白石谷 〜 六甲最高峰(931m) 〜 住吉川左岸道
コース概念図 コース断面図
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2004年09月03日 (金曜日)曇り後晴れ メンバー:単独
歩行距離 15.1q/歩行時間 5時間31分 (休憩時間 0時間41分) 所要時間 6時間12分
10:00 予定通り10時前に特急バスが有馬温泉駅に到着しましたので、準備を整えて薄曇りの空模様を確かめながらのスタートです。 10:01 温泉街のメインストリートを“金の湯”の前まで進み、ここを右に折れて“ロープウェイ有馬”駅を目指します。 10:12 “月光園”を通り過ぎて2分程で右手に道標が現れますので、左へ登るやや細い急な道(ロープウェイ駅への近道)に入ります。 10:13 やがて山手を走る車道に出ますので道なりに右へ辿り、右手の“ロープウェイ有馬”駅前を通り過ごします。 10:14 すぐ左に“紅葉谷コース”への分岐が現れますが、道標はありません。 手元の地図でコースを確認して左への道を緩やかに登ります。 10:18 道は広く舗装されていないだけに、足の裏で快適な感触を味わいながら緩やかに登ってゆきます。 10:31 大谷(おおたに)川に渡された板組の橋を過ぎますとやがて左に道標が現れ、右に“湯槽谷峠”へのコースが別れますが今回はこの分岐を左へ採り“紅葉谷”を目指します。 10:32 すぐ現れる小川を丸木の木橋で渡り山裾に沿って左へカーブします。 10:33 道は木立の中のやや急な階段登りに変わります。 10:42 階段を上りきると少し広い平坦な場所に出ます。
紅葉谷のせせらぎが砂地の真ん中を横切っていますのでここで流れの右側(左岸)に沿って上流に向かいます。 10:43 左へ緩くカーブして沢(このときは水涸れ)を渡ります。 10:44 枝尾根を回り込んで進みますと紅葉谷と白石谷の出合(紅葉谷出合)に着きます。
真っ直ぐ登る階段道は「紅葉谷コース」ですが、道標から左下へ延びる細い山道に入ります。 ここが「白石谷コース」への取り付きになります。 10:45 すぐ白石谷の沢に着きますので飛び石づたいに対岸(右岸)へ渡ります。 10:50 岩肌を登ってすぐ右手に見える“白石第3砂防堰堤”を越えたところで再度流れに沿って砂地を辿ります。 10:52 緩く左へカーブすれば落差3段15mの階段状の滝「白石滝」に到着します。

※“有馬48滝”と総称される滝を構成する一部がこの「白石谷」の滝で、コース案内図が“兵庫登山会”の手で設置されています。 案内板の左手奥には緩い傾斜を「白石滝」が静かに流れ落ちています。 10:53 この滝は右手(左岸)の岩尾根をロープに沿ってよじ登ります。 10:58 上がりきった細い急斜面の道を進みますと、尾根に登るルート(?)との分岐が現れますが沢に平行な左のルートを採ります。 11:00 すぐに“白石第4砂防堰堤”の上に出ますので、堰堤に沿って谷筋へ降ります。 11:02 鬱蒼とした下草の中に付けられたトレースとテープに従って沢筋を上流に進みます。 11:03 先日の台風の影響でしょうか? 荒れて歩きづらい灌木帯をかき分けながらテープを頼りに少しでも通りやすい所を探して進みます。 11:08 やがて雑木が途切れると沢音に癒して貰いながら右岸沿いのルートをノンビリ進んで行きます。 11:16 10分近く歩くと、両岸の傾斜も急になってきて徐々にゴルジュの形態をなしてきます。
さらに谷幅も狭まってくる辺りが白石谷の核心部で、谷が二股に別れますが左の本谷に2段15mと言われる「白竜(はくりゅう)滝」が現れます。 11:17 ここは一旦右俣のガレ道を数メートル登ります。 11:20 やがて左手の崩壊したガレ場にロープが目に付きますのでここからガレの上部までよじ登ります。 11:22 ガレ場の上には山道が付けられていますがすぐ先で道が崩落している所がありますので足下に注意しながら通ります。 11:29 2〜3分も歩けば沢に降りられる場所がありますので、ここからは沢の岩伝いに詰めて行きますと小さな滝に続いて2段7mの「大安相(だいあんそう)滝」が見えてきます。

※沢歩きが苦手ならすぐ上に巻き道がはあります 11:33 下部の滝は向かって右側の階段状の岩を登ってクリアしますが、上部の滝は左の岩壁に付けられたロープを頼りに乗り越えます。 11:36 さらに足下のゴロゴロした石に注意して遡りますと谷の中央部に大きな岩が横たわっているところに着きますが、ここでも谷が二股に別れています。 11:37 右手の谷に砂防堰堤が聳えるように見えます。 手元の案内書によればこの上流に「小安相(しょうあんそう)滝」があるようですが、今回はパスして左の本谷を詰めます。 11:43 本谷にもすぐ“白石第5砂防堰堤”が行く手を阻みますが、右手(左岸)から捲道伝いで登って堰堤を越えれば広い砂地が拡がります。
さらに目前には次の(白石第6?)砂防堰堤が行く手に立ち塞がります。 11:47 この堰堤は右手に付けられた約60p間隔のクサビ梯子をよじ登り、10数メ−トルもある巨大な人工の障壁を乗り越えて上流側も同じようにクサビの梯子を伝って谷まで下り返します。 11:51 ものの50mも進まないうちに更に次の(白石第7?)砂防堰堤が立ち塞がります。 11:52 この堰堤はそれ程高くないのですがここでも左のクサビ梯子をよじ登って谷筋まで下り直します。 11:58 - 12:19 しかし更に最後の要塞(白石第8砂防堰堤?)がすぐ先で待ちかまえています。 六甲と砂防堰堤の組み合わせは今や常識になってしまったのでしょうか? どうしても必要であれば仕方がないのですが複雑な事は考えないこととします。

※折角の自然浴も人工浴になってしまいそうですが、時間的にも昼食時間ですので上下を砂防堰堤に挟まれたところで大きな石に腰掛けてお楽しみタイムとします。 12:22 食後のスタートはこの谷で最後の(白石第8?)砂防堰堤の左側(右岸)の比較的緩やかな斜面を登って乗り越え、相変わらず谷筋の道を上流へ詰めて行きます。 12:23 やがてコースは樹林帯を縫うように50p幅の細い踏み跡を辿って進みますが、左上の山肌には“魚屋(ととや)道”が通っていますので楽しそうに話しながら歩く声も聞こえてきます。 12:37 この道も先の台風が爪痕を残して行ったのでしょう、倒木や吹き千切られた小枝がそこら中に散見されます。 12:43 下草でコースがわかりにくくなってきますが足下に気を付けながら谷筋に沿って進みますと、切り開かれた小広い台地に飛び出します。
白石谷の終点“吉高(よしたか)神社”に到着です。 ※左の画像が“吉高神社”の全景で、今は鳥居と小さな祠がひっそりと祀られているだけで、本殿などの建物は面影もありません。 12:44 左へ続く石段をユックリ上がります。 12:45 正面に一軒茶屋と有馬を結ぶ“魚屋道”が通っていますので、階段を上がったところでこの道に飛び出します。 12:46 右へ緩やかに登る石畳の道を進みます。 12:49 2〜3分も歩きますと山頂部を走る車道に出ます。 道の向かい側には“一軒茶屋”があり、多くのハイカー達がくつろいでいます。 12:52 ここからは一旦最高峰をピストンしますので右のコンクリート舗装された坂道を大きく捲いて登ります。 12:55 大きく右にカーブするところで左に“凌雲台”方面への細い道が別れますが、今はコンクリートの道を忠実に辿ります。 12:58 - 13:13 コンクリート道をU字状に曲がりきったところで「六甲最高峰(931.1m)」に着きますので、360度の展望を楽しみます。 ※山頂には「一等三角点」が埋められていますが、全体が地中に埋まっていますので頭の一部しか見ることは出来ません。 13:18 - 13:23 足を返して先程の車道を横切り「一軒茶屋」に立ち寄って冷たい生ビールでほてった体を内側から冷やします。 13:24 ご機嫌な気分から下山モードに切り替えて、一軒茶屋の南に続く魚屋道を住吉川目指して下り始めます。 13:25 すぐ階段が現れますがまだ暫くは平坦な道も入り交じって緩やかに降って行きます。 13:51 “七曲がり”の急階段を下りますが、昔からよく歩かれた道だけに登ってくる何組かのパーティとすれ違いながら急坂を下ります。 13:53 下り初めて30分程で“七曲がり”の下に着き住吉川を飛び石伝いで左岸に渡ります。 13:55 一旦住吉川から少し離れたところで“土樋割(どびわり)峠”からのコースを併せて右手に進みます。 13:57 階段道を少し下ると道が2分します。 いずれ合流しますが今は右への急階段を下ります。 14:00 石の階段を50段程下りますと右手に「本庄橋跡」が案内板とともに目に飛び込んできます。 14:00 今は石の橋はありませんが板組の橋で対岸(右岸)に渡ります。 14:03 渡った所に分岐があって、右へは“森林管理歩道”が登り気味に別れますが、今は沢に沿って左の石混じりの道を下りますとすぐ先程階段の上で別れた道が左から合流してきます。 14:05 すぐのところで沢を右岸に渡りますが、すぐまた左岸に渡り返します。 14:07 その後少し沢から離れて“雨ケ峠”方向へ道は登って行きます。 14:08 勾配もきつくなり岩混じりの階段道をドンドン登りますので、疲れた足にはけっこう辛い登りとなります。 14:12 沢を離れて5分少々で“雨ケ峠”との分岐が現れますので右の階段道を採って、吉高神社から続いた魚屋道と別れることになります。 14:20 階段を越えると快適な山道が緩やかに山肌を捲いて降って行きます。 少し進んだところで再び“雨ケ峠”への道を左に分けます。 14:32 右下に住吉川の瀬音を聞きながら中腹の道を緩くアップダウンして降って行きます。 14:40 やがて住吉川の左岸を流れに沿って下流方向へ辿りますがまもなく道標が右岸へ渡るように導いてくれますので、飛び石を利用して沢を渡ります。 渡ったところで本庄橋跡付近で分岐した“森林管理歩道”が合流してきます。 14:43 ここからは少し足下の荒れた右岸の道を辿ることになります。 14:50 数分歩きますと“西滝ケ谷出合”につきますので、足下に注意して左に続く細い道を進みます。 14:52 ほんの少しで広いテーブル状の岩が現れますのでここで左岸に渡ります。 14:54 少し足場の悪い岩伝いに左の高台に上がります。 14:55 ここで左からの階段道が合流してきますので、右のなだらかな道を進みます。
※手元のガイドブックにはこの分岐が案内されていませんがたぶん打越峠からの道ではないでしょうか 14:59 5分程で今度は明確に左から“打越峠・黒五谷”からのコースが合流してきます。 15:00 そして右手からは“住吉川右岸道”が合流します。 15:03 やがて“熊野古道”を連想させるように樹間を縫って趣のある石畳の道が現れます。 15:05 石畳が途切れると左の道端に冷たい水が流れ出る“水場”に到着します。 15:06 すぐ右手には自然に堰き止められて(?)出来た小さな池が静かに横たわっています。 15:09 湿原に渡された木道を渡りますが、この辺りは“五助ダム”の上部に含まれているのでしょうか? 広々とした山裾の道を辿ります。 15:16 15分程ノンビリと住吉川に沿って下りますと右手から“石切道”が、また左からは“打越峠・横池・八幡谷”からの道が合流してきます。 左後方には“五助ダム”のコンクリート堰堤を見ることが出来ます。 15:25 更に10分で左下へ“住吉道”が別れますのでこの石段を下ります。 またこのまま真っ直ぐ進みますと“住吉台団地”へ通じています。 15:26 石段は灌木の繁る中を緩やかに住吉川の流れる左方向に降って行きます。 15:31 石段が途切れ、長閑な50p幅の小道をノンビリ歩いて行きますと行く手に民家が見えてきます。 15:32 民家のすぐ傍に近づくとアスファルト舗装された道路に降り立ちます。 15:47 ここからは否応なく舗装道路を歩くことになりますのでノンビリした雰囲気は無くなって聞き慣れた騒音や車の排気ガスを浴びながら“白鳥美術館”前を左に折れてあくまでも住吉川沿いを歩きます。 16:12 ビル越しに時々見える六甲の山並みを振り返りながら今回のゴール「御影」駅に無事到着です。 ページの先頭へ