音羽山観音寺 〜 音羽三山(904.0m) 〜 大峠
コース概念図 コース断面図
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2004年10月16日 (土曜日)快晴 メンバー:3名
歩行距離 8.6q/歩行時間 4時間22分 (休憩時間 1時間15分) 所要時間 5時間37分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:32 計画では桜井駅を9時5分発のバスの乗る事になっていたのですが、メンバーの一人が電車に乗り遅れたため予定のバスに乗ることが出来ませんでしたので下居(おりい)までタクシー利用になってしまいました。 そのお陰で予定より10分程の遅れでのスタートになります。
09:34 バス停から50m程南にある“音羽山観音寺(善法寺)”への看板と石標に従って“寺川”に架かる橋を渡ります。

※地形図や手元の案内書では“寺川”となっていますが、橋のたもとに建てられた標識には“滝谷川”と書かれています。 はて?正しいのはどちら・・・・

09:36 橋を渡るとすぐに分岐がありますので、道標に従って右へ進みます。
09:46 3m幅の舗装された道を辿りますが、やや急な勾配ですのでペースを保ってノンビリと両側の樹林を眺めながら歩きます。
09:53 スタートして20分。 急坂のコンクリート道が左に登って行きますが、これが「音羽山観音寺(善法寺)」への登り口ですのでここから丁石道を辿ります。 また右への道は大きく右に捲いて百市(もものいち)の集落へ続きます。
09:55 急なコンクリート道を登り始めますと、今まですぐ右横に流れていた谷川のせせらぎの音が少しずつ右下に離れてゆきます。
09:56 すぐ“ようこそ観音寺へ⇒”の標識が現れ、左脇の丁石とお地蔵様が出迎えてくれます。
10:03 コンクリート道が途切れ、柔らかな木漏れ日が少し霞んだ樹林を斜めに射し込む中、グングン高度を上げて進みます。
10:04 少し勾配が緩やかになる頃、再び道の左に現れるお地蔵様が迎えてくれます。
10:05 少し進み昔の城郭跡のような石積みが現れますと道は少しの間コンクリートに変わり、鋭角的に左へ折れます。
10:06 やがて右手に祓堂が現れます。 足下には“もう半分まで来ました”と書かれた案内板が建てられています。
10:16 更に10分程急勾配の砂利道を登り続けますと小さな石の橋が現れます。 足下に小さく“無常橋”と書かれた案内板を見やりながら大きく右へ回り込んで相変わらずの急坂を辿ります。
10:24 急坂に取り付いて30分程で音羽山観音寺(善法寺)境内への石段に到着します。 石段の中間には石塔がひっそりと佇んでいます。
10:25 涼しい樹林の登りでしたので夏場のように汗をしたたらせることもなく最初の休憩ポイント観音寺(善法寺)境内に登り着きます。
10:26 - 10:39 手入れの行き届いた静かな境内をユックリ眺めながら少し足を休めます。
※境内の正面にドッシリと善法寺本堂があり、左手には鐘楼が、本堂の右横には神社風の観音堂?が、それらを取り囲むようにカエデの古木や樹齢500年といわれる奈良県指定天然記念物のお葉付きイチョウが境内を見下ろしています。
10:40 休憩タイムが終わりますと、お葉付きイチョウの案内板を右手に見て行場がある護摩堂の裏から谷筋を伝う山道に入ります。
10:42 暫くはよく踏まれた明るい樹林帯の中の緩やかな登りを進みます。
10:50 やがて倒木が目立ってきますと谷筋の小さな水の涸れた沢を歩くようになり、泥濘や小石の散らばる歩きにくい急坂を登ります。
11:14 道が山腹を絡んで音羽山北側の尾根筋に出ますと右にカーブするところで分岐が現れます。 足下の小さな道標に従って右(南方向)の支稜を小さくアップダウンしながら音羽山山頂目指して進みます。
11:17 前方の木立の隙間から青空が見えるようになりますと、先程まで上の方に見え隠れしていた山頂部がほとんど水平方向に見えてきます。
11:30 - 11:35 突然一面のクマザサが切れて人工林に囲まれた見通しのない広場に出ます。 ここが最初のピーク「音羽山(851.7m)」山頂です。

※ここには無惨に角が削り取られた三等三角点(点名:音羽 標高:851.66m)らしい柱状御影石が遠慮がちに埋められています。

11:38 まだ昼食タイムには少し早いので足を休めた後は次のポイント「経ヶ塚山」へ向かいます。 コースは一旦来た道を5〜6m戻って左へ、明るい樹林の稜線を最初は緩やかに下ってゆきます。
11:54 2回程大きく下りますとやがて急峻な登り返しが待ち受けています。
11:56 - 12:37 音羽山をスタートして20分、左に大宇陀への道を分けて大きく右に急坂を登り詰めれば石灯籠の立つ「経ヶ塚山(889m)」(別名:国見岳)山頂に着きます。 山頂では途中で我々を追い抜いていったパーティーが既に弁当を広げていますので、我々も予定通りここで昼食休憩を摂ります。
※手元の案内書には“昔は大展望に恵まれた山頂”と紹介されていますが、樹木が大きく育った現在では木立の隙間からほんの少し望める程度しか視界には恵まれませんが、“竜門山塊で唯一の自然林に覆われた静かな山頂”とも紹介されています。
12:38 食後のスタートは樹林に覆われた経ヶ塚山の南尾根を下りますが、こちらも急峻な坂を2〜3回下ることになりますので足下には充分注意して歩きます。
12:44 グングン急坂を下りますとやがて前方に「熊ヶ岳」の尖った頂が聳えて見えます。
13:02 更に鞍部まで下ってから先程見えていた尖峰目指して登り返します。 道は良く歩かれているようでいつも悩まされる蜘蛛の巣が顔や衣服にかかることはありませんので、静かな樹林歩きを楽しみながら今回の最高峰を目指します。
13:15 - 13:24 食後のスタートから30分少々でクマザサの50cm幅の道を抜けて「熊ヶ岳(904m)」山頂に到着です。
13:27 最高峰も樹林に遮られてほとんど視界が開けませんので足を休めてすぐに下山を開始します。
13:44 途中の稜線から初めて西側の展望が大きく開けて、大和三山や談山神社がウッスラと霞んで見渡すことが出来ます。
13:47 稜線を辿って2度程のアップダウンを繰り返しますと近鉄の“大峠無線反射搭”が立つ「859m峰」に着きます。 ここにも四等三角点(点名:熊ヶ岳 標高:859.01m)が埋められていますが、ほとんど無傷の状態ですので刻印された文字までハッキリ読みとることが出来ます。
13:48 すぐ傍の金網には三角点標版がかけられていますが、パッと見ると山頂を現す山名版と見間違いそうですのでもう少し配慮があればよかったかな?と思ってしまいます。
13:57 ここからはひたすら急勾配の山道を下ります。 時々現れる伐採跡からは正面(南方向)にドッシリと風格のある“竜門ヶ岳”を展望しながら大峠のある鞍部へと急峻な山道を降って行きます。
13:59 - 14:01 下り着いた正面にはお地蔵様が安置された祠と“女坂伝承地”の石碑が立っています。 この「大峠」から直進的に進めば“竜門ヶ岳”への縦走路で、左へ取れば“宮奥ダム”へ、そして鋭角的に右へ下れば今回のゴール地点不動滝バス停へと続いています。
14:02 不動滝への下りも結構急坂を下ることになりますが、樹林帯を縫うように進みますとやがてコンクリート舗装された林道に変わります。
14:24 大峠から20分程で右手に広い整備中?の自動車道を見かけますが、工事標識には数年前の年月が書かれていますのでこの道路も途中で工事が取りやめとなった無駄な道路なのでしょうか?
14:30 - 14:35 さらに5分程で「針道(はりみち)集落」に着きますので、バスの発車時刻に併せて最後の休憩を摂りながら長閑な田園風景を楽しみます。
15:00 ユックリと西方向に進んで行きますと右手に10m程の滝が大きな音を立てて岩壁を流れ落ちている地点に着きます。 この滝が“多武峰名所 不動延命の滝”ですが少し迫力には欠けるようです。
15:03 数m離れた所には“破不動尊”が祀られていて、線香や花を手にしてお参りする地元のお年寄りが目に付きます。
15:11 ノンビリ時間をつぶしながら県道37号までの50m程を歩けば、今回のゴール不動滝バス停に到着します。
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