七種神社 〜 七種山(683.0m)〜七種槍 〜 野外活動センタ |
↑「地図」上の○印をクリックするとその位置の画像を表示します。 |
2005年08月03日 (水曜日)薄曇り後晴れ メンバー:単独 |
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歩行距離 20.4q/歩行時間 7時間32分 (休憩時間 1時間00分) 所要時間 8時間32分 |
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《レポート画像》 ↓クリックで画像が拡大します。 |
到着 - 出発 | 《ルートポイントのあらまし》 |
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08:50 |
《プロローグ》 JR大阪から新快速電車で1時間、さらに姫路からは播但線に乗り継いで25分で福崎駅に降り立って一路播州の名峰七種山に向けて苦手な舗装路をスタートします。 |
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08:51 | 改札を出て右方向に20mも進むと県道406号線に突き当たりますので、ここも右折して踏切を渡り後は真っ直ぐ道なりに舗装道路をひたすら歩きます。 | |
08:54 | 既に気温は27℃まで上昇していますので、スタミナの配分に注意しながら行く手正面に見える「七種薬師(616.2m)」に向かって足を進めます。 | |
09:11 |
福崎駅を出て20分で長野橋北詰の交差点に着きます。 道標には七種の滝まで6.0kmと書かれていますのでペースを崩さないよう日影の少ない車道沿いを辿ります。 |
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09:26 |
さらに15分も歩きますと関西花の寺第八番(沙羅の寺)”應聖寺への案内板が現れます。 手許の地図ではこの辺りが新田と書かれています。 |
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09:29 | 車道は緩やかにカーブして北西から北方向に変わると、七種薬師の右正面には今回登る「七種(なぐさ)山」が姿を見せてくれます。 | |
09:40 |
スタート地点の福崎駅前から50分で七種橋に差し掛かると、左手から“金剛城寺”がそっと見送ってくれます。 地図で確認しますと田口に着いたようです。 |
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09:46 | 前方には七種山と七種槍が威圧するように起伏のある山容で待ってくれています。 | |
09:56 |
福崎駅前から1時間が経過しました。 目の前に拡がる“田口奥池”の静かな水面に七種槍が南に続くダイナミックな岩尾根を映し「早く来い!」と呼んでいるようです。 |
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10:00 |
やっと、本来の登山口ともいえる青少年野外活動センタに到着しました。 敷地の南端には七種槍への案内標示が見えていますが、予定ではここに下山することになっています。 |
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10:01 |
《山行レポ》 少し北側には野外活動センタの管理棟がありますが、今は右手に見やって玄関前を通過します。 |
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10:01 | すぐ先には野外活動センタの駐車場が右手に見えますが、この時には1台も見かけませんので静かな山歩きが楽しめそうです。 | |
10:04 |
少し細くなった舗装道路を辿りますとすぐに“清水一水(しみずひとし)”と書かれた標識が現れます。 どうやら飲み水にはならないようですが、姿は見えずに水音だけが左の草原から聞こえて来ます。 |
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10:11 - 10:15 | さらに5〜6分道なりに進みますと左に“七種三山”の一つ七種薬師への分岐が現れますので少し立ち寄ってみます。 | |
七種薬師への道はこれまでと一変して2m幅の地道が続きますので、もう少し先まで進んでみます。 | ||
分岐から2分も辿りますと右手の山肌を登る細い踏み跡と「右 七種薬師 2.0km」と書かれた道標が見えてきますので、今回はここから先程の分岐まで引き返します。 | ||
10:16 | 緩やかな上り坂をノンビリ辿りますと、行く手正面に“七種薬師(616m)”がドッシリとした姿を見せてくれます。 | |
10:19 | 七種薬師への分岐から5分程で、右手方向に“小滝林道”が分かれますがここは舗装道路を直進します。 | |
10:20 | すぐ右手に竹藪、左手に檜が迫ってきて少し山道らしい雰囲気が漂ってきます。 | |
10:24 | 数分で「七種川」を左岸へと横切りますが、川の手前左手に「二本杉」と書かれた標識が目にとまります。 | |
※標識の通り2本の杉の木が小さな祠をガードするように上空に伸びています。 | ||
10:36 - 10:40 |
上空の雲間が切れて晴れ間が覗き、強い日差しが容赦なく降り注いできますとやっと“旧仁王門”前の広場に到着です。 トイレや給水用の水、七種山自然公園案内図が整備されていますので、休憩を兼ねて体制を整えます |
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10:41 | 旧仁王門の右横に続く道は少し勾配を増して杉木立を縫うように伸びて行きます。 | |
10:42 |
ほんの少し日差しが遮られますが僅かな風の出迎えもありませんので、既に汗はジットリと滲み出ています。 再び七種川に架かる小橋を右岸に渡りますと、最初の滝“雌滝”が杉の木立を通して微かに見えます。 次いで夫婦滝の案内板があるのですが滝を見いだすことが出来ずに何の変哲もない“弁慶のこぎり岩”を右手に通り過ぎます。 |
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10:49 |
すぐ目の前に建つ鳥居の少し手前に3〜4台分の駐車スペースと左へ周遊コースの分岐があり、この鳥居を潜りますと道は少し急な山道に変わります。 ※汗でも入ったのでしょうか? デジカメの電源が入らなくなってしまいましたので、念のため電池を入れ替えますが状況はかわりません。 仕方ありませんので可能な限り携帯電話のカメラで代用することとし、取りあえずは目の前の鳥居から写し始めます。 |
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11:05 | 七種川を左岸に渡りますとこのコースで3番目の「虹ヶ滝」直下に着きます。 | |
11:08 |
さらに左岸の岩肌を暫く辿りますと4番目の「八龍滝」が目の前に現れますが、あまり水量は多く内容で少し迫力には欠けるようです。 ※少し暗い谷間ですので携帯電話のカメラではどうしてもブレてしまいます。 |
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11:10 | 左岸に続く急な階段道を樹林伝いに左へ捲いて登ります。 | |
11:11 |
谷筋に着きますと遙か見上げる上部から七種の滝(雄滝)が落差72mと言われる垂直な岩肌を伝い落ちています。 もっと水量の多いときには素晴らしい迫力のある轟音と飛沫で迎えてくれる事でしょう。 ※画像をクリックすると雄滝の全景が表示されます。 |
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11:14 |
もう少し石段を回り込むように登りますと七種神社に着きます。 神社横の平坦地は雄滝を彩る新緑や紅葉を眺めるには絶好の展望台と案内書に書かれていますが、今回はデジカメも不調ですので休憩を挟まずに先に進みます。 |
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11:16 | 神社裏手から雄滝の右側(左岸)にトラロープも付けられた50m程のかなり急な岩場に取り付きます。 | |
11:23 | みるみる内に汗が噴き出してきますが、5分少々で雄滝の源頭に登り着きますので雄滝の落ち口を覗いてみますが、流石落差72mと言われるだけあって足が竦む程の凄い高度感です。 | |
11:33 |
再びルートに戻って山道を登りますと直径50cm程の倒木を潜る事になります。 このあと滝横の岩場を越えて、少し下った鞍部から再び50cm幅の急坂登りが始まります。 木ノ根に注意しながらユックリ進みますが急勾配ですので高度はグングン稼ぐことになります。 |
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11:46 |
露岩も目立たなくなってきますと、勾配もやや緩やかになってきます。 今までのような直線登りからジグザグに樹間を辿ります。 ハンディナビでは山頂まで約200mの地点にいるようですが、繁みが多く山頂は全く見る事が出来ません。 ※嬉しい事に、不調だったデジカメがなんとか制限付きで使えるようになりました。 |
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12:01 - 12:03 | さらに15分、突然目の前に青空が拡がります。 “展望岩”に到着しました。 | |
※展望台からは東南方面が開けて見えますが、残念なことに無風状態ですので靄って遠景は望むことが出来ません。 | ||
東側にはこの後辿る「七種槍」が、円錐形の山頂を覗かせて「早く来い!」とでもいうようにその勇姿を見せてくれます。 目の前には中央左の「七種槍」から右端の「七種薬師」までのパノラマが大きく広がっています。 |
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12:06 |
手許の地図では山頂まで“あと一息”の地点まで登っているようですが、依然として山頂を望むことは出来ません。 やがて台風の爪痕でしょうか? 根っこごと抉られた道には露岩が剥き出しになって、樹木にとっても根を張りにくく厳しい地質であることが窺えます。 |
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12:10 |
福崎駅をスタートして3時間20分、野外活動センタ前から2時間10分で今回の目的地「七種山(683m)」山頂部に到着です。 山頂へはこの分岐を右に5m程入ります。 左は昼食後に辿る町界尾根から七種槍への縦走路ですので今は右に曲がります。 |
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※七種山山頂からは樹木に遮られて眺望を期待することは出来ませんので、道標に導かれて10m程下にある「つなぎ岩」まで足を延ばします。 | ||
12:12 - 12:55 |
※山頂から見える「つなぎ岩」は、大台ヶ原の大蛇ーを連想させるように切り立った岩稜ですので東方面には素晴らしい眺望が拡がっています。 つなぎ岩の上で日影を探し、絶景を楽しみながらの昼食タイムです。 |
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※つなぎ岩への降路からは、正面にこれから辿る町界尾根から七種槍へ繋ぐ552m峰が鋭い山容を見せてくれます。 | ||
※つなぎ岩は30p程の深いクレパスのような裂け目で山頂部の岩稜と切り離されていますので、裂け目を跨がないとつなぎ岩へは渡ることが出来ません。 | ||
※つなぎ岩から見上げた山頂部は、まるで板状の岩を積み重ねたように見えます。 | ||
※相変わらず風のない状況ですので、つなぎ岩から見ることの出来る範囲に辛くも靄った「笠形山」を望むことが出来ます。 | ||
※目の前には形の良い「七種槍」と七種槍から南に続く露岩の岩尾根が私の到着を待ちかねているようです。 | ||
12:57 | 昼食後のスタートは七種山ピークから縦走コースを町界尾根方向へ辿りますが、ここでも無惨な倒木の姿が目に着きます。 | |
12:58 | 町界尾根へのルートは整備がされていないようで、至る所で倒木が行く手を阻みますので右往左往しながら稜線を北に辿ります。 | |
13:05 | 5分少々で倒木に付けられた道標に従って分岐を右に採り、町界尾根を東に進み先程見えていた552m独標を目指して急坂の尾根道を下ると | |
13:26 | やがて穏やかな50cm幅の稜線歩きに変わり、552m独標に着きますので、ここでも七種槍を目指して右への激下りに挑みます。 | |
13:33 |
10分近くで平坦な自然林歩きになり、やがて分岐が現れます。 トラロープの固定された急な下りが右下の小滝林道へ続いていますが今は尾根上に延びる縦走コースを忠実に辿ります。 |
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13:45 |
10分程で岩が露出した尾根を登り切りますと430mの小ピークです。 ピークからは小さなアップダウンを繰り返しながら緩やかに鞍部まで下ります。 |
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14:29 |
40分以上も尾根道を進みますと、目前に鋭く尖った「七種槍」が見えてきます。 山頂を見上げながら山頂直下の急な岩場りが始まります。 |
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14:33 - 14:40 |
汗が吹き出して来る頃、「七種山」から1時間30分程で「七種槍(577.3m)」の山頂に着くと、やや小広い山頂には四等三角点(点名:小滝 標高:577.26m)が打たれていますので、そっと踏みます。 ※このピークからも南方向以外、あまり展望に恵まれません。 |
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14:44 | 山頂からは南東方向の尾根を下らないよう地図とコンパスで確認して、南への急な岩尾根を辿ります。 | |
14:50 | 小刻みですが、急なアップダウンの続く岩尾根が次々と待ちかまえています。 | |
14:52 | 岩場にはテープや道標がありませんが、気を付ければシッカリとした踏み跡が岩肌に付けられていますのでルートを取り違えることはありません。 | |
14:53 | 次から次に現れる岩尾根のアップダウンは目も充分楽しませてくれますが、日影のない岩場ばかりですので強い日差しに晒されて2g用意してきた水もどんどん残り少なくなります。 | |
14:54 | 岩尾根はまだまだ続きますが、風がまったく流れませんので少しずつ高度は下がりますが気温は少しずつ高く感じながら尾根を辿ります。 | |
14:56 | 所々に捨て縄の付けられた岩場も現れますが、ロープに頼らず三点確保でこれらの岩場はクリアしてゆきます。 | |
14:56 | アップダウンを何度も繰り返しながらの岩尾根歩きも、少しずつ表情の異なる岩尾根の連続ですので飽きる事はありませんが、どうしても飲み水の残り量を気にしながらの尾根歩きとなります。 | |
15:00 - 15:02 |
いくつ目かの岩尾根のピークから、右手後方向に「七種山」の山頂が心配そうに(?)顔を覗かせているのが見えます。 それにしても暑い! そしてノドを潤します。 |
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15:05 | ようやく下山位置の“田口奥池”が右前方下に見えてきました。 | |
15:12 | 少し広い岩尾根に着きますと、下界もだいぶ近くに見えてきますがまだ1時間以上は掛かるようです。 | |
15:28 |
遂に縦走コース最後の393m峰が目の前に見えてきました。 このピークには四等三角点(点名:奥山 標高:393.36m)が打たれていますので縦走記念にソッと踏んで通ります。 |
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15:35 | 393m峰からはさらに田口奥池が近く見下ろすことが出来ます。 また奥池を挟んだ右手には「七種薬師」も迫って来ます。 | |
15:38 | 尾根は切れ込んだようにU字形に鞍部まで下りますが、しっかりしたルートが右手から捲くように付けられていますのでノンビリと下ります。 | |
15:41 | 大きな露岩を右から回り込みますとクサリを潜って鞍部に到着です。 | |
15:42 |
今回り込んだ露岩を振り返ったところですが、水も残りゼロになりましたのでもう少し先の送電鉄塔まで歩いてからの下山をカットして、この鞍部から直線的に奥池畔の野外活動センタへ降りることとします。 殆ど踏み跡もありませんが自然林を掻き分けて5分少々で中腹を通る山道に出ましたので、ここからは山道を下ります。 |
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15:58 | やがて野外活動センタの裏手に下り着きます。 | |
16:14 |
《エピローグ》 野外活動センタの自販機で飲み物を補給した後は来た道をひたすら歩く事になります。 16:32--金剛城寺前 |