一庫ダム 〜 高代寺山(488.7m) 〜 妙見口
コース概念図 コース断面図
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2005年08月24日 (水曜日)薄曇り メンバー:単独
歩行距離 10.8q/歩行時間 3時間37分 (休憩時間 1時間17分) 所要時間 4時間54分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:40 今回は能勢・妙見山の南東に対峙する標高500mにも満たない独立峰だが、かの良寛も立ち寄ったと伝えられる紀州野山にわるとしてその昔にはかなり栄えた古刹“高代寺”から山名を付けられた高代寺山を訪れることにします

能勢電鉄・山下駅の改札を出たところから今回のスタートです
※駅前には小さなスーパーがあるが、準備は整っていますので立ち寄らずに素通りします

09:45 駅前から西に伸びる自動車道を真っ直ぐ進むと、T字路に突き当たるので右方向(北)に曲がります
09:52 4〜5分で再びT字路に突き当たるのでここは左に折れるとやがて国道173号に出る
改めて右(=北)方向に歩を進めるとやがて山下本町バス停を通過します
09:53 すぐ猪名川町方面への分岐が現れるので、交通量の多い国道から別れて猪名川方面に向かうと
09:58 左手(西方向)から特徴のある大船山がどっしりとした山容を見せて呉れます
10:03 能勢電鉄日生線に沿った舗装路を辿ると信号機のある交差点に着くので右折すると
10:03 右手の山肌に固定された小さな標識が目について、一庫(ひとくら)ダム⇔郷土館を案内してくれます
10:04 一庫川を渡ると左上に取り付けられた大きな標識版が右方向へ誘導してくれるので、忠実に辿ります
10:07 すぐ頭上を通る国道173号は相変わらず自動車が渋滞気味にユックリと流れていますし、行く手正面には一庫ダムの堰堤が大きく横たわって見えるので
10:11 国道の下を潜り抜けると┣字形の分岐が現れ、一庫ダム⇒の道標に従って右に進み
10:13 やがて左へのカーブが現れると唐松公園を右に見やります
10:15 正面にコンクリート製の貯水槽が見えるので、その左横に続く急な石段を登ると
10:20 5分程で上を通る車道の井補野トンネル横に登り着くので
10:21 すぐ右手方向に進み、ダム管理事務所の駐車場を右手に見やります
10:23 道なりに管理事務所を迂回すると分岐が現れます
ここは右の一庫公園方向に採って堰堤へ向かいます
10:24 左側にはぐっと水位の下がったダム湖を、そして右手方向に川西市の街並みを見下ろしながら堰堤を辿ります
10:28 堰堤から左手のダム湖奥にはこれから訪れる高代寺山(こうだいじさん)が遠慮気味に顔を覗かせています
10:31 足元に横たわるダム湖の水位も下がって、ここ最近は暫く雨が降っていない事を教えてくれます
10:38 やがて大阪府と兵庫県の境界に架かる青い鉄橋を渡ります
※橋の手前が兵庫県川西市で、橋の向こう側は大阪府豊能町です
10:43 橋を渡るとすぐ郷内トンネル(158m)がポッカリ口を開けて待って呉れています

※ここまで来て、GPSが未だに衛星を捕捉できていない事に気がつき、リセットしてみるが状況が変わらないのでガックリ・・・・仕方ないので今回はナビなしでの山歩きとなりました

10:46 トンネルを抜けるとすぐ保の谷(ほうのたに)分岐に着きますので、自然歩道の標識に誘導されて右折します
結構交通量の多い自然歩道に首を傾げながら相変わらずの舗装道路を進みます
10:48 30m程で左に保の谷新橋が現れるので左折して旧道を辿ります
こちらは少し狭い道ですが自動車がほとんど通らないのでノンビリ景色を楽しむにはこちらが正解だったようです
11:00 5〜6分で再び先ほどの車道に合流しますが、やがて行く手方向に“新光風台”の住宅が見えてくると戻り気味に左への分岐が現れます
←高代寺の道標に従ってここを左に曲がります
11:12 道なりに10分程辿りますと次の分岐が左へ別れ、角には新光風台・高区配水池があるのでここを左折します
11:12 分岐してすぐに次のY字分岐が見えます
11:14 このY字分岐ではどちらを採っても高代寺へ行けますが、今回は展望の優れている左の自然歩道を辿ることとします
11:40 道は少しの間、今日初めての地道を歩くことになります
樹間に垣間見える西方面の眺望を楽しみながら大きく右へ回り込んで進むと、“ときわ台カントリークラブ”の敷地が左右に見え出すと<この先行き止まり>の立て看板が右脇に現れるので
11:42 立て看板の右手に続く2m幅の舗装路へ右折して緩やかに登ります
11:50 私有地ということで、何カ所かの“通行止め”が右手に現れて
11:57 立て看板から15分程で“霊園墓地”に着きます
ここから左へNTT専用道路が別れるのでここを左折してNTT高代寺無線中継所への道を辿ります
11:59 すぐに右手の霊園が途切れると高代寺山頂と書かれた小さな道標が取り付けられた林道が右手に別れますので、下草の道を進みます
12:00 分岐から2〜3mで左手に石段を見送り、道なりに足を運ぶとすぐ左へ折れて下草も疎らな地道に変わります
12:05 5分も歩くと小広い台地に着きますが、右手に辛くも原型が保たれたビニールパイプの階段道がありますので細い自然林に囲まれた山道を伝います
12:11 - 13:16 道が平坦になるとこぢんまりした無線中継所の建物が目に付き、高代寺山山頂(488.7m)に到着です
中継所の右横に二等三角点(点名:七宝山 標高:488.66m)がひっそりと埋められていますので記念にソッと踏みます
山頂は平坦な台地になっていますが見晴らしは全く利きません
手元の温度計は28℃を示しています
とりあえず最初の予定通りここで昼食タイムとします
13:36 食後は先ほどの霊園まで戻って左の「高代寺」方面に足を進めると、10分近くで高区貯水池前で右に別れた道が右手後方から合流してきます
さらに道なりに辿ると少し平坦な広場になった所に着きます 右手に道標があって閼伽井神泉(あかいしんせん)と書かれています
一方道の左側には小さな神社が祀られています
13:40 - 13:55 草に埋もれた道(?)が右に続いていますが今では完全に廃道のようで、どうやらこの道が旧参道だったようです
左のよく整備された道を辿りますと「真言宗・高代寺」と書かれた看板が出迎えてくれます
境内に入るとすぐ右手に曰くありげな石碑が配置されていますが、向かって左にある小さな四角い石碑には備中玉島の円通寺で17年間修行を積んだ良寛が立ち寄ったときの歌碑と伝えられる
   津の国の高野の奥の古寺に杉の滴を聞き明かしつつ
が刻まれています
奥には右手に鐘楼が、そして通路を挟んで左手に庫裡が見えます
※「ミレニアムの思考(西川隆夫著)」によれば、この高代寺と清和源氏や空海との関わりが興味深く書かれ女人高野として隆盛を極めた治暦4年(1069年)頃をピークに源氏の勢力が衰退するのに連れて廃れだしたとも案内されています
宝蔵跡の左横にある石段横には境内の見取り図が設けられています
その裏にはひっそりと宝篋印塔(ほうきょういんとう)とその説明板が佇んでいます
石段を登りきると本堂と観歓喜天堂が静かな表情で迎えてくれます
石段を下りて鐘楼の左側に付けられた古びた石段をさらに下りてみますと
階段の右下には“十二町”と掘られた自然石が目に入ります どうやら旧の参道のようで先ほどの廃道に続いていたようです
14:00 一渡り拝観をすませて先ほどの「閼伽井神泉」まで戻ります
ここからは道標に従って左下に下る旧参道をを辿ります
14:01 旧参道はすぐに薄暗い竹林の中を平坦に伸びてゆき
14:06 竹林を抜けると下草の茂った細い露岩混じりの道を下るようになると
14:09 やがて下草の道からやや広い石積みと植林が左に続くように変わります
14:10 石積みが終わると、字を読みとる事が困難な程風化した町石に出くわします

吉川高代寺参道町石のサイトでは第八町石と案内されています

14:12 坂道を少し下ると開けた台地に出ます 四阿風の小さなお堂の中にはお地蔵様が安置されているようですが、確かめることなく通り過ぎます
14:14 さらに20m程下ると道の左脇から六体のお地蔵様(六地蔵?)が迎えて呉れます
14:16 続いて50m程下ると1個の自然石に六体のお地蔵様が掘られています
どうやらこちらが六地蔵のようで、傍の案内板には吉川高代寺参道六地蔵と紹介されています
14:18 少し先にも参道町石の案内板や参詣者を見守ってくれたであろう石仏が道端から見送ってくれます
14:20 見晴らしのよい開けた所に着くと、少し荒れた階段状の畑が見えてきますが傍に立てられた標識等によりますと棚田跡(?)のようです
14:22 六地蔵から5分程で分岐につきます
道標は直進を示しているようですが、案内書や手元の地図には説明がありませんのでよく踏まれた左の道を下ることとします

結局、あまり踏まれていない右の道が道標通り正しい町石道だったようです

14:34 少しで民家が見えてきますので適当に入り組んだ道を右に辿りますと、今回のゴール妙見口駅に着いて最後の水分補給をすませて電車に乗り込みます

※結局最後までハンディナビは衛星を捕捉することが出来ず、ハングアップのままでした (T_T)

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