが、そろそろ空腹を感じ始めてきたので
11:49 先程の鞍部まで戻り、真っ直ぐ伸びる緩やかな尾根道にノンビリと足を進めると
11:52 大原山への途中に森のレストハウスに続く遊歩道が交差するが、まずは大原山に寄るのでこの遊歩道を横切って正面の階段を上る
11:55 2分も歩けば広い山頂部に着くが、この日は少し肌寒い気候なので疎らなハイカーも木陰で風をよけながら昼食されているのが目に付く
12:00 - 12:02 大原山(522m)の山頂は“府民の森なるかわ園地”内の最高地点で、山頂一帯は“ぼくらの広場”として整備されているのでシーズンには子供連れや幼稚園などの遠足児童で大にぎわいだが、この季節には静かな山頂からユックリと360度の展望を楽しむことが出来る

※本当の山頂は鉄塔から200m東にあるのだが標高は同じで、さらに200m東に四等三角点が打たれている

南方向には二上山〜岩橋山〜大和葛城山〜金剛山が一直線に並ぶお気に入りの風景が広がっているが、今日はほとんど風がない所為か?寒い日にはクッキリと見えるハズの金剛山もボンヤリとしか望むことが出来ない
12:03 すぐ南側に森のレストハウスがあるので少し戻り気味に遊歩道への階段を下り、レストハウスに向かい
12:05 - 12:43 既に10名近いハイカーが食事を楽しんだり、暖かいストーブを囲んで談笑の一時を楽しんでおられる森のレストハウスにお邪魔して、早速窓際のテーブルを占有してノンビリと昼食タイムを楽しむ
12:52 昼食後は特にルートも決めていないが、レストハウスの管理人さんとの話の中で
「高尾山まで縦走するのも悪くないのですが、特に予定がないのなら岩場もあるキノキ山が面白いと思いますよ」
と興味深い話があったので取りあえず従走路を南に向かう事にして、トイレ前に建てられた手作りの↑神感寺の道標に従って細い踏み跡に足を進めて
12:53 ササに覆われた踏み跡を10mも下ると神感寺の運搬専用道路に出るのでこの道を右へ採って
12:55 植林に挟まれた薄暗い道を50m程辿ると八大龍王神感寺(真言宗・醍醐派)の東門前に着くので
12:56 ここを左(=東)方向に折れて生駒縦走歩道方向に足を向け
12:58 やや急なコンクリート舗装の坂を登りきると生駒従走歩道(近畿自然歩道)に合流するので、道標の信貴山⇒に従ってこの丁字路を右へ折れると
12:59 すぐ左への急な階段道の分岐が目に付く
この階段を下れば左下を走る信貴生駒スカイラインへの近道だが、今は左に見やって生駒縦走歩道を直進すると
13:05 4〜5分で右への分岐が現れるが、この道は神感寺から水車小屋跡に続く“いしだたみの道”への近道ルートなのでここも見やって直進すると少し広くなった台地状の横峰山(474m)に着くが、なだらかな尾根上のピークで展望もないので殆どの人は気が付かないまま通り過ぎてしまう
13:15 - 13:17 ここからは少し剥き出しになった岩などが目に付く荒れた道が続き、ぐんぐん高度を下げて行くので少し慎重に足を進めると5分程で左手に信貴生駒スカイラインが見え出すと四つ辻になった鳴川峠に着く

ベンチの奥には昔の人々が峠を越えて千光寺にお参りされる姿をひっそりと見守って下さったであろう首切り地蔵が祀られている

ここで右への道はなるかわ谷ハイキングコースで、水車小屋跡で“いしだたみの道”を併せて瓢箪山駅へと続き、左は千光寺を経て元山上口駅に続いているが、

13:21 今はスカイラインに沿って従走路を南に辿るので峠に架けられた石橋を渡って、尾根筋に付けられた急坂を2〜3分を辿ると展望休憩所のある三国山(440m)に着く
見晴らしの良い休憩所前からは六万寺谷を通して西側に広がる東大阪市街地を見渡すことが出来るが、やはり無風に近い状態なので遠景は霞んでハッキリと見ることは出来ない
13:32 従走路はやや急な階段を下る事になるので、滑らないよう気を付けて樹林の中をノンビリ下って鞍部で信貴生駒スカイラインと合流するが、ここで東大阪市立野外活動センタへの道を右手に見やって車道脇に伸びる従走路を辿ると、車道が左へ緩くカーブするところで従走路は前方の小高い尾根を越えて
13:37 緩やかな坂を5分程下ると細い踏み跡が右手に岐れる
六万寺奥池への分岐だが、レストハウスの管理人さんに聞いたキノキ山がこの辺りの西に伸びる尾根上にあるのでは?と思いつきここで急遽右への踏み跡に踏み込む事とする
13:44 - 13:46 2分も薄い踏み跡を辿ると開けた谷筋に出るので、初めて歩く枝道の感触を楽しみながらノンビリと谷筋を下ると小さな六万寺池(奥池)が目の前に現れるので時計回りに池畔を巡って遊歩道まで出る
13:47 周囲を見渡して見るがキノキ山の案内も“らしき山”も見つけることは出来ないので、すぐ傍に立てられている案内板でも確かめて身るがやはり記述はない
果たしてキノキ山へ辿り着くにはどちらへ歩けばよいのか暫く躊躇する
13:48 左へ進めば十三峠へ、また右を辿ればぬかた園地へ続いているが、左方向をよく見ると痩せた稜線をトンネルが貫いているので興味本位でトンネルの近くまで行ってみる
ここで右横に狭い尾根に出る細い踏み跡が登っていることに好奇心がくすぐられ、とりあえずここから細尾根を辿って見る事にする
13:52 尾根に登り細い踏み跡を右(=西)方向に辿ると朽ちかけたベンチが目に付くが、地図には載っていないれっきとした山道が通っていた証なので何処へ続くのか更に興味が膨らむ
13:57 踏み跡程度の頼りない尾根道を5分程辿ると溝のように切れ込んだ所に、橋の残骸らしき木片が残っている横を通り過ぎると
13:58 - 14:00 小さなピークのある尾根尻に着く
ピークには2mばかりの岩が目を引くので近寄ってみると、なんと!すぐ傍の防火用表示板に「キノキ(鬼ノ城)山(370m)」と書かれているのが目に付き、なんともあっけなく捜し物が見つかってしまったようで少し拍子抜けと言ったところだ
14:05 尾根尻から先は急峻な下りが待ちかまえているが、右方向にも細い踏み跡が下って行く
右への道は緩やかに捲いて下るようなので今後の楽しみとして、ここは躊躇することなく左の激下りを選ぶが激下りの途中には垂直に近い岩場も現れるので少しも気を緩めることが出来ない
14:09 さらに下るとロープの固定された4m程の岩場も最高の舞台設定で出迎えてくれるが、今日まで大阪側のルートは殆ど歩き尽くしたと思い込んでいた事に気づくが、手近な里山にもまだまだこのような面白いマイナールートや秘境(?)を残してくれている生駒山から改めて感動を頂戴することが出来てまさに“目からウロコ”を実感した瞬間だ
14:25 10分少々で少し緩やかな下りに変わるが、落ち葉の降り積もった滑りやすい道なので幹に固定されたトラロープの助けも借りて25分の激下りを楽しみ、道脇に往生院と刻まれた小さな石標近くに下り着くが、この付近に昔あったという往生院跡の名残だろうか? 新たな興味が湧くが今は疑問を残したままやり過ごす
14:25 やがてしっかりとした小径に辿り着くが、瓢箪山駅にはどちらへ進めば近回りか判らないので取りあえず左へ歩いてみる
14:30 50mも足を進めると道は民家の庭で終わりのようなので、先程の地点まで引き返して今度は右方向へ進んで見ると見覚えのある六万寺谷の用水池が見えてくる
14:31 ここからはお馴染みのルートなので迷うこともない
池を回り込んで龍王院の階段下で六万寺谷ルートに合流して
14:49 左へ2分程で車道に出るので北に伝い鳴川谷ハイキングコースに合流し、空川地蔵尊に立ち寄って今回の山行の無事を報告した後
14:52 苦手だが歩き慣れた舗装道路を2〜3分で右手に現れる道標に従って右に折れ
14:57 やがて左手にこんもりとした瓢箪山古墳が見えてくるので、往路に辿った瓢箪山稲荷から鳥居を潜り抜けて商店街のある駅前通りへ出る
15:01 活気に溢れる商店街を抜けて今回のゴール瓢箪山駅に到着したところで一人反省会で締めくくる
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