鹿嶋神社 〜 鷹ノ巣山〜高御位山(304.2m) 〜 辻登山口
コース概念図 コース断面図
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2004年12月18日 (土曜日)薄曇り時々晴 メンバー:3名
歩行距離 9.4q/歩行時間 4時間38分 (休憩時間 1時間08分) 所要時間 5時間46分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:25 JR宝殿駅前からバスに揺られること10分ほどで「鹿島神社前」バス停に到着し歩き始めます。

今回は“播磨の名峰”と形容される「高御位(たかみくら)山」を歩きますが、空はどんよりと曇り空気も靄っているため展望もあまり期待できません。

10:26 大鳥居を潜るとすぐ“鹿嶋神社”への参道が続き、行く手正面には最初に登る「別所奥山」とスラブ状の一枚岩「百間岩」が見えてきます。
10:29 舗装された参道を辿り、左手に“成田山”の駐車場を見送りますと二つ目の鳥居が現れます。
10:30 鳥居を潜りますと土産物屋さんが軒を連ねていますが、時間が早いせいでしょうか前を通るお客さんはチラホラ見かける程度で土曜日というのに少し寂しく感じます。
10:32 やがて左手に“鹿嶋神社”本殿に続く鳥居が現れますのでここを左に折れます。
10:33 参道の両側に立ち並ぶ石灯籠に見送られて拝殿への石段を上がります。

※この鹿嶋神社は“一願成就”の神様として知られているそうですが、今差しあたってお願いすることが思い浮かびませんので

10:34 - 10:40 石段を上がりきった境内には神社なのに何故かお線香の香りが漂って静寂な雰囲気をさらに演出しています。
10:40 境内で最初の休憩を摂っている時間を利用して、同行メンバーが来年の干支“酉”に因む絵馬が掲げられた本殿を一回り拝観したところで、左手の赤い鳥居の下を潜って「百間岩」への遊歩道を辿ります。
10:41 鳥居が途切れますと2m幅の緩やかな階段が現れますので、明るい自然林の中をノンビリ進みます。
10:42 やがてT字路に突き当たりますので右への緩やかな坂を登ります。
10:43 やや勾配が増してきますと階段道が終わります。
10:44 ここでY字状の分岐が現れますが、左は尾根筋へのショートカットで、右すれば“天狗の森”と呼ばれる緩やかな捲き道を経て尾根筋にでるようです。 今回はここを左へのショートカットを摂りました。
10:45 道はすぐ開けた尾根道に合流します。
10:46 尾根筋は四つ辻になっていて南からは“豆崎奥山”を経由して延びる「全山縦走路」が合流してきます。
10:52 - 10:55 5分も歩けば半円形のコンクリート製展望台に付きますので少し展望休憩を摂ります。

※目の前には長さ200m高低差150mと言われるスラブ状の一枚岩「百間岩」に取り付いている先行パーティの楽しそうな声が岩肌を滑って伝わってきます。

11:00 取り付いてみますと確かに大きな一枚岩であることに納得させられます。 ただ砂岩独特のざらついた岩ですので滑る心配は全くありません。 「百間岩」の中間部から振り返りますと高砂や加古川の市街地が箱庭のように拡がっています。
11:15 低山ながらもアルプスの岩尾根登りを味わいながら登り切りますと送電鉄塔下の建つ「別所奥山」に着きます。 高圧線が少し目障りですが、青空の拡がる展望はほぼ360度遮るものがありません。
11:19 尾根上の縦走路をノンビリ辿るとすぐ「別所奥山」のピークです。 ここからの眺望は申し分なく、これから辿るコースに連なる峰々を一望のもとに納めることができます。
11:20 すぐの山頂に設置された電波反射板が少し視界を遮りますが、手前の露岩からの眺望はほとんど気にならないほどの絶景が拡がっています。
11:23 少し下って目の前に塞がるコブを登ります。 ルートはルンゼ状の露岩帯を辿りますが背の高い木は育つことが出来ないようで疎らな灌木を縫って続いています。
11:34 振り返りますと、先程通った「別所奥山」の電波反射板から続く稜線がクッキリ見えますので、ここまで歩いてきた足跡をじっくり見極めることが出来ます。
11:35 15分程で「別所奥山」と「鷹ノ巣山」の間にあるコブのピークに着きました。 手許の案内書の通り、低い山の連なりですがさすが人気のある岩山だけあってやや急なアップダウンの連続は登りごたえがあります。
11:39 - 11:44 少し下ったコルから見ますと、すぐ目の前に「鷹ノ巣山」の岩肌が手招きしているように見下ろしています。 3分も岩尾根を登りますと、先程の展望台から美しい双耳峰に見えていた「鷹ノ巣山(250m)」ピークに到着します。
11:47 一旦小さく下って東峰との釣り尾根から振り返りますと相変わらず電波反射板の建つ「別所奥山」までの稜線が美しいアップダウンを見せてくれます。 このあたりからは姫路の街並みや姫路城が望めるらしいのですが今日はあいにく靄っていますので確認することが出来ません。
11:49 展望を楽しみながら2〜3分で「鹿嶋山(別名:鷹ノ巣山東峰)」のやや平坦な山頂に着きますと、先行のメンバーがコースを占有して昼食の真っ最中です。 我々も少しは空腹を憶えているのですが予定通り「高御位山」で摂ることにしていますので、横を通らせて貰います。
11:50 山頂には四等三角点(点名:地徳 標高:264.18m)が埋められていますのでソッと踏みます。 それにしても赤いペンキで無惨な姿に汚されていますが、道の真ん中にあるので躓かないようにわざと赤い色をつけられたものかも知れません。
11:52 少し東側には右への分岐がありますが、これは“馬の背登山口”へのルートですので今は直進します。
11:57 少し高度が下がるところで左への分岐が現れます。 左へのルートが“桶居山”を経て“播磨アルプス全山縦走路”となっていますがここでは右の「高御位山」方面へ向かいます。
11:58 このあたりも大きな岩盤の上に付けられたルートですが、滑りにくい岩ですのでユックリ景観を楽しみながら下ります。
12:16 東峰から見えていたコブを乗り越えますと再び右への分岐が現れますが、手許の案内書では“市ノ池公園”へ下るルートとなっています。 勿論ここでも右へのルートを見送って直進します。
12:18 やがて眺望の少し効きにくい「長尾奥山」の雑木帯に入りますが、ナ、ナント こんな時期に!山ツツジが美しい花を付けています。 あたりを見渡しますとそこら中にチラホラと山ツツジが咲いているのに驚かされます。
12:24 また見晴らしが利くようになってきますといよいよ目の前に「高御位山」が迫ってきます。 まず手前にあるコブ尾根に取り付いて最後の露岩帯を辿ります。
12:37 岩稜の上部から振り返りますと、スラブ状の「百間岩」や「別所奥山」と「鷹ノ巣山」の一部がクッキリ見えます。
12:39 岩混じりの灌木帯を抜けますと「鹿嶋山(別名:鷹ノ巣山東峰)」から凡そ50分で「高御位山」の山頂部に到着します。
12:48 - 13:42 行く手正面には写真等で何度も見たことのある「高御位山(304.2m)」のピークが目に飛び込みます。 予定通りこの岩峰からの展望をおかずに昼食タイムを摂るため、適当な岩場に陣取ります。
※岩峰のすぐ下には「高御位神社奥宮」が建てられています。
※我々の昼食が終わるのを待ちかねたように15人程度のパーティが岩場に座り始めましたので、絶好の展望場所を明け渡します。
← 左の画像が岩峰横に建つ「高御位神社奥宮」です。
※奥宮の横にひっそりと三等三角点(点名:高御位 標高:299.78m)が埋められています。
※南側が切れ落ちた山頂部に、大正10年に始めて関西でグライダーによる飛行に成功した渡辺信二氏の偉業を称えた“飛翔の碑”が建てられています。
13:42 下山はその“飛翔の碑”の左横に続く階段道を下るところからスタートです。
13:43 50m程下ればすぐドーム状の一枚岩の上に出ますので、道標に誘導されて「北山」方面を目指します。
13:45 広い岩盤を下る途中、左手にはこれから辿る「小高御位山」〜「中塚山」〜「北山奥山」と続く稜線を見渡すことが出来ます。
13:46 岩盤を降りきった鞍部から振り返りますと、西欧の城塞を連想させるような「高御位山」山頂の岩峰と、今下ってきた岩盤の尾根道を見ることが出来ます。
13:58 稜線を道なりに10分程進みますとT字路に突き当たりますが、左へのルートは「成井」集落に続く道ですのでここでは右の「北山奥山」方面に採ります。
14:04 5分も歩きますと広い岩盤のピーク「小高御位山(170m)」に着きます。 ここからも鉄塔越し正面に見える「中塚山」を始め広範囲な眺望を楽しむことが出来ます。
14:05 鉄塔の横を通り過ぎますと左に「志方町西山」方面へのルートを見送ります。
14:16 さらに10分程進みますと右に「長尾」へのルートを見送ります。
14:24 なおも道なりに10分近く歩きますと「中塚山(160m)」に辿り着きます。 ここから振り返りますと大らかな「高御位山」を背景にして岩だらけの「小高御位山」がドッシリとした姿を見せてくれます。
14:27 ※少し「北山奥山」方向に辿った尾根から「高御位山」山頂の岩峰をズームアップして見ました。(気になったブレも何とか最小限に抑えることが出来たようです。 f^^;)
※今日の全ルートをパノラマにまとめてみました。
14:40 最後のピーク「北山奥山」まで辿り着きいよいよコースの終盤になりました。 送電鉄塔(#24)の建つ「北山奥山」の山頂から右に「北山」方面へのルートと別れて「辻集落」方面に向かいます。
14:50 メンバーがカメラの電池を交換するためほんの束の間の休憩を挟みます。
14:59 「辻集落」方向にも小さなコブ山を越える必要がありそうです。 予定時間よりやや遅れ気味ですがそれでもノンビリ展望を楽しみながら最後の行程に入ります。
15:08 前方に見えていた小高いコブに着きますと珍しい立て札が目に付きました。

※明石と姫路の中間に位置するこの場所に“米相場中継所”が建っていたとの説明が書かれています。

15:15 5分少々で“太閤岩”と呼ばれる見晴らしの良い岩場に着きます。 手作りの案内板には、秀吉が志方城攻めに際して見晴らしの良いこの位置に本陣を構えたとの説明が書かれています。
15:28 相変わらず快適な道を東に辿りますと眼下に“辻”の集落が見渡せる尾根の端に到着しました。 ここからは自然林の中の急なジグザグ道を下ります。
15:30 暫く下りますと幾分勾配はなだらかになりますが、背丈より高い雑木に視界は全く利きません。
15:35 最後の急坂を下りますと突然目の前が開けて辻集落の舗装道路に飛び出します。
15:54 ここを右に折れて真っ直ぐ南へ向かいますとやがて国道2号との交差点に着きますので、左折して“JR宝殿”駅を目指します。
16:06 10分ほど歩きますとやがて宝殿駅が見えてきます。
16:11 辻集落の舗装道路から35分程で今回のゴール「JR宝殿駅」に到着しました。
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