Cコース 〜 明神山(667.9m) 〜 大明神コース
コース概念図 コース断面図
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2005年11月23日 (水曜日)晴れ メンバー:2名
歩行距離 9.8q/歩行時間 5時間18分 (休憩時間 1時間04分) 所要時間 6時間22分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:09 JR姫路駅から神姫バス・前の庄行きに揺られること40分で役場前バス停に着くが、時間の節約とスタミナの温存を兼ねてタクシーでスタート地点の岩屋池まで移動する

晴天続きで水の少ない岩屋池だが逆さ明神くらいは見られるかなと立ち寄って見るが、残念なことに微風のため細かい波に邪魔されて逆さ明神を殆ど見る事が出来ないので諦めて早速Bコースを辿る事にする

10:13 すぐ先の炭焼窯横から観音滝への遊歩道が右に分かれるが、ここは見送って林道をなお真っ直ぐ進むと
10:13 先程の分岐から30m程先で再び観音滝への参道が右手に岐れるので、ここでBコースから別れて木組の鳥居に出迎えられて参道に入る
10:19 入り口から2〜3分で右後方から先程の遊歩道が合流してくるとすぐ前方には四阿(あずまや)と30m近くある岩壁が見えてくる
その岩壁を観音滝が伝い落ちているのだが、水のない観音滝は滴程度の水が落ちているだけで全く迫力を感じられない
オーバーハングした岩壁には鉄製の階段が付けられているので、水量が多ければ修行を兼ねて裏見の滝が楽しめるのかも知れない
10:21 先ほどの遊歩道との分岐まで戻って、中腹を捲く遊歩道に入り、丸木で仕切られた階段道を2〜3分も辿ると左手に細い踏み跡が見えるのでこの踏み跡を伝う
10:30 左上の岩尾根にはこれから歩くCコースが通っているのでショートカット気味に正面に見える一枚岩の壁に取り付くと
10:32 1分少々で岩の上に登り着き、ここからはCコースの急坂を辿る事になる
10:34 岩尾根に取り付くとすぐに大雌岩(おおめいわ)が現れるので二つの大きな岩の隙間を通り抜けてクリアすると
10:37 合流ポイントから5分程岩尾根を登ると右手(=東)方向の展望がグッと拡がり、特徴のある七種薬師の尖鋒が目を曳く
正面には明神山を背景に大きな岩塊が立ち塞がるが、名標によると観音岩という名前が付けられているらしいが
10:40 その後も大きな岩が次々に現れるが馬ノ背のようでも象の背のようでもあり、上部の丸くなった岩が特徴のようで展望の良い岩尾根からは高度が増すに連れ視界が拡がって遠くの山々も徐々に顔を覗かせて呉れる
10:52 Cコースを伝い始めて20分程で上部が丸く筒状になっている大岩を通過するが、名標ではくじら岩と呼ばれているようだ
11:05 少しずつだが、現れる岩が小振りになって勾配も徐々に増してくると、ややインパクトのある大岩が現れる
見上げるとオニギリのような三角形をした岩だが何故か合掌岩の名前が付けられているようだ
11:23 勾配は更に増して大きさも形も変わった岩の自己主張がまだまだ続き、5分程でいよいよ岩尾根の先にピークが見え出すが直登するには険しすぎるので、木の根や少しくびれた岩棚を伝って付けられたルートをトラロープに助けられながら慎重に伝うと
11:25 - 11:28 スタートして1時間15分で前明神の呼び名がある地蔵岳(515m)に登り着くので、ここで初めての休憩を摂るがすぐ後を登ってきた二人連れの若者は流石に元気で給水だけ済ませて早々とスタートだ
11:33 一旦ロープの固定された急坂を下る事になるが、先行の若者は三点確保の原則を知らないようで全体重をロープに掛けてぶら下がるように下って行くのが気に掛かるがともかく無事に鞍部まで下ることが出来たようで一安心・・・
それを見送って我々も急坂を下る
11:34 鞍部に降り立つと当然登り返しが待っている
岩肌を巻くように張られたトラロープ伝いで右下がりの急斜面に足を進めると
11:42 相変わらず厳しい登りが続くのでペースに気を付けて足を運ぶが、コースは良く整備されていて迷うおそれはない
この後、垂直に近い岩場が苦手な人のために「Aコース」への迂回ルートが左に分岐しているが、我々は直登ルートを辿りすぐトラロープがジグザグに張り巡らされた八丁坂の激登りが始まる

以前はヤブ漕ぎを強いられて非情に厳しい迷路だったそうだが、今では地元の方から「整備し過ぎ」とのブーイングも出ているとも聞くがなかなか微妙な問題だ

11:48 八丁坂を登るとさらに切れ落ちた絶壁が待ち構えているのでロープや木の根を頼りに左側から慎重に岩壁をクリアすると
11:50 いよいよ最大の難所・明神の鎖場に差し掛かるので、山頂まで後少しの踏ん張りどころだ
まさに垂直に近い強烈な岩場の歓迎を受けるが鎖場にクサリはなく変わりにお馴染みのトラロープが固定されているが、ここはやはり三点確保で伝い登る
11:52 いきなり手強い岩が現れるので、三点確保で小刻みに体を上へ引き上げるが、所々足が届かないほど高い所に足掛かりがあるので乗り越えるのに一苦労
11:53 最後の急坂に取り付くところで、小学校低学年と思しき子供を二人も連れた男性が下って来られるので、「なんと無謀な・・・・」と声をかけてみる
「大人でも危険な下りなのに大丈夫ですか?」
「大丈夫、大丈夫 毎週の事ですから」
と涼しい顔で子供を補助しながら下って行かれる
11:58 - 12:51 スタートして1時間50分で、青空の拡がる明神山(667.9m)山頂に到着 どちらを見ても遮るモノのない360度の大展望が待ちかねたように視界に飛び込んでくるが、取りあえずは昼食タイムを優先させる事とする
山頂を示す賑やかな山名板の後方には、笠形山を背景に七種山、七種槍がすぐ近くに姿を見せているのを眺めながら、足元に打たれた三等三角点標石(点名:明神山 標高:667.92m)をソッと踏んで
山頂広場には夢前町のご好意で展望に合わせた“山座同定図”が設置されているので、早速北西方向を同定してみると頭一つ飛び出した山が水剣山(872m)という山であることがわかるが、四方に設置された同定図や凝った山名板は整備過剰のブーイングが出ても仕方ないのかも・・・・
北からは昨年10月に歩いた雪彦山が意外に穏やかな山容を見せてくれる
北東には今年9月に歩いた七種山が、後方に横たわる笠形山に気兼ねするように少し控えめな姿を見せている
そして東には七種三山の一つでCコースの登路途中から姿を見せていた七種薬師がピラミッド形の美しい山容を完全に現し、西〜北東に連なる山々北〜南東に連なる山々が目の前に広がっている
12:53 素晴らしいパノラマを堪能した後は少し荒れた大明神コースを辿るために、山頂から北東方面に町界尾根の露岩帯を下る
12:56 尾根筋を白や黄色のテープに誘導されて辿る事になり、すぐ幅の狭い岩が突き刺さったような恐竜の背と案内されたヤセ尾根に変わる
12:59 やや急な下りになると右手にクサビ岩を見送るが、割れた大岩の割れ目に打ち込まれた(挟まれた)ような小さな岩に付けられた名前だとか・・・
13:06 暫くは落ち葉が積もって滑りやすくなっている自然林を縫って急斜面を注意して下る事になるが、勾配が緩やかになると右の枝尾根沿いに下るDコースとの分岐に着くが、当然ここは真っ直ぐ尾根筋を進み少し登り返すと山頂から10分程のところで小明神(615m)のピークを通過する
13:15 更に10分程で右手の谷筋沿いに下るEコースが分岐するが、大明神コースへの尾根通しルートには“通行止め”を意味する枯れ枝がコースを塞いでいるが、ここは山頂で出逢った地元の方から事前に情報を戴いていたので左から回り込んで積まれた枯れ枝をやり過ごすが
13:41 途端に道は一段と細くなり、これから辿る大明神コースはあまり利用されていないことが伺える
5分近くで地図上の549m独標に踏むと踏み跡は右方向へ折れて急下りに変わる
樹林が途切れた岩尾根からは少し展望が開け、右後方には明神山と先程通過した小明神がまるで双耳峰のように並んで見える
13:55 15分程でトラロープの固定された岩場の急勾配を捲き下り、スラブ状の岩壁を右から捲いて再び尾根筋に出る
14:05 小さくアップダウンを繰り返しながら灌木の自然林に囲まれた右側下がりの細い岩尾根中腹道を辿り、樹林に入るとシダ類の茂る落ち葉の道を歩くことになるが岩場に出ては素晴らしい眺望に出合いながら足を進める
14:11 前方には次の目標ポイントである三角点山が見えてくるが、その前に目の前の鞍部への急な下りが待ちかまえている
14:19 急坂で何とか1人が通れる程の狭い岩の間をトラロープに沿って下るが、足元はザレた砂地なので滑らないよう歩幅を小さく小刻みに足を運び
14:24 さらに雑木に覆われた尾根筋を南方向に伝い下ると通せんぼうするように白いテープが張られたところに着くが、これも山頂で出逢った方に“スズメバチの巣があった跡”として事前に聞いていたので驚くことはないので
14:35 テープを潜って80m程進んだところにも白いテープが張られて、これも潜り抜けるとシダ類に覆い隠されたルートに変わるが樹木の幹に巻き付けられた白いテープが進行方向を誘導してくれるので迷うことはない
14:37 - 14:43 緩やかに登り返す三角点山(342.6m)に着くのでここで少し足を休め、山頂に打たれている四等三角点(点名:西山 標高:342.58m)標石を記念にソッと踏む
14:52 シダの混じった下草が途切れると岩尾根に変わり、右手後方から形の良い明神山が午後の日差しを浴びて大らかな姿を見せると、左手下方にはゴルフ場が右手にはほんの少し樹林越しに明神池が見え出す
15:03 ほぼ平坦な道も、そろそろ最後のピーク明剣岳が近づいてくると最後の急登に変わるが
15:17 15分で登り切ったところが明剣岳(325m)だが山名板はなく、大きな岩と山名と標高が書かれた白いテープの表示があるだけで展望も全くないので通り過ぎる
15:31 明剣岳を過ぎると尾根筋を西方向に伝い、鉄塔下を抜けて平坦な道を辿ると5分程で次の送電鉄塔に迎えられるが、ここからは道もやや広くなって長いロープが固定された急坂を10分ばかり下ることになり
15:43 やっと勾配が緩やかになると前方の木の間越しに林道が見えてくるが、この林道は神元神社から明神池に通じる道でDコースとEコースとも繋がる

林道との合流点に建てられた明神山愛好会の手によるコースマップ

15:46 - 15:48 林道を左方向に辿るとすぐ右手に神元神社が目に付くが、神社のすぐ手前にはご神木か? クサリの柵に守られた大きな杉の木が目を引く
15:48 コースの最後に神元神社に立ち寄って山行の無事を見守って戴いた事に感謝して
16:31 バス停への舗装道路を40分程歩いてゴールの役場前バス停に着くが、タッチの差でバスに乗る事が出来ずやむなく次のバスまで30分待ち惚けを味わう

あと1分早く着いていたら・・・・と早速反省会(?)のリハーサルでバスの到着を待つ事にする

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