高山口 〜 明ヶ田尾山〜天上ヶ岳(619.5m) 〜 箕面滝道
コース概念図 コース断面図
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2005年06月03日 (金曜日)曇り後晴れ メンバー:単独
歩行距離 14.8q/歩行時間 5時間27分 (休憩時間 0時間35分) 所要時間 6時間02分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:47 阪急電鉄の池田駅前からバスに揺られて30分、今回のスタート地点高山口バス停に到着しますので軽く筋肉をほぐして国道423号を進行方向に歩き始めます。
10:55 すぐ横を列を組んで通り過ぎるダンプカーに気を付けて進行方向へ20m程進みますと、右手に2m程の舗装路が戻るように山裾を捲いて緩く杉の植林帯を登ってゆきますのでこの道をノンビリ辿ります。
11:04 10分程で府道4号に合流しますので、ここからは時々通る車に注意しながら右方向に府道を進むことになります。
11:11 植林が途絶えますと、コース中の最高峰「明ヶ田尾山(619.5m)」が顔を覗かせて手招きしてくれますが慌てることはありません。 せっかくの機会ですからユックリと高山の集落を散策してから登る事とします。
11:15 西には国道423号を挟んで青貝山や天台山が堂々とした姿を見せてくれます。
11:25 府道4号(茨木能勢線)をノンビリ進みますと、空を覆っていた雲の切れ間から晴れ間が見え出します。
11:29 やがて左手に“隠れキシシタンの墓(マリアの墓)入口”と書かれた道標が目にとまりますのでここを左折します。
11:31 緩やかな坂を登りますとすぐ“戸知山登山口”への分岐を右に分けてやや細い道を進みます。
11:33 このコースで初めて山道らしい道が現れますと小さな峠に着きます。 左すれば「マリアの墓」と道標が教えてくれますのでこれに従い左折します。
11:35 道は植林に沿って平坦な道が伸びていますので道なりに進みます。
11:36 先程の道標から2〜3分で隠れキリシタンの墓に着きます。 ここには4基の墓石があって2組の隠れキリシタン夫婦のものだろうと説明されています。
11:42 元きた道を戻り、府道を少し左方向へ進みますと再び左手に分岐が現れます。 ここにも道標があって「住吉神社入口」と案内されていますので立ち寄ることとします。
11:46 左への舗装道路を200m程辿りますと左手の山裾に石の鳥居が見えてきます。 住吉神社に到着したようで
11:47 こぢんまりした住吉神社の境内は明るく手入れも行き届いていて、境内の北隅には四等三角点(点名:住吉神社 標高:454.78m)が埋められていますので、記念にソッと踏んで元来た道を引き返して府道4号に戻ります。
11:53 府道を挟んだ向い側から“光明寺”に見守られながら府道を左ヘ進みますと
光明寺の南側に沿うように3m幅の舗装道路が右手に分岐しますのでここを右に辿り
11:58 ノンビリ5分程歩きますと右手に“高札場”跡が見えてきます。
※高札場跡には今でも当時の“キリシタンを禁ずる”旨の高札が掲げられています。
12:01 すぐの分岐に建てられたカーブミラーに手製の道標が架けられています。 ここを右に辿りますと高山城趾があるようですが道が判りづらいとのことですので今回は立ち寄らず「明ヶ田尾山登山口」の道標に従って左に進みます。
正面の山裾には西方寺の屋根が少し姿を見せています。
12:03 西方寺への石段途中には“キリシタン大名”「高山右近生誕の地」と彫られた石標が静かに佇み
12:04 すぐ先にはすっかり寂れ果てた西方寺の一部が残っています。
12:11 石段を戻ってさらに舗装路を進みますと、5分少々で舗装された道が緩やかに右手の明ヶ田尾山方向に分かれますのでここで右に折れます。

※実際の「おおさか環状自然歩道」はもう少し先で分岐しているようですので所謂ショートカットだったようです。

12:12 道はすぐ杉と竹の樹林に挟まれますが、左からは間違いなく“おおさか環状自然歩道”が合流してきましたので「明ヶ田尾山」への取り付きとしては間違っていなかったようです。
樹林の入口では小さなお地蔵様が笑顔で見送って下さいます。
12:15 良く踏まれた平坦な道ですのでユックリ森林浴を兼ねて歩を進め
12:17 涸れた沢を左岸に渡ってなおも緩やかな樹間の道を、長閑な鳥の囀りに耳を預けながら木漏れ日の中を辿ります。
12:20 やがてY字形の分岐が現れますが、“環状自然歩道と明ヶ田尾山の道標”に誘導されて右の少し荒れた谷筋へ進みます。
12:25 前方に稜線が見えてきますと道も急坂のダケ道に変わりますが、倒木を潜って程なく稜線に登り着くと
12:27 稜線は明るい静かな鞍部になっていて、T字状の分岐があります。 “おおさか環状自然歩道”はここから左へ続いていますが、今は「明ヶ田尾山」に立ち寄りますので自然歩道を離れて一旦ここから右にピストンします。
12:29 爽やかな緑に覆われた自然林のトンネルを辿りますが、相変わらず賑やかな鳥の声に思わず立ち止まって姿を確認しようと見上げますが、小枝等に遮られてほんの僅かしか見ることが出来ません。
12:32 先程の鞍部から5分程で左への小径が分岐している所につきます。
木の幹に付けられた手製の道標には“上止々呂美へ(1.4q/1h)”と書かれていますので、左への道を見送って真っ直ぐ尾根筋を辿ります。
12:35 - 12:58 突然緑のトンネルが切れて開けた台地に出ますがここが「明ヶ田尾山山頂(619.5m)」です。 四方は自然林に囲まれていますので展望はありませんが、浮き出るような緑に囲まれて少し遅めの昼食タイムにします。
山頂には三等三角点(点名:一本松 標高:619.5m)が埋められていますが、久し振りに全く無傷の美しい三角点石標にお目に掛かることが出来ました。
13:04 食後は先程の上止々呂美への分岐を右に見やって広い尾根道をノンビリ自然歩道との分岐点まで戻ります。
13:09 5分程で鉢伏山から北に延びる尾根との広い谷筋に着きます
手許の地図ではもう少し谷筋を下ってから鉢伏山への急なつづら折れを登り返すようですが、広い谷筋から直接鉢伏山に取り付いてみたい衝動に駆られ最初のヤブ漕ぎが始まります。
13:38 一旦広い谷筋を鞍部まで進んで磁石と地図で鉢伏山の方向を確かめて、左のブッシュ帯の比較的疎らな所から掻き分け始めます。
13:44 急坂のヤブですのでササや小さな木に掴まりながら汗ダクになって登りますが咄嗟に掴んだイバラに思わず顔をしかめながら、どうにか30分程で尾根上の予定していた点線の道に合流します。
13:48 尾根上の細い道は明るい木漏れ日の中をなだらかに南方向に伸びています。 再び鳥の囀りに耳を楽しませて貰いながら鉢伏山を目指します。
13:50 樹木が途切れて一面のササ原に覆われだしますとX字形の四つ辻に到着します。 左から交差する道が先程まで歩いた“おおさか環状自然歩道”で、左折して五月山方面に伸びていますがここは一旦右へ採って「鉢伏山」までピストンします。
13:54 2〜3分で「鉢伏山山頂(604m)」に着きますがこのピークからも展望には恵まれませんので、すぐ先程の四つ辻まで戻ります。
14:06 四つ辻からは五月山方面に進みます。 10分程で“自然研究路6号”と合流しますと少し急な坂道を右へ下ります。
14:08 すぐ平坦な植林の道に変わりますので道なりに明るい樹林帯を辿ります。
14:09 すぐ自然研究路6号は左の“みのお記念の森”広場へ出ますのでここでトイレ休憩を挟みます。
※トイレはみのお記念の森へ出た所にあります。
14:17 再び記念の森の西側に沿って5分程で舗装道路に飛び出します。 右手には浄水設備(?)らしい建物を見やってここは左へ進みます。
14:21 舗装路を歩くこと3分少々で“明治の森”への車道に合流しますので時たま通る車に注意しながら南(右)方向へ緩い登り坂を辿ります。
14:24 3分程歩いた頃左手のコンクリート壁になにやら面白そうな階段が付けられていますのでこの辺りで一番高い553mピークに向かいます。
14:25 すぐプラスチックの階段が現れますので、この道が一目で関電管理道であることが判ります。 急坂に付けられた微かな踏み跡を登りきりますと、谷を挟んで向側に「天上ヶ岳」が姿を見せてくれますので車道の迂回ルートを採らずに直接最短距離を歩いてみたくなります。
14:44 早速道のない樹林を掻き分けて急激な勾配をササや下草に掴まりながら谷筋目指して滑り下ります。 咄嗟にイバラを掴んだりしてなんとか下り着いた谷筋には案の定ルートはありませんが、水の涸れた沢跡(?)を頼りに上流方向に辿ります。
14:57 比較的繁みの薄い所を探しながら15分程で急峻な山肌を登り返し天上ヶ岳北尾根に登り着きます。
振り返りますと先程下ってきた553mのピークが何事もなかったように見送ってくれます。
14:59 やがて細い踏み跡程度の道に出ましたので、前方に見える天上ヶ岳(520m)ピークへ足を進めます。
15:01 - 15:08 植林に覆われた山頂からはあまり眺望がありませんが、小さなベンチが設けられていますのでヤブ漕ぎで酷使した足を少し休めます。
15:09 ベンチ前は四つ辻になっていて、右前方が予定していた車道の迂回ルートからの道で、左後方へのルートがこれから辿る「自然研究路2号」を通って箕面川方向への道ですが、一旦正面に伸びる1m幅の道を緩やかに下って“役行者座像”まで往復することとします。
15:12 - 15:17 ほんの2〜3分で役行者座像が祀られている台地に着きます。
役行者座像のある台地からは南方向の見晴らしが良いようですが、この時は靄っていましたので眺望には恵まれませんでした。
15:20 先程のベンチのある分岐まで戻り、右方向に尾根を辿る「自然研究路6号」をノンビリ下ります。
15:25 快適な尾根道からは北側に拡がる山並みが展望できますが、鉢伏山は手前の尖峰に遮られて望むことが出来ないようです。
15:28 静かな樹間の快適な道を辿りますと、右脇にベンチが置かれた小さな台地を通り過ぎます。 すぐジグザグに付けられた急階段が現れますが少し進みますと再び平坦な地道が続きます。
15:38 やがて分岐点に到着します。 右は急な階段を下って百年橋へ続く自然研究路2号で、直進すると政の茶屋方面に伸びろ自然研究路3号ですが今は右への急坂の階段道を下ります。
15:40 階段道はいきなり急勾配で谷筋へ下っていきますので注意して一歩一歩足を運びます。
15:43 谷筋まで下りますと平坦な道に変わりますのでウグイスやキビタキ、シジュウカラ達野鳥の楽しい会話を耳にしながら道なりに辿ります。
15:50 いよいよ百年橋が近くなってきますと今までの静けさから車の音が聞こえる現実の世界を痛感させられます。 谷筋から捲いて尾根筋に出ますと今度は急な階段道が迎えてくれます。
15:54 階段を下りきるとなだらかな鞍部に出ますが今度は鞍部から右下への急な下りが待ち受けています。 木々の隙間から箕面川沿いに走る舗装道路がチラチラ見えてきますので、どうやらこの坂を下りきった所が“百年橋”のようです。
15:58 思った通り坂を下れば“百年橋”が見えてきました。
15:59 百年橋からは「自然研究路1号」を歩く予定でしたが、猿を野生に戻すための施策としてこの研究路の通行は閉鎖されていますので仕方なく車道を歩くハメに。
16:05 5分程で大日橋を右に見やりますが、やはりこちら側も研究路1号の通行止め表示が無愛想に出迎えてくれます。
16:07 面白味のない車道ともやがて奥箕面トンネルを境に離れて行きます。
16:14 右への舗装路を緩やかに下って行きますと、再び深い緑に覆われた静けさが戻ってきます。 やがて爽やかな瀑音が一面の空気を振るわせて自己主張する箕面大滝が見えてきますので立ち寄ることとします。
16:16 ※一面の緑をバックに流れ落ちる大滝も今日は水量が少ないのでしょうか、写真で見たことのある豪快なイメージとはほど遠いように感じます。
16:20 あとは箕面川の左岸をユックリ下流に向かって歩きますが、木々の緑に包まれた渓谷はさしずめ“深山幽谷”の表現がピッタリで趣のある深い渓谷美を見せてくれます。
戻岩橋で右岸に渡ると左岩に沿って地獄谷への道が岩壁に張り付くように登って行くのが見えますが今は予定通り右岸沿いを進みます。
16:30 戻岩橋から10分で右手に五月山方面へ抜けるトンネルを見やって直進します。
16:36 さらに右手に弁財天、左に滝安寺が現れますので今日の無事を感謝して相変わらずの舗装路を辿ります。
まもなく紅葉橋、聖天橋、西江寺を過ぎて後はスパーガーデンで汗を流して一人反省会を残すだけです。
16:49 ところが非情(?)なメールが・・・
急用で18時30分頃までに帰宅しなければならなくなって思いっきり後ろ髪を引かれながら箕面駅へゴールです。 (;_;)
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