御上神社 〜 三上山(432m) 〜 妙光寺山磨崖仏
コース概念図 コース断面図
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2004年07月17日 (土曜日)晴れ メンバー:5名
歩行距離 7.3q/歩行時間 4時間13分 (休憩時間 1時間46分) 所要時間 5時間59分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:37 近江の名峰「三上山(432m)」を歩くため、JR野洲駅から徒歩で40分の距離を暑さバテ対策のためバスで稼いだお陰でクーラーの効いた涼しい時間(僅か6分間)を話に夢中になっていると「降りるんか?」との声に一瞬キョトン
運転手の突然の声で現実に戻り「あ、ハイ降りま〜す」

慌てて御上神社前バス停で降りますと正面にはこれから登る三上山の形の良い山容が迎えてくれます。

(10:38) 右手の方向には国宝の本殿がある御上神社が見えますので、ひとまず石の鳥居が建つ右手の森を目指します。
10:40 最高気温が33度と予想される中、10m程の石の鳥居を潜りひっそりとした森の中を辿ります。
10:42 明るい舗装道路をノンビリ歩きます。
10:45 T字路を左折してまずは国の重要文化財“楼門”に辿り着きます。
10:46 - 10:53 “楼門”を潜ると手前に“拝殿”があり、少し奥まった所に国宝の“本殿”がありますのでこの機会にユックリ拝観します。
一巡りした後は先程の“楼門”を潜り、今度は真っ直ぐ南に向かい“社務所”の横から正面の石鳥居を潜ります。
10:55 突き当たりにある駐車場を左折すると国道8号線に出ます。
11:02 さらに左折して“三上交差点”を目標に歩きます。
11:04 三上交差点を右に折れるとすぐ大きく道路が右に曲がる所に最初の道標があって“←三上山表登山道”を指示していますのでこれに従って左に折れます。
11:05 左折して20mも進めば再び道標が現れ、右手にある民家の横に付けられた石の階段に取り付きます。
11:06 ここが表登山道入口で1.5m幅の急な階段道が始まります。
11:06 階段を登り始めると正面右側に何やら曰くのありそうな自然石が立ち並んでいる横を左に曲がって行きますが、手元の案内資料には魚釣岩と案内されています。
11:12 暫くは整備された比較的急な石段で高度を稼ぎます。
11:17 やがて階段が終わると少し平坦な歩きやすい道に変わります。
11:18 すぐ右手から細い道が合流してきますが、これは“裏登山道”からの迂回コースです。
11:18 ここからは再び階段道を登ることになりますが、登り口の両側には一本足の石灯籠が建っていますので、“妙見堂跡”の境内に入ったことを教えてくれているようです。
11:20 広い階段道を2分程登ると朽ちかけた妙見宮の社殿が、広い草原の左手に見えてきます。
11:22 ここが“妙見堂跡”であることは一目瞭然で、道の両側には一本足の石灯籠が往時を偲ぶように数本建っています。
11:23 “妙見堂跡”の前を通り抜けるとY字型の分岐が現れます。 道標に従ってここは右の山道に入ります。
左への道は中段の道で“花緑公園コース”に繋がっています。
11:36 - 11:39 緩やかに続く快適な山道を10分少し辿って行きますとT字状の分岐にぶち当たります。 右へ20m程入ったところに露岩の飛び出した小さなピーク(“二越”?)がありますので、休憩を兼ねてピストンします。
※左の画像は“二越”のピークと露岩です。 “二越”の謂われが知りたくなりますがどこにも説明はないようですので諦めて今後のテーマとしておきます。
11:50 - 12:00 なおも続く緩やかな山道を10分近く歩きますとT字の分岐が現れます。 道標には直進すれば“割岩”、左すれば“三上山山頂”とありますが“割岩”で少しくつろぐこととしてここでは直進します。
分岐から少し急な岩肌を登りますとすぐ目の前に大きな岩が現れます。
大きな岩の前まで登りますと確かに岩が何らかの理由で割れた事が納得できます。 大人が一人横歩きで何とか通り抜けられる程の広さですので岩肌に固定されたクサリを頼りにメンバーの一人がリュックを外して通り抜けますが、割岩の全容を見てみたくて岩の上から見下ろしてみます。
12:00 “割岩”の上部で先程分岐したコースと合流します。 合流点にも道標があって“山頂まで残り200m”と案内されています。
12:02 ここからは急な岩場が続きますが手摺りも付けられていますので普通に登れば危険は全くありません。 左側は切り立った所もあって時折素晴らしい展望を提供してくれます。
12:06 僅か432mという低い山ですが、最後の登りは急坂の岩尾根をほとんど直線的に登りますのでドンドン高度を稼ぐことになります。
12:07 この急坂は山頂直下まで続きますが、苦しいハズの上り坂もヒンヤリとした風がやむことなく身体を撫でて行って呉れますので暑さがほとんど気にならず、快適に登ります。
12:08 山裾を見下ろしますと今朝立ち寄った“御上神社”をはじめ“琵琶湖”や背景の“比良連山”が少し霞んで見えます。
12:11 手摺りの付いた階段道が終わると露岩を縫うように付けられた急なコースを登ることになります。
12:15 この露岩帯を2〜3分登れば右手に広い岩盤の上に展望図などが備えられた“展望台”に登り着きます。 ここにも道標がありますがほとんど山頂ですので道標にも“展望台”と書かれているだけですが西に「鶏冠山」を含む「金勝アルプス」や「湖南アルプス」が広がっています。
また山頂側には“御上神社奥宮”が祀られていて
手前には背丈3m程の鳥居が建っていますので潜って奥宮の右手から祠の裏手に回ります。
12:40 - 13:33 11時過ぎに“登山口”をスタートして1時間30分。 案内資料などでは約40分と書かれたコースですが、色んな口実で休憩しながらユックリとしたペースで登ったため「三上山(432m)山頂」での昼食開始が大幅に遅れてしまいました。
13:34 山頂からは北東方向にある“希望ヶ丘方面”へのルートを採って緩やかな下りから午後のスタートですがコースはコチラもよく踏まれたしっかりした山道です。
13:36 コースのすぐ横に不思議な模様の岩が目にとまりシャッターを押してみます。
13:37 山頂から5分近く下ってきますと少し勾配が増してきます。
ただ、登るときの爽やかな風はなりを潜めてしまいましたので、蒸し暑さで汗がドンドン吹き出してきます。
13:38 勾配が急になる所でT字路に突き当たります。 地図にも案内資料にも分岐は書かれていないのですが、道標には“左:これより先通行止?”と書かれていますので右のルートを選びます。
13:41 分岐を降って行きますと暫くは中腹を緩やかに巻きながら階段道を歩くことになります。
13:42 巻き道から直線的に急坂下りに変わりますので滑らないよう足下に注意を払いながら下ります。
13:43 分岐でなくても直角に曲がっているコーナーに道標が立てられている箇所もあり、整備は大変行き届いているようで家族連れでも安心して歩けそうです。
13:48 さらに5分程巻き道を進んで行きますと直線的に下る道と交差します。 ここへは先程の“左:これより先通行止?”と案内されていた道が真っ直ぐ急な階段を下っていて、道標には直線的に下るコースを“健脚向き”と案内されていますので、腰が不調なメンバーの負担を小さくするため“一般向き”の巻き道を下ることにします。
13:54 “一般向き”コースは緩やかな分歩く距離は少し長くなりますが、特に急ぐ理由もありませんのでノンビリ下ります。
13:56 途中で“健脚向き”コースを横切る形で交差します。
13:58 さらにもう一度(合計2回)“健脚向き”コースを横切る形で交差します。
14:03 その後“健脚向き”コースと合流して50mも歩けば分岐に出ます。 この分岐は“妙見堂跡”の近くから山腹を巻く“中段の道”と交差しますので、ここを左へ折れて暫く50p幅の“中段の道”を北へ辿ります。
14:10 “中段の道”を5分少々歩いて行きますとT字路に着きますので右へのやや細い道を下ります。 ここが“北尾根縦走路”への分岐ですので、右手に“近江富士花緑公園”を見下ろしながら尾根道を進みます。
14:16 少し小高いピークからは左手に先程下ってきた「三上山」の美しい姿を間近に見上げる事が出来ます。 このピークが案内資料によると「城山」と案内されています。
14:19 道は50p幅の羊歯類が生い茂った細い土道ですが、少しザレた地層ですので急なアップダウンを通過するときには滑らないように細心の注意をします。
14:21 一旦少し急なザレ道を下り出すと道の両側に繁っていた羊歯類は姿を消して、灌木に混じって松が目立つようになります。
14:23 “境谷”と“花緑公園”を結ぶ道が交差するところが小さなコルになっています。 手持ちの資料では“東光寺越”と案内されていますので、ここはまだ直進します。
14:27 ここからは少し登り返しますが、相変わらずザレ道ですので取りあえず滑らないよう注意して歩きます。
14:32 5分程歩きますと右手から細い道が合流して来ます。 ここは“びわ峠”と案内されています。
道は50p幅の松林に囲まれたザレ道登りになり、半袖の腕にチクチクと松の葉が当たります。 蒸し暑さは相変わらずですので給水間隔がだんだん短くなってきます。
14:39 - 14:49 前方に少し変わった岩場が見えてきます。 資料では“古代峠”と案内されています。 そこまで登る前に給水を兼ねて中休止を挟んで少し汗を沈めます。
14:51 改めて“古代峠”に向けて細い山道を登ります。
14:51 やがて“古代峠”に着くと、そこには岩で蓋をされたような“石のトンネル”がありますので珍しいトンネルを潜り抜けます。
15:01 ここでも3本目のペットボトルから給水した後、一旦すぐ傍を通る遊歩道に出ます。
15:06 - 15:15 遊歩道を20m程北に向かったところに分岐と道標が現れますので、道標に従い“北尾根縦走路”に左折します。 道は依然としてザレたコースを進むことになりますが、やがて50p幅のヤセ尾根を歩きます。
15:19 右側には進入出来ないようにヒモで規制された小さなピークを左に曲がるところで分岐が現れます。 右への細い道が“北尾根縦走路”と資料には書かれていますので30p程の細い左の道を採ります。 コチラのコースは個人の土地で“松茸のシーズンには立ち入りを禁ず”と書かれた札が木の枝にかけられています。
15:35 左手に“出世不動明王”への道を分けるとすぐに次の分岐が現れます。 直進すると「妙光寺山」への分岐で右は「妙光寺山磨崖仏」への下りコースですので、ここは右折してブッシュ気味の細い山道を降ります。
15:37 暫くブッシュ帯を漕いで進むと少し広い道になりますが、人通りが少ないため顔や手に蜘蛛の巣がまとわりつきます。
15:43 - 15:57 5〜6分も下った頃、T字路に飛び出します。 左は“岩神”から“磨崖仏”へ続く道ですので一路左へ分岐します。
15:45 すぐ“岩神”に到着ですのでここから“磨崖仏”を往復する事にします。
15:48 平坦な道を70m程進んで行きますと“妙光寺山磨崖仏”に着き、説明板には作は鎌倉時代で珍しい事には沓を履いた立像であると言った内容の事が書かれています。
説明板のすぐ上の一枚岩に磨崖仏は掘られています。
15:58 再び“岩神”まで戻って、先程のT字路を直進します。 途中の道端には昔の構築物があったであろう面影が刻まれた岩を散見する事が出来ます。
16:04 5分程谷沿いの道を下りますと“磨崖仏登山口”に降り立ちますのでここを左へ折れて舗装道路に出ますが、何故か舗装道路への出口が柵で閉ざされていますので柵を乗り越えるハメに・・・・
16:10 あとは舗装道路をひたすら西に向かって歩きますと、やがて前方にこんもりとした稲荷神社の森が見えてきます。
16:18 稲荷神社を越えたところから参道を伝って更に西へ歩き、突き当たったところで“旧中山道”に合流しますので後はノンビリと旧中山道を“野洲駅”目指して辿りますと20分で“JR野洲駅”に到着です。 この日は納涼花火大会がありますのでいろとりどりの浴衣を着た若い女性の姿に出会います。
16:39 今回のゴール“JR野洲”駅前にある野洲温泉(ほほえみ乃湯)でゆったりと汗を流した後、お決まりの反省会で疲れを落とします。
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