白石谷 〜 六甲越〜風吹岩(Ca.870m) 〜 ロックガーデン
コース概念図 コース断面図
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2005年02月21日 (月曜日)快晴 メンバー:単独
歩行距離 13.2q/歩行時間 6時間02分 (休憩時間 0時間23分) 所要時間 6時間25分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:00 有馬温泉でバスを下り、ほとんど雲のない青空を確認してからノンビリとスタートします。
10:02 まだ人通りも疎らな街路を進んで“金の湯”を右折します。
10:04 右手上方には妙見寺が澄み切った青空を背景に温泉街を見下ろしています。
10:13 鼓ヶ滝公園への入口となる有明橋を右岸に渡り返します。
10:20 やがて今回の滝巡りコース最初の滝「鼓ヶ滝」に到着です。
10:23 正面左手(右岸)に掛けられた鉄梯子を登って、滝の上部にでます。

※画像は鼓ヶ滝の上部から見下ろした滝壺の様子です。

10:24 滝の上部には滝川が静かに流れていますが、このまま右岸を進むことは困難ですので一旦飛び石伝いで左岸に渡り、クサリの助けを借りて岩場をヘツリます。
10:25 すぐ現れる2番目の「夫婦滝」へは左岸を岩伝いでヘツル事が困難となりますので、再び飛び石伝いで右岸へ渡り返します。 垂直な岩壁に張られたザイルに助けられて僅かな足がかりを頼りに右方向にヘツリます。
足下の滝壺は深く、蒼い水を通して底を見ることができませんので慎重に「夫婦滝」の左(右岸)上部を乗り越えます。
10:28 足下の流れを見やりながら右岸を辿りますと小さなナメ滝が現れます。
10:29 左へ曲がると3番目の「喜衛門滝」が右下に見えてきます。 これより先には滝もなく不粋な堰堤が立ち塞がっていますので左上部の細いヤブ道に逃げ上がります。
10:33 上部へは60度近い急な坂を登ることになりますが、目の前に下げられた捨て縄の助けなしでは登れそうにありません。
10:41 さらに滝川沿いを遡りますと対岸(左岸)に見える硬質プラスチック製の階段が興味をひきますが、今回は滝巡りですからこのまま紅葉谷道への合流点目指して川筋を遡行します。
10:44 改めて対岸(左岸)に渡り古いトレースを辿りますと左手上部に紅葉谷道と工事中の砂防堰堤が前方に見えてきます。
10:48 樹林が近くなりますと右手の山腹から“高塚ノ清水”の名水が流れ落ちています。 この水は麓の温泉街までパイプが引かれていますので飲料水として重用されているようです。
※なんと、この名水は秀吉の御用達だったようで、この水でたてたお茶がお気に入りだったという主旨の事が書かれた案内板があります。 意外なところで日本史のお勉強です。
10:50 細いヤブ道も工事中の立て看板で遮断されていますので紅葉谷道へ出ることとします。 ついでですから建設中の砂防堰堤を近くから眺めてからダンプ専用路を登山道へ向かいます。
10:53 紅葉谷道へ合流して先程の砂防堰堤工事現場を右下に見ながら林道を辿ります。
11:05 林道の終点近くに“湯槽(ゆぶね)谷”出合が現れますが、滝巡りが目的ですので紅葉谷ルートを進みます。
11:07 林道が終わりますと、大谷川を渡り暫くは紅葉谷ルートの急階段が続きます。
11:14 やがて白石谷出合が現れますが、今回は紅葉谷ルートから滝を巡りますのでひとまず階段道をまっすぐ登って行きます。
11:19 5分程で右手に「蟇滝・七曲滝」への分岐が別れますのでココを右に採ります。
11:20 少し進むと分岐が現れますので右の「蟇滝」へ緩やかに下ります。
11:21 中腹道はすぐに4番目の「蟇滝」を俯瞰できる所を通ります。
11:24 すぐ先には斜面が凍結してツルツルの状態ですので女性3名のパーティが通過に手こずられているようです。 手前で少し待機しますが、道を譲って戴けたので先に水際まで進み、飛び石伝いで小さなノドを通過します。
11:25 - 11:27 右上からは概ね氷縛から解放された「七曲滝」が静かな水音をたてながら岩壁を伝い落ちています。
11:29 この後は6番目の「蜘蛛滝」(2段30m)を予定していたのですが、完全に忘れて先程の紅葉谷道との分岐まで細い中腹道を戻ります。
11:37 再び紅葉谷西尾根道を登りますが、尾根の肩に着きますと以前通ったコースが閉鎖されて新しい道に付け替えられています。
11:41 やがて7番目の「百間滝」への分岐に着きますので、ここで紅葉谷コースと別れて分岐を左の小さな尾根を越えてササ原の道を辿ります。
11:53 小さな尾根を捲いて次第にジグザグの急下りを滑らないよう注意しながら下りますと、やがて「百間滝」の落ち口に着きます。
さらに左から回り込むようにササ原に付けられた細い坂を下りきると「百間滝」の直下に飛び出します。
11:57 すぐ左の似位谷を少し遡行すると8番目の「似位滝」の細い流れが静かに岩肌を伝っています。
12:00 改めて「百間滝」の直下まで戻り、さらに沢沿いを下りますとすぐ小さなノドが現れますが水量もありませんので水に入らないよう気を付けて通過します。
12:02 すぐ1m幅のゴルジュが現れます。 ここも水量が少ないため直接沢を通過しても良いのですが、すぐ右横には少し面白そうなモノが目に入ります。
12:02 右手(右岸)にはしっかりした捨て縄が固定されています。 ここを高捲いて越えることとします。
12:04 ※ゴルジュを越えて振り向くと、やはり殆ど水量がありません。 高捲きもあまりパッとしませんでしたのでやはり直接沢を辿った方が良かったかも f(^^;)・・・・
12:07 沢沿いを2〜3分も下ると“白石谷出合”に着きます(?)が、途中にあるはずの9番目の「屏風滝」を何故か見落としたようで、少し戻ってみたのですがやはり見あたりません。
12:08 すぐ右手には10番目の「白石滝」が相変わらず緩やかな表情で迎えてくれます。

※ここを左へ数分下れば11時14分に通った“白石谷出合”です。

12:18 ここは右手(左岸)の岩壁を捨て縄の助けを借りて高捲きます。 すぐの分岐を水平に伸びる左のササ道をかき分けて進みますと白石#4砂防堰堤(高さ14m 幅41m)の上部に着きますので、堰堤の右横から土砂や流木で荒れた谷筋に降りてさらに上流に進みます。

すぐに静かな沢沿いのコースになりますので左側(右岸)をノンビリ瀬音に耳を傾けながら遡ります。

12:21 日陰の流木に自然の造ったシャンデリアが木漏れ日を浴びて時々美しい7色の煌めきを見せてくれますが、岩や倒木の表面は氷結していますので足下にも十分注意してさらに上流目指します。
12:25 前回には瓦礫だけが目だった場所に着きますが、なんと流木/倒木/崩壊瓦礫が複雑に入り交じってまるで通行止めですが、仕方がありませんので右手のガレ場を慎重に通り抜けます。
12:26 乗り越えると目の前には何事もなかったように11番目の「白竜滝」が清冽な流れで目を楽しませてくれます。
12:28 白竜滝の右側(左岸)を回り込みますと前回まであった岩壁が崩壊してルンゼ状になっています。 細い固定ロープが垂れていますがここはロープに頼らずに岩壁をよじ登り滝を高捲きます。
12:34 白竜滝左岸の崩落したトラバース道を滑らないよう慎重に渡ります。
12:40 - 12:43 5〜6分で12番目の「大安相滝」に着きますので、下段は右側(左岸)から乗り越えますが、上段には前回まで固定されていた左側(右岸)の固定ロープが無くなっています。 仕方がありませんので右岸を岩場に手がかりを探して乗り越えます。)
12:49 昼食が大きく遅れていますので今回も最後の「小安相滝」を省略して、オニギリをほおばりながら白石#5砂防堰堤を右手(左岸)から大きく捲いて乗り越えます。
13:03 白石#5砂防堰堤(高さ19m 幅44m)の上部をよく見ると細いトレースが右手の山肌を登って行きます。

ひょっとすると最高峰への直登ルートか?と考えて尾根筋を暫く登りますがやがてトレースは消失しますので、先程の堰堤上部まで戻ります。

※このロスタイム(15分)で遅い昼食がさらに遅れてしまいます

13:29 ここから50m程の間に無意味な(と思われる?)堰堤が3カ所続きますが、一つ目は右側のクサビ階段を乗り越え、二つ目と三つ目は左側の急勾配を乗り越えます。

いよいよ「吉高神社」へ続く谷筋から樹林を縫って白石谷の源流を詰めます。

13:36 やがて左手に「魚屋(ととや)道」が見えてくると合流します。
13:41 - 14:01 ここからは魚屋道を一軒茶屋に向かって緩やかに上り詰めます。 所々に雪が残っていますがバーン状態ではありませんので滑る事はなさそうです。

辿り着いた一軒茶屋ではビールとカレーライスで遅い昼食を済ませて、暫くは暖かいストーブの傍で足を休めます。

後は目的も無事に達成できたことですので、下りは表六甲であればどこでも良かったのですが、フッとWeb友の“チーさん”から聞いていた「黒岩谷西尾根コース」を想い出しました。 そのまま一軒茶屋から南東側に続くササ道を進みます。

14:18 最初からやや急な尾根道が続きますが、キレのあるアップダウンや展望にも恵まれた明るいヤセ尾根をグングン降ります。 途中、崩壊した所もありますが捨て縄も固定されていますので危険もなくなかなか面白いコースです。
14:25 下り初めて25分、尾根筋から左の黒岩谷に降り立つと“土樋割(どびわり)峠”です。
14:47 - 14:49 後は芦屋川へ降りることにしますので、広い住吉道をまず雨ヶ峠めざします。 約20分で雨ヶ峠に到着しますが、約1ヶ月ぶりの山歩きですので疲れた足を少し休ませます。
15:30 - 15:34 ここからは少しぬかるんだダケ道を風吹き岩目指してユックリ下ります。 雨ヶ峠から40分で風吹岩に到着です。 遠くに二上山〜金剛山の山並みを、目の下には芦屋の市街地が拡がっています。
ここでも久し振りに歩いた左膝を少し休ませます。
16:05 今日最後の行程、ロックガーデンを下って「高座の滝」まで30分程の下りを楽しみます。 下り着いた高座の滝には少し先に降りられたのでしょうか、ザックを担いだ女性が3人お茶を飲みながら談笑されています。

「お疲れさまでした」と声を掛けて、ここからは苦手な舗装道路を20分歩くとゴールの芦屋川駅に到着です。

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