八方尾根 〜 五竜岳(2814.1m) 〜 遠見尾根
コース概念図 コース断面図
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2002年09月08日 (日曜日)曇り一時雨時々晴れ メンバー:8名
歩行距離 18.2q/歩行時間 14時間00分 (休憩時間 3時間15分) 所要時間 17時間15分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》

06:00
《第1日目》
夜行列車から大糸線に乗り換え、信濃大町で2度目の乗り継ぎをすると車窓に後立山連峰が大きく拡がる
山並みは天気予報通り厚めの雲に覆われているが、これから訪ねる唐松岳・五竜岳は山頂までクッキリ見えている

白馬駅前からはタクシー2台に分乗して、まずコンビニに立ち寄り食料品などを調達した後ゴンドラ八方駅まで移動すると

07:30 既に多くのハイカーが長い行列を作ってゴンドラの発車を待っておられるので我々も荷物の最終点検をしながら並ぶと、予定より30分早く運転される事になってゴンドラはリフト八方駅(八方池山荘)まで快適に運んでくれる

ゴンドラから下りるとそこは既に標高1840m

08:10 夜行列車での睡眠不足を少し気にしながら八方池山荘を後にすると、早くもガスが湧き上がって眺望を遮っているため最初の分岐では尾根道を採らずに湿原コースを登路に選ぶ
09:00 濃くなる一方のガスで山頂部は望むことが出来なくなり、シャッターチャンスに見放されたまま第二ケルンに着く
09:07 八方ケルンまでくると少しずつ代わる山肌の植物分布や通り過ぎてきた第二ケルン方向は目で確かめることが出来るが、
09:09 山頂方面はガスに覆われて相変わらず目にすることが出来ない
09:22 - 09:25 少し急な広い道を登ってゆくと第三ケルンの立つ台地に着き、すぐ右下に八方池”が見えるが山頂部は相変わらず観ることが出来ない
瞬間的にガスが切れると白馬岳や不帰ノ嶮の姿がチラリと見えるがすぐにベールの影に姿を隠してしまう
10:05 素晴らしい景色を見ることが出来ないまま、標高2150mの下の樺に着く

ここに来て気になっていた雨がポツポツと降り出してきたが、強くはならないようなので上だけ雨具を着るが

11:00 - 11:08 霧雨の舞う中を標高2360mの扇の雪田に着くと名前の通り扇形をした雪田だが、汚れが酷いので誰も触れる人はいないようだ
11:30 程なく雨も止んだようなので雨具を片付けて急な山道を登りきれば丸山ケルンに登り着く
12:30 - 13:10 やがて尾根上部の岩稜を回り込むと突然ガスの中に唐松岳頂上山荘が姿を現わすが、予定より25分遅れての到着なので早速標高2620mの山荘に立ち寄ってインスタントラーメンと生ビールをお願いして遅目の昼食タイムを挟む
13:35 昼食を済ませていよいよこのコース最大のスリルを味わいながら、牛首の露岩帯をクサリ伝いに大黒岳まで下る事になる
13:45 明るい砂礫の斜面から再びヤセ尾根の岩稜に沿ってハイマツ帯を伝い下り、長くなだらかに登り返す尾根からも目的地の五竜岳が見えない事で、夜行列車での睡眠不足に精神的な疲労も手伝ってなかなかピッチは上がらない
13:56 やがて大黒岳直下のハイマツ帯を伝うようになると雷鳥の出迎えを受けて疲労も少しは和らぐ
16:22 さらに高度を下げて最低鞍部後まで下り、白岳への稜線を登り返して振り返ると唐松岳方向は既にガスに覆われて全く遠景を望むことが出来ない状態だ
16:45 唐松岳頂上山荘を出て3時間30分程で白岳の中腹道を回り込むと、すぐ目の下に五竜山荘の赤い屋根が現れ、そして一瞬ガスが切れると目の前に五竜岳(2814.1m)と見事な青空が感動的な姿を見せてくれる

予定より1時間10分遅れで今回の第1日目のゴールに到着すると一度に疲れが出てくる


06:35
《第2日目》
“今日は晴!”を予感させる素晴らしいご来光を目に焼き付けて朝食を済ませ
07:55 - 08:15 早速五竜岳をピストンすることになるが、メンバーの半分は昨日の疲れが残っているので山頂は遠慮するという事で4名でのアタックとなる

岩稜を登り、山頂直下で左側へ回って岩場をクリアすれば、360°の大展望の広がる五竜岳(2814m)山頂に登り着く

山頂からは南に鹿島槍ヶ岳、北に唐松岳、東にはこれから下る遠見尾根、西には剱・立山連峰、遠景に槍ヶ岳と、目を見張る景観に時間は見る見るうちに経過するが後ろ髪を曳かれる思いで山頂を辞すことにする
11:22 山荘に戻って荷物の確認と準備を済ませるとお世話になった五竜山荘を後にする事になり、右下にはこれから下る遠見尾根と西遠見山が見える

一旦白岳(2541m)を乗り越えて草付きの遠見尾根をいきなり急な岩場をハシゴやクサリ伝いにヤセ尾根を下り、やがてなだらかな台地が目に付くと西遠見ノ池がある西遠見に着く

12:50 - 13:20 さらに緩やかな道を下って大遠見山までくると今日のゴール“アルプス平”駅までは2時間程の下りとなるので切りのいいところで昼食タイムとする
13:40 - 13:50 ササに覆われた道を一度登り返すと中遠見山(2037m)に着くが、疲れの溜まっている足には僅か80mの登りでも相当堪えるようだ
14:55 今回のコースで最後のピーク小遠見山(2007m)も視界が開けないため山頂を通らずに巻き道を採って、ひたすら下山につとめる
15:15 地蔵の頭でもピークを通らずに1676mにあるお花畑を通り抜けて
15:25 最後は長いコンクリートの道を300m程下り、今回のゴール白馬五竜テレキャビン・とおみ駅(アルプス平)に到着する
15:40 テレキャビンに乗れば僅か13分で標高800mの遠見山麓駅に下り着くが、見上げる山頂部は相変わらずガスに覆われて全く観ることは出来ない
15:55 あとは舗装された道を10分少々歩いて、今回の反省会場となるペンション・樹里家に到着して、メンバー揃って初めてのアルプス遠征も無事終了

当然のように反省会は日付が変わっても盛り上がった事は言うまでもない

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