有馬温泉 〜 有馬三山〜西お多福山(878.0m) 〜 住吉道
コース概念図 コース断面図
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2005年03月03日 (木曜日)薄曇り メンバー:単独
歩行距離 13.7q/歩行時間 5時間02分 (休憩時間 0時間30分) 所要時間 5時間32分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
11:33 有馬温泉バス停で準備を整えて、向い側にある“有馬温泉観光総合案内所”左の妙見宮参詣道に取り付き、薄日の射す急なジグザグの階段道を登ります。
11:37 やがて西国33カ所札所を模した石仏が現れます。 まず最初は「第一番札所・那智山青岸渡寺」の石仏が右手から迎えてくれます。
11:41 一旦平坦になりますと細い車道が合流してきます。
11:45 すぐにコンクリートの急階段が現れますので、ここで車道と別れて階段道を登ります。
11:51 階段を上りきったところで「第二十八番札所・成相山成相寺」に辿り着きます。 ここで画像にあります上部の欠けた石の鳥居を潜り(?)ます。
11:53 「第二十九番札所・青葉山松尾寺」を過ぎますと再び10数段の石段が始まります。
11:54 その後緩やかな坂が続き「第三十一番札所・姨綺耶山長命寺」が現れますといよいよ最後の石段に取り付きます。
11:57 石段を登りきりますと総欅造りの“妙見宮本堂”が目に入り、すぐ傍から「第三十三番札所・谷汲山華厳寺」の石仏が迎えてくれます。
11:58 - 12:00 本堂の裏手で落葉(おちば)山(四等三角点 点名:落葉山 標高:532.99m)に埋められた三角点をソッと踏みます。

※地形図では西側にある526mのピークが落葉山と記述されていますが三角点は東側に打たれています。

12:00 三角点を過ぎますと快適な山道に変わります。 まだ空腹を感じませんので昼食はもう少し先で摂ることとして山道を進みます。
12:01 見晴らしの良い尾根筋からは、これから登る「灰形(はいがた)山」や「湯槽谷(ゆぶねだに)山」がクッキリと姿を見せてくれます。
12:02 灰形山との鞍部に下り始めてすぐ右手に地形図の「落葉山」を経て「高丸山」へ続くコースが分岐します。
12:05 さらにジグザグに下りますと鞍部に降り立ちます。 左手に六甲ロープウェイ駅へのコースが別れますが、ここからは細い岩肌の露出した“裏六甲縦走コース”を辿ることになります。
12:13 露岩の尾根からは有馬温泉の街並みが眺望できますが足下には充分注意しながら緩やかに登って行きます。
12:15 道はやや急な丸太階段に変わりますが手入れは行き届いていますので、自然林の森林浴を兼ねてユックリ登ります。 途中で楽しそうに話を弾ませながら下って来られた女性パーティとすれ違います。
12:20 階段が途切れますと岩肌のむき出しになった「灰形山」直下の急坂が現れますので、足下に注意して岩混じりの急坂を辿ります。
12:25 - 12:27 先程の鞍部からは20分程で「灰形山」山頂(619.0m)に到着します。 山頂からの展望はあまり期待できませんので次のピーク「湯槽谷山」を目指すこととします。
山頂には「三等多角点」が埋められています。
12:28 少し展望の開けた尾根から湯槽谷山への急な尾根筋をしっかりと頭に刻んでおきます。
12:29 まずは湯槽谷山との鞍部に向かって緩やかに尾根道を下ります。
12:34 やがて急坂を下りますと左に紅葉谷を経て鼓ヶ滝へのコースを分ける鞍部に到着します。 この時点では工事中のため左への分岐が通行止めとなっていました。
12:44 - 13:10 鞍部から50m程丸太組の階段を上りますと右に“水無滝”へのコースでしょうか?分岐が下って行きますが、今回は尾根に沿って遠々と続く感じの急な階段に取り付きます。 さらに峠から200m程の所で尾根上の平坦地がありますのでここで遅い昼食タイムです。
13:24 食後のスタートは再び急階段を登りますが、15分程で階段上部のやや緩やかな尾根道になってくれば左側がキレ落ちたようなヤセ尾根が現れます。 自然林の緩やかな丸木階段からなだらかな尾根道歩きに変わりますと「湯槽谷山」ピークは間近です。
13:28 快適な尾根道を5分程進みますと行く手正面に「湯槽谷山」のピークが見えてきます。
13:29 「湯槽谷山(801m)」山頂は樹木に遮られてほとんど展望は期待できませんが、10人程度が休憩できる小さな広場になっています。
13:30 静かな山頂で、“西宮勤労者山岳会”の手による山名板をカメラに納めてすぐ出発します。
13:32 湯槽谷峠への途中、やや急な坂道を下りながら木の間越しに裏六甲の山並みの美しさを楽しみます。
13:33 山頂から2m弱の広い道を辿りますと3分程で右に高尾山経由茶園谷へのコースを分けて、一旦左への急坂を下りはじめます。
13:38 やがてルートは石混じりの急階段に変わります。
13:40 勾配が緩やかになりますと湯槽谷峠に到着です。 左への分岐は湯槽谷出合へ、また右への分岐は小川谷との出合を経て茶園谷へ続きます。 今回は直進して番匠屋畑(ばんじょやばた)尾根を登ります。

多少のアップダウンや階段もありますが有馬三山コースと比べると緩やかな尾根歩きを楽しみます。

13:51 10分程で四等三角点(点名:湯槽谷山 標高:752.0m)を左足下に見て752m峰の平坦なピークに着きますので、三角点をソッと踏んで通り過ぎます。
13:53 100m程進みますと急階段が現れますが1分ほど下りますとなだらかな道に変わります。
13:58 - 13:59 右方向にロープウェイの鉄塔を見ながら辿りますと大きく右に曲がって、やがて上空をロープウェイが横切ります。
14:00 また何度目かの急勾配が現れ、階段道を登り切りますとなだらかな自然林に囲まれた尾根道を辿るようになります。
14:08 比較的平坦なところで呼吸を整えながらロープウェイとほぼ並行した快適な尾根を進みます。
14:18 前方の稜線がだいぶ低く見えてきます。 手許の高度計では780mとなっていますのでおそらく最後の急坂でしょうか、細い尾根に沿って急な階段が現れますが、木陰には薄く雪が残っています。
14:19 雪を踏みますとパリパリと乾いた音を立て、霜柱を踏んだときのように気持ちよく沈み込んで足形を残してくれます。
14:27 登るに従い雪は多くなってきますが、フワフワとした柔らかい雪ですのでアイゼンを着ける必要は全くないようですが足下には十分注意して一歩一歩足を進めます。
14:30 一気に平坦な山頂部に飛び出しますと、途端に今まであった雪が嘘のように見かけられなくなります。 すぐ右後方から“小川谷”へのルートが合流してきますが今回は真っ直ぐ極楽茶屋を目指します。
14:31 広い尾根道をノンビリ辿りますと2〜3分で“境界石”のある小広い台地に到着します。
14:35 さらに道なりに辿りますとすぐ左から紅葉谷道が合流し、前方に極楽茶屋と車道が目に入ります。
14:40 一旦車道に出て左折します。 “全山縦走路”を東に向かいますとやがて右手に鉄塔の多く建てられた「西お多福山」が目に付いた途端、何の脈略もなしに今回の下山路を西お多福山ルートに設定します。
15:01 舗装道路を南に回り込んでアンテナの近くから右手の笹道(針葉樹の森)へ入り「西お多福山(878m)」をピストンします。
15:02 すぐ山頂を表す山名板が掛けられていますが標高865m(?)と書かれています。

※地形図には500mほど北側にある865m峰に“西お多福山”と記述されていますのでおそらく山名板にはそちらの標高と勘違いして書かれているのでしょう。

15:10 先程の笹道を戻って舗装路を少し西に歩きますと左に五助・住吉駅方面への分岐が現れますので左折します。 すぐにコースはササ原の急坂を下りますが道幅は1.5m幅の広い道ですのでファミリーハイクにも向いているようです。
15:11 全般的になだらかな尾根道ですのでメリハリのないダラダラ道をノンビリ下って行きます。
15:18 自然林の切れ目からは“東お多福山”の広々としたササ原が穏やかな広がりを見せてくれます。
15:22 一面のササ原が拡がる様子は東お多福山とよく似ていますが、西お多福山には至る所に自然林が林立していますので視界に恵まれる事はありません。
15:33 舗装路を離れて25分下りますと右に“難路”と書かれた小さな道標が細い山道を示しています。 ここを右に辿りますと西滝ヶ谷を経由して五助堰堤に続きますが今回は左の広い道を下ります。
15:35 暫く歩きますとコースが抉れて崩壊した所に着きます。 右に迂回路が付けられていますので忠実に迂回路を辿ります。

※画像は抉れた箇所を過ぎた迂回路との合流箇所から振り返ったところです。

15:39 やがて左手からは“本庄橋跡”から中腹を通る「森林管理道」が合流してきます。
15:40 住吉谷右岸の植林帯まで降りてきますと、せせらぎの音も気持ちよく耳を和ませてくれます。
15:46 水量は少ないようですが、何故かせせらぎは安堵感を与えてくれます。
15:48 ここからは右岸に付けられた沢沿いのルートを景色を楽しみながら下流へ辿ります。
15:50 あまり景色に見とれて脇見ばかりはできません。 所々で現れます小さな岩場を踏み外さないように時々は足下にも注意が必要です。
15:52 すぐに露岩の飛び出した歩きにくい所を通りますのでなおさら注意を怠ることはできません。
15:54 沢に出て10分程で右に西滝ヶ谷への分岐が現れます。 ※先刻の“難路”を採った場合ココで合流します。
少し足場は悪いのですがココでは左の岩場を採るか、右に5m程の所から左に降りるかして沢横に出ます。
15:56 沢沿いを下流に向かいますと大きなテーブル状の岩が現れます。 右手から岩をやり過ごしますと左岸を登る急な細いルートが見えますので、ここで飛び石伝いで左岸へ渡ります。 一気に岩場をよじ登ると左から山腹沿いのコースが合流しますので、ここからは左岸を下流方向へ進みます。
16:01 左岸を少し下りますと左手に黒五谷・打越峠へのコースが分岐しますがここは五助ダム方向へ直進します。
16:03 さらに2分程で右に住吉川右岸道への分岐が現れますが勿論ココでも直進します。
16:08 途中で古道を思わす石畳を過ぎますとすぐ五助ダム上流部の湖面が右手に現れます。
16:09 ノンビリと進み小さな流れを渡って砂地の中央部を斜めに右岸方向へ進みます。
16:14 五助ダムの堰堤部にはダムの規模を表す標識があって、“高さ30m 幅78m 竣工S.32.03”と書かれています。 既に50年近くも変わり行く六甲をずっと見守って来たことになります。
16:18 まもなく右に石切道へのルートが現れます。
16:18 そして左側には住吉川を横切って打越山へのルートが分岐していますが今は御影駅目指して直進します。
16:28 道なりに10分も進みますと分岐が現れます。 右手に登れば住吉台団地へ、一方左への下りは露岩でできた自然石の階段を下る“住吉道”ですのでここは左へ進みます。
16:31 暫くは石の敷き詰められた細い階段が続きますが、すぐ住吉川沿いの平坦な中腹道を歩くことになります。
16:35 もう一度やや急な坂を下りきりますとアスファルト舗装路に合流します。
16:40 やがて住吉川の左岸を辿って落合橋でバス道と合流します。
16:53 バス道を15分も辿りますと“白鶴美術館”の前に着きますので、再びバス道を離れ住吉山手の閑静で瀟洒な住宅地を縫って御影駅への最短ルートを辿ります。
17:05 美術館前から約10分、阪急のガードを潜りますとすぐ右手に今回のゴール御影駅が迎えてくれます。
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