住山 〜 白髪岳(721.8m) 〜 文保寺
コース概念図 コース断面図
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2004年06月19日 (土曜日)晴れ後曇り メンバー:4名
歩行距離 12.7q/歩行時間 5時間12分 (休憩時間 1時間56分) 所要時間 7時間08分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:40 今回は“丹波富士”の別名を持つ「白髪岳」から「松尾山」を経て篠山口駅まで歩く予定で、暑い一日を予測しながら青空の下古市駅をスタートします。
09:46 まずJRの線路沿いの舗装道路を大阪方向に向かって歩きます。
09:48 やがて道はT字路に突き当たりますので、左に折れて旧の国道372号線に出ます。
09:49 旧国道を右に進んでゆくと赤穂47士の一人、不破数右衛門正種の菩提寺“宗玄寺”を左に見送ります。
09:52 すぐ左に “左大阪ありま 右はりま” と掘られた石標を見ながらさらに先へ進みます。
09:55 やがて道路は新しい国道372号線に合流して右方向へ進み、JRの“不来坂(こぬさか)踏切”を渡ります。
09:58 右手の小高い丘が途切れると道路の左に“不来坂(こぬさか)バス停”が現れますので、ここで右のやや細いアスファルト道に入ります。
10:00 少し右にカーブすると正面にこれから登る「白髪岳」のドッシリした姿が住山集落の背後に見えてきます。
10:13 舗装された平坦な道を10分少々歩いてゆくと、手入れの行き届いた小さな台地に石碑と石仏(?)がひっそりと佇ずみ、すぐ横には“不老長寿の水”があります。
不老長寿の水 ※この辺りは小さな公園に整備され、涸れそうな“不老長寿の水”が筒先から落ちています。
10:26 さらに道なりに進んでゆくと“住山集落”の入り口を示すように古い火の見櫓が現れます。 ここまで歩くと予測していた暑さがジワジワと堪えてきます。
10:32 “住山集落”を抜ける頃細い道が左へ分かれます。 参加メンバーに併せて二つのコースを準備していましたので、今回は一般コースでなくワイルドなコースを採るためこの分岐を左折します。
10:35 - 10:42 突き当たりで右に折れると小さなコンクリート製の橋が“天神川”を跨ぎますのでこれを渡ります。 ここから川の左岸を進むとやがて樹林帯に入りますので、少し歩いたところで最初の休憩を採ります。

※一旦木陰に入りますと暑さはなく、湿度の低い風が涼しさを運んでくれますので一安心です。

10:45 道は快適な樹林帯を縫うように少しずつ勾配をあげてゆきます。 この少し先で谷筋が二つに分かれていたようですが、メンバーの誰もが気付かなかったためにどうやらここで右俣に入るところを左俣に入ってしまったようです。
11:00 コースは少しずつ細くなってきますが、まだまだしっかりした道ですので時々コースを遮る倒木もさほど気にならずに高度を上げてゆきます。
11:11 - 11:19 だいぶ倒木が目だち勾配もきつくなって来ます。 コースも僅かな踏み跡だけが頼りですが、忠実にこの谷筋を詰めれば尾根筋のコースに出られることはGPSナビが教えてくれていますので、焦ることなく手頃な場所を探して2回目の休憩を採ります。
11:30 いよいよ勾配もきつく、樹林もまばらになって来ます。 見上げる稜線の辺りには一面にブッシュが繁っていますので取りあえずブッシュ帯まで谷筋を直進します。
11:37 大きな岩も現れますのでその都度岩を巻いて登り続けます。
11:44 - 11:53 急坂登りが終わりついにブッシュ帯に到着しますので、尾根への出口を探しブッシュの疎らな所をかき分けて尾根筋道に合流です。 難関を突破したところで中休止を採り装備を整えます。
12:11 ここからは再び50pほどのよく踏まれた尾根筋の道を登ってゆきますと、南尾根コースと合流してすぐ右下の“住山登山口”からの一般コースが合流してきます。(南尾根分岐)
12:15 - 13:00 ここからは「白髪岳」のピークが間近に迫って見えますが、予定より40分近く遅れてしまいましたのですぐ傍の木陰で昼食タイムとします。
13:08 昼食後は尾根上に伸びる雑木に囲まれた山道を歩いてゆくと、右手には木の間越しに松尾山が手に取るように見えてきます。
13:20 - 13:30 松の木が目立ってくると目の前に岩峰が迫ってきますので、慎重に足下を確かめながら固定されたロープを利用して岩場を登ります。 登り切った岩峰の上には素晴らしい眺めが待ってくれていますので、ゆっくり眺めを楽しみます。
すぐ南には「白髪岳」と対峙するように「虚空蔵山」が美しい姿を見せています。
北東方面には「多紀アルプス」の連山を背景に「三嶽」が急峻な姿を見せてくれます。
13:41 少し進むと再び岩稜が現れますので、足場を確保しながら岩尾根に上がります。
13:47 - 14:06 岩の上で展望を楽しみながら足下に注意して山頂直下まで岩尾根を進みます。
13:47 - 14:06 最後は灌木の茂る坂道を少し上るとすぐに「白髪岳(721.8m)」山頂に登り着きます。 山頂からは灌木に視界を遮られますので少し目障りですが遠望する分には問題なしの眺望が楽しめます。
また、山頂には角もしっかりしてきれいな“二等三角点”が埋められています。
すぐ近くに景色をノンビリ楽しんでいる(?)アサギマダラがユックリ羽を休め、これほど近づいても逃げずにモデルを努めてくれました。
14:11 山頂からの下りは、北側の急斜面を固定ロープに頼って下るルートが正しいコースのようですが、今回は他のパーティーにつられて東への迂回ルートを採って下ります。
14:14 従って、一旦東へ下りますが数分下ったところで北へ回り込んでゆきます。
14:16 こちらのルートも結構急な下りですので足下には十分な注意が必要です。 浮き石や細かい石が散らばっていますので滑らないように左下がりの灌木帯を降って行きます。
14:19 少し平坦になったところで北側からの下りコースと合流します。 ここには我々が下ってきたコースがロープで閉鎖されているようですので、やはり北側からの下りが正しかったようです。
14:28 なおも10分程下るとY字路に出ますが、左のコースには小枝が置かれていますので右へのルートを下ります。
14:32 ここでも右足下がりの急坂を斜めに滑らないよう気を付けて下る事になります。
14:32 やがて2m幅の砂利道が中腹を巻くように伸びて行きますので、広い快適な道を「松尾山」目指してテンポよく歩きます。
14:34 やがて右下から山腹を巻いて登ってくる広い林道(?)と合流しますのでここからは広い道を進みます。
14:38 緩やかな登りに変わりますのでノンビリ登って行くとT字路に突き当たります。 ここには道標があって“左 味間奥(あじまおく)/右 文保寺・松尾山”と書かれていますので、水分補給をしこの分岐を右へ進みます。
14:58 快適な尾根道を20分程で十字路になった“松尾山分岐”に到着しますが、前半の遅れを取り戻すことが出来ませんので「松尾山」に立ち寄ることを断念します。 ここから左へ下り“文保寺”を目指します。
15:10 なだらかな尾根道を10分少々進みますと道ばたに小さなお地蔵様(?)がひっそりと佇んでいます。
15:10 すぐ、次の分岐“肩越えの辻”に着きますので、ここからの下り道に備えて足回りをチェックします。
15:17 ここからは道幅も細く樹林帯の急な道をジグザグに下って行きますと、堰堤が見えるところで谷筋に降り立ちます。
この位置からは山に挟まれたV字形の視界を通して、これから目指す味間地域を見ることが出来ます。
15:23 下草に覆われて歩きにくい急坂の道を一気に降って行きます。
15:37 やがて前方右下に建物の屋根が木の間越しに見え隠れしてきますと直角に右へ曲がり、広い道路に降り立ちます。
下山地点から見える文保寺境内 ※降り立った広い道路の向かいには“文保寺”の境内が少し観ることが出来ます。
15:39 - 15:55 広い道の左斜め前方にはドッシリとした“文保寺(ぶんぽうじ)観音堂”が迎えてくれます。

“コニチワ〜”お母さんに連れられた3歳くらいの女の子の可愛いらしい声に今日の疲れも吹っ飛んでしまいます。

文保寺境内にある鐘楼 ※“観音堂”のすぐ前方にはひっそりと鐘楼が佇んでいます。
目の前に建つ“観音堂”には見事な龍の透かし彫りが施された梁が目を引きます。
※境内にある文保寺の略縁起説明板には

“戦国時代末再び荒廃し、江戸時代に再興され・・(中略)・・明治以後は3ケ院となり現在に至る”

と書かれています。

15:55 観音堂を後に舗装された静かな坂道を下ります。
16:02 数分で左に立派な造りの“二村神社”に着きます。
※味間(あじま)地区7カ村の惣社で、明智光秀の丹波攻めに破れた波多野秀治が崇敬した神社と説明されています。
16:07 - 16:09 さらに道を降って行くと桜門(文保寺総門)に到着します。
桜門には2m程ありそうな大きな藁草履がかけられていますが、この草履の由緒が説明がないのが少し残念です。

※画像は振り返ってみた“桜門”です。

※画像は“文保寺楼門”の由緒書きで、鎌倉の建長寺に模して建立され・・・・と書かれています。
16:19 ひたすら舗装道路を進んで行くと、平成9年に建て替えられたと言う石の鳥居(二村神社)に着きますので、ここを右折しゴールの篠山口駅を目指します。
16:52 ウンザリするほど舗装道路を歩き、行く手にJRの架線が見えてきますとやがて信号機のある交差点で国道175号線に合流して、国道を横断すれば今回のゴール篠山口駅に到着してハイクは終わります。
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