九度山 〜 高野山町石道(Ca.650m) 〜 上古沢
コース概念図 真田庵 慈尊院 展望台 雨引山分岐 一里石(144町石) 六本杉峠 丹生都比売神社 二つ鳥居 古峠 上古沢駅 コース断面図
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2004年08月18日 (水曜日)晴れ メンバー:5名
歩行距離 13.7q/歩行時間 4時間23分 (休憩時間 2時間11分) 所要時間 6時間34分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:28 せっかく10時前に南海高野線・九度山駅に着いたのに事前の調査不足のため駅前で弁当や飲料を調達しようとしたところ、駅前にコンビニはなく1q近くも“学文路”駅側に戻らなければならないのです。 その間同行メンバーには待機をお願いして急ぎ足で往復しますが、結局“九度山”駅を30分遅れてのスタートとなってしまいました。
10:35 駅前の緩やかなコンクリート舗道を下って信号のある交差点を越え、“真田橋”と“永代橋”を渡り県道4号を道なりに進みますが、昨日の天気予報では降水確率50%だったのに朝起きてみると「今日は一日晴でしょう」と予報も変わった事で、猛烈に蒸し暑いカンカン照りの下今日もバテバテ歩きとなることを覚悟して歩を進めます。
10:36 やがて右手のガソリンスタンドを過ぎると“真田庵”への看板が現れますのでここで右に折れます。
10:37 - 10:40 ものの10数メートル進むと真田庵に着きます。
10:41 一巡り拝観を済ませると“六文銭”の家紋が施された門を潜って真田庵を辞し、先程の県道4号を再び西に向かいます。
10:45 やがて左に“丹生橋”が見えてきますのでこの橋を渡り、“慈尊院”への案内道標に従って県道13号を更に西方向へ向かいます。
10:59 県道13号を15分も歩くと右手に←慈尊院の案内標識が現れますので左折します。
11:00 すぐ現れる石畳の道を真っ直ぐ進むと正面に慈尊院の山門が見えてきます。
11:03 山門の左には“世界遺産慈尊院”、右には“女人高野 別格本山・慈尊院”と書かれた大きい立て看板がかけられています。
11:04 - 11:11 慈尊院の境内に入ると正面には丹生官省符(にゅうかんしょうふ)神社へ続く石の階段が目に飛び込んできますが、まずは休憩を兼ねて慈尊院をユックリ拝観します。
11:11 丹生官省符神社へ向かう階段途中にある鳥居の傍に3メートル程の五輪搭形の“町石(ちょういし)道”の起点(180町石)がひっそりと立っています。
ここが高野山町石道のスタート地点です。
11:13 - 11:18 石段を登りきった所に丹生官省符神社がありますので、もう少しノンビリしてから境内を辞して“町石道”を辿り179町石を左に確かめて歩きます。
11:19 世界遺産に登録されたことで道は大変よく整備されているのですが、スタートからずっと続く舗装道路と高温多湿に早くも給水の頻度が上がります。
11:26 緩やかな上り坂を少し進むとY字路が現れますが、ここには道標がありませんので状況から推察して左への少し急な坂道が“町石道”だと判断して左の坂道を登ります。
11:29 すぐ現れる新池大橋を広い車道が通っていますが、“町石道”はこの車道を横切ってなおも南方向へ登ります。 この橋の手前に173町石が立てられています。
11:31 相変わらず明るい樹林を縫って続く尾根の中腹を捲いて舗装路が緩やかに登ってゆきます。
11:49 急勾配の坂道がUターン気味に大きく右に回り込むと、右下には先程登ってきたコースや九度山の町並みが箱庭のように見おろすことが出来ます。 さらに遠くの山並みには山容に特長のある円錐形の尖峰を持つ高見山のドッシリとした姿を見る事が出来ます。
11:55 - 13:12 166町石をやり過ごすと分岐が現れます。 “町石道”コースは左へ登るのですが一旦右にある展望台に立ち寄って昼食タイムとします。
13:11 食後のスタートは先程の分岐まで戻り、改めて右へ曲がり柿畑の中に続く急な勾配を辿ります。
13:18 7〜8分登ったところで舗装された農道を横切るとすぐ162町石が左に見えてきます。
13:24 雨引山の北に延びる稜線を辿ると分岐が現れますので、道標に従って左への急坂道を採ります。
13:39 中腹道を捲くように進むとやっと舗装道路が途切れて、待望の地道に変わります。
13:40 やがて左手に154町石をやり過ごすとすぐに雨引山への分岐が左に分かれます。
14:01 なおも20分程登り続けて150町石を左に見送ると、なだらかな樹林帯を進むようになります。 平坦な道を進むと左脇に小さなお地蔵様がひっそりと佇んで我々を見送ってくれます。
14:05 快適な樹林の中をノンビリ歩いてゆくと木立を透かして右手に次の町石が見えてきます。
14:06 町石は2本立てられていて手前の石塔が一里石、すぐ隣の石塔は144町石と表示されています。

町石のスタート地点、慈尊院の180町石からここ(144町石)まで36町と言うことですので一里(=約4q)の行程と言うことになります。

14:19 暫くは平坦な道が続きますが、やがて137町石を過ぎると少し勾配が増してきて置き石で作られた階段道に変わります。
14:20 - 14:30 階段道を登るとすぐに六本杉峠に到着します。 ここには136町石がありますが休憩を挟んだ後は町石道に一旦別れを告げ、丹生都比売(にゅうつひめ)神社に立ち寄るため天野の里への道を右に下ります。
14:36 道はハッキリしていますが町石道と比べるとU字形に抉れていたり、倒木が目立つなど大分ワイルドさが目立ちます。
14:47 下り初めて15分程で県道109号に合流しますが、少し手前を左に入ったところに“貧女お照の墓”がひっそりと祀られています。 合流点から少し行ったところで丹生都比売(にゅうつひめ)神社への分岐が現れますのでここを左に進みます。
14:51 - 15:18 赤い鳥居を潜り赤い橋を渡ると国の重要文化財がある丹生都比売神社の境内に入るのでゆっくりと拝観します。

相変わらずの蒸し暑さですっかり軽くなった飲料水容器を休憩所の自動販売機で補給します。

折角の機会ですので重要文化財の“楼門”と“本殿”をじっくり拝観させて貰います。
15:19 神社を辞して“近畿自然歩道”の道標に従って“八町坂”から“二つ鳥居”を目指します。
15:26 数分で八町坂への分岐に着きますので左に折れて東方向への道を辿ります。
15:38 こちらの道もよく整備された広い道で迷う心配もありませんので、景色を楽しみながら八町坂の急坂を登りますがここでも汗がドンドン噴き出してきます。
15:41 2〜3分で金剛童子杖の跡と表示された案内板が現れますが、いくら付近を探してもどれが杖の跡なのか判らないまま諦めて先へ進みます。
15:47 - 15:50 急坂を上り詰めると左手の木立の間から石の鳥居が二つ並んで見えてきます。 ここが二つ鳥居で今回のコースでは最高地点に当たります。 ここで再び“町石道”に合流しますので早速120町石が目に飛び込んできます。
16:07 ここからは町石道を戻る形でU字形に抉れた道を暫く進みます。
16:12 すぐに平坦な尾根道に変わりますので5分程景色を見ながら歩くと124町石のある古峠に到着します。
16:19 今回の“町石道”巡り予定はここまでですので、再び“町石道”と別れて上古沢駅を目指して少し荒れた植林帯を下ります。
16:31 左手の小屋を過ぎた辺りから少し荒れた地道から岩肌の露出した滑りやすい急な坂道に変わります。
16:32 やがて道はコンクリート舗装に変わり、柿畑の間の急坂を下る事になります。
16:34 すぐに山道がX字形に交差してきますが、道標に従って左の下古沢駅への分岐を見送り右の上古沢駅方面に進みます。
16:37 さらに勾配はきつくなります。 セメント舗装ですので滑る心配はありませんが、ただこれを登るとなると相当な厳しさを覚悟する必要がありそうです。
16:48 グングン高度を下げてゆくと谷筋の上古沢集落を挟んだ正面の向かい側には、今回のゴール上古沢駅が見えてきます。
16:54 なおも急なコンクリート道を下ると国道370号に降り立ちますので自動車に注意して斜め前方向に横断します。
16:56 国道を越えて更に急坂を下ると不動谷川の左岸に着きます。
16:56 川に架かる上古沢大橋を右岸に渡ると、見上げる程の上古沢駅までいよいよ最後の急坂登りが待っています。
16:59 今日最後で最大の急坂(と感じる程の)に取り付き、50m程上のゴールに向かって歩きながら「地元のお年寄りにとっては大変な所に付けられた駅だろうな」と一瞬考えてしまいます。
17:02 先程の上古沢大橋を遙か下に見下ろす程高く急な山肌に付けられた駅舎を再認識して、今回のゴール上古沢駅に予想していた通り(?)バテバテ状態で到着です。
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