北尾根登山道 〜 入道ヶ岳(906.1m) 〜 二本松登山道
コース概念図 コース断面図
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2005年09月19日 (月曜日)晴れ メンバー:2名
歩行距離 7.5q/歩行時間 4時間52分 (休憩時間 1時間17分) 所要時間 6時間09分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:47 今回はなかりんさんのお声掛けで後立山遠征の直前チェックを兼ねて、以前Wolfgangさんが辿られた入道ヶ岳を歩くことになり待ち合わせ場所である河内磐船駅に降り立ち、なかりんさんのマイカーに便乗させて戴き一路登山拠点である椿大神社(つばきおおかみやしろ)駐車場へ。

既に太陽に暖められた周囲の気温は30℃にまで上昇しています。
風もない中をのんびりスタートします。

09:51 200m程で“伊勢一宮・椿大神社”の石標と鳥居を見やって舗装路を北西方向に辿り、社務所横の東海自然歩道案内板に見送られます
09:58 本殿への入り口に設置されたトイレを拝借し、本殿へ続く境内で少し体を解してソッと登山の無事をお祈りします。
09:59 舗装路に戻って正面に靄った入道ヶ岳を見上げながら舗装道路を辿ります。
10:01 すぐ右手に愛宕社の鳥居が現れますが、ここで「入道ヶ岳・北尾根登山口」の道標が出迎えてくれます。
10:05 鳥居を潜って階段が続くが、ネットでお知り合いになったWolfgangさんの歩かれた踏み跡を辿る事に決められたなかりんさんは愛宕社への階段道を進むことに、階段の嫌いな私は5m程左手に付けられた山道をそれぞれ辿る事にして、階段の左に沿うように登る急な山道を縫うように蛇行して山肌に伸びています。
10:10 蛇行しながら2度、3度と階段に合流してはまた離れてゆきます。
10:12 - 10:15 やがて右手上方に愛宕社が見えてきますので一旦山道から社へ立ち寄ります。
ここで階段を登ってこられたなかりんさんと合流して、最初の給水休憩を挟みます。

※既に汗が噴き出していますので風でも吹いてくれればいいのですが 生憎ほとんど無風状態ですので汗は退きそうにありません。

10:16 道標に従って左へ少し下って先ほどの山道に戻ります。

※ここに付けられた道標には“ようこそ 入道山へ”と書かれていますが、正式な山名は入道ヶ岳ではないのでしょうか? 少し疑問を残しながら山道へ戻ります。

10:24 道は少し荒れていますが踏み跡はシッカリしていますので迷うことはありません。
ただ結構な勾配ですのでペース配分に注意しながら一歩一歩高度を稼ぎます。
10:29 途中、抉れたり木の根が露出して歩きにくい道(比較的最近になってから整備された?)を尾根上の鞍部めざして直進的に自然林の中を登ります。

※ゆとりのない現代を象徴するように、昔ながらの生活道では考えられない程真っ直ぐに切り開かれたルートですので、雨が降ればまたたく間に川に早変わりして大量の土砂が流されてしまいそうです。

10:35 愛宕社から30分程強烈な急坂をあえぎながら登りますと、枝尾根の頭「短山椿岳(435m)」に到着します。
相変わらず風も出迎えてくれませんので28℃の気温は相当堪えます。
10:37 ここからは一旦平坦な尾根筋を緩やかに下り気味に辿りますが、道を遮る倒木も足下に散見されますので景色ばかりを見て歩くわけにも生きません。
10:41 - 10:46 5分近くで頭上を覆っていた樹木が途切れますと送電鉄塔(中部電力 中勢西名古屋線#80)に辿り着きますのでここで2回目の休憩を挟みます。
10:41 左(西)方向には樹林越しにこれから辿る入道ヶ岳が遙か上から顔を覗かせています。
10:51 さらに5分で少し小高い所に着きます。
右方向への分岐が現れます。 “大久保分岐”で地図によりますとここからは左(西)方向へコースが曲がって北ノ頭へ向かうようで、道も明確に左へ曲がり始めます。
11:00 10分程で馬ノ背状のやせ尾根に出ます。
左側には檜の植林が広がり、右側にはイヌツゲ(?)でしょうか自然林が続きますのでほとんどヤセ尾根であることさえ気がつかない方が多いのではないでしょうか。
11:02 すぐ木の根が露出した急な坂が出現します。 足下が不安定だからでしょうか、ルートの右手にはロープも張られていますので助けを借りることも出来ます。
11:06 一旦緩やかな尾根筋になりますがすぐ急な岩場を通過することになります。 足下の浮き石に気を付けて一歩ずつ足を運びあげます。
11:10 再び樹林の激登りが待ちかまえていますが、樹木に遮られて山頂部はまだまだ見えてきそうにありません。
11:22 再び木の根のお世話になりながら張り巡らされた根っ子の急な階段をひたすら登り続けます。
11:24 - 11:34 ヤセ尾根を通過してから25分、見上げる木の間に小屋らしき建物が見えてきます。
「北尾根避難小屋」です。 地図ではやっと椿大神社と入道ヶ岳山頂の丁度中間地点辺りに辿り着いたようで、ここで3度目の休憩とします。
※小屋の入り口には“山頂まで1.3q/椿大神社まで1.6q”と書かれた案内板が取り付けられています。

丁度500mlの飲み物もなくなりましたのでザックから代わりのペットボトルに入れ替えていますと、年輩のご夫婦が「こんにちわ」と挨拶を交わして通り過ぎて行かれます。

11:39 相変わらずの急な登りが続きますが、先ほど追い越して行かれたご夫婦は既に30m程先をユックリと登っておられますので、見上げながら後を辿ります。
11:44 5分程で心持ち勾配が緩やかに感じますと足下に少しずつササ原が姿を現してきます。
また周りを取り囲んでいる樹木にもブナやアセビが混じってきます。

※案内書には山頂付近一帯はイヌツゲ、アセビ、ササが一面に拡がっていると書かれていますので、まさに山頂間近であることが容易に伺えます。

12:03 勾配も一段と緩やかになり、快適なコースは尾根の左中腹を捲くように緑一色に敷き詰められたジュータンを進みます。
12:16 やがて見事なアセビとイヌツゲのトンネルに迎えられて、凱旋将軍のような気分でくぐり抜けます。

※案内書に書かれているのですが、どれがイヌツゲでどれがアセビなのかは判らないまま潜ります。

12:19 2〜3分で突然アセビのトンネルが途切れ、頭上には青空の拡がる開けたササ原に出ます。
12:20 - 12:34 右手(北側)には鎌ヶ岳と御在所岳のどっしりした勇姿が見えますので、暫く目の前に拡がる眺望を楽しみます。

※少し風が心地よく小枝を揺らしながら通り過ぎますが、手元の温度計では28℃を示しています。

12:36 左手(南側)方向にはササに覆われた入道ヶ岳山頂と鳥居が小さく見え、さらに正面にはこれから向かう北ノ頭がすぐそこまで近づいてきたようです。
12:42 再び自然林のトンネルを通りますので暫くは眺望を楽しむことをあきらめて、ササ原に続く道を緩やかに登ります。
12:49 遂に一面のササ原が拡がる北ノ頭山頂部に登り着きました。
見渡す限りの大パノラマが拡がっていますが靄っていますのでスッキリと遠景まで望むことは出来ません。
それでも北側に連なる鎌ヶ岳〜御在所岳〜釈迦ヶ岳は一直線に整列して素晴らしい姿を見せてくれます。
12:50 ※せっかくですから鎌ヶ岳の勇姿をズームアップしてみました。
※ノンビリ展望を楽しみながらついでに御在所岳もズームアップ
12:54 - 13:00 北ノ頭のピークに着きました。 ここには4方向からのルートが交わって来ます。
13:04 左(南)方向には今回の目的地「入道ヶ岳」がやさしい山容ですぐそこに迫っています。
13:05 入道ヶ岳とを結ぶササ原の稜線を少し下りますと、左(東)側に井戸谷への道がササ原の中を下ってゆきますので見送って真っ直ぐ進みます。

※画像は、井戸谷分岐を通り過ぎてから振り返った所です。

13:06 最後は緩やかにササ原を登り返しますが、左手下には内部川が緩やかにくねりその先には亀山の市街地がうっすらと見えます。
13:07 - 14:01 駐車場を後にして3時間20分で「入道ヶ岳(906.1m)」山頂に到達しました。
少し遅くなりましたが眺望を楽しみながらの昼食タイムです。
※山頂の鳥居の傍に三等三角点(点名:入道岳 標高:906.06m)が埋められていますので登頂記念にソッと踏みます。
※すぐ傍の小枝にとまって赤とんぼが食事風景を見ながら羽を休めています。

太陽は頭の上から暑い日差しを投げかけてくれますので山頂の気温は予想以上に高く、既に手元の温度計は30℃を示しています。

14:04 ササ原の山頂からは野登山を目指して南に続く二本松尾根ルートを下り始めます。
14:06 道はすぐイヌツゲ(?)の樹林を縫うようにササに覆われた明るい尾根筋をノンビリ進みます。
14:07 やがて樹林が途切れますと稜線の左側が開け、左後方(北北東)に雲母峰(きららみね)のどっしりとした山容が北ノ頭の後方に聳えて見えます。
14:09 再び樹林に囲まれますので視界は遮られ、急勾配のササ原を下ることになります。 この樹林は三重県の指定文化財で天然記念物でもあるイヌツゲとアセビの群落地であるとの説明が書かれています。
14:28 20分も下りますと勾配も緩やかになり、なだらかな尾根筋を歩くことになります。
14:33 5分程、勾配も緩急を繰り返しながら自然林の中を下りますと、左道脇に二本松避難小屋が現れます。
14:38 さらに5分で“滝ヶ谷分岐”に着きますので、右への屏風岩・祓塚方面を見やって左に折れます。
直進方向にも道跡らしき踏み跡がありますがロープで通行止めになっていますし道標もありませんが、手元の案内書によれば小岐須乗越へのルート跡だと思われます。
14:44 道は山腹を捲いて樹林の中を谷筋に向かって下ります。
14:48 分岐から10分で水の涸れた沢跡(?)に出ます。
14:58 暫くはなだらかな谷筋に付けられたルートを下りますと右手からの小さな流れに出合います。
15:02 道が消えていますが丸木の橋も残っていますので少しの間石コロの散らばる沢伝いを下ります。
15:06 ※出合から振り返った所ですが、画面の右の谷筋が今歩いてきたルートです。
15:12 やがて左岸に道らしき踏み跡が現れますので丸木を伝って渡ります。
15:18 せせらぎに沿って2〜3度渡り返しながら下流へ向かいます。
15:23 シダ類を掻き分けて進みますとやがて二本松林道(?)に飛び出しますので林道を横切ってまた樹林に入ります。
15:30 前方が開けて明るくなってきますと「二本松登山口」と書かれた標識が水のない井戸谷の広い河原(?)で迎えてくれます
15:31 すっかり涸れた広い井戸谷を対岸に渡ります。
15:36 渡りきった左岸一帯は“椿キャンプ場”になっていますので立派なトイレも建てられ、道端の道標が今下ってきた二本松コースと井戸谷コースをそれぞれ指し示しています。
15:42 ここからは舗装された車道を辿りますが、この時期車の通行はほとんどありませんのでノンビリ歩きますと朝登りに辿った北尾根登山口が左手に見えてきます。
15:51 - 15:53 ここまで来れば慌てることもありませんので猿田彦大神宮(椿大神社)へ立ち寄って、今日も無事に山歩きが楽しめたことのお礼を兼ねて軽く頭を下げて境内を辞します。
15:56 椿大神社駐車場に着き、改めて入道ヶ岳を見上げて今日のコースを目で追って確かめます。

※この後は加佐登駅近くの 鈴鹿さつき温泉に立ち寄ってゆっくり汗を流してから帰宅しました。

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